門野葉一さんのレビュー一覧

夜の眼 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

リッキーの物語の方に興味がある

電子での海外BL短編。作者はあのジョシュ・ラニヨン。

これまで数作作者様の電子短編を読みましたが、本作は少し異色だと感じました。
というのは、本作は「BL」(またはM/M)とするには恋愛要素が少なく、文芸とするには主人公の衝動が邪魔になる。
主人公は事件記者のパーカー(ゲイ)。
ある殺人事件を調べていくうちに、事件そのもの、また犯人とされたリッキーという男に惹きこまれ、リッキーの冤罪を…

1

クリスマスの航路 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

こじれた恋心のねじれ

電子での海外BL中編。作者はあのジョシュ・ラニヨン。

主人公は、FBI捜査官のシェイン。
囮捜査中に押収物の日本刀を盗んだ、と所有者から訴訟を起こされ、処分が決まるまで休職しカタリナ島で仮のバカンスを過ごしていたシェイン。
滞在途中に島で出会った自称・美術品泥棒の画家?のノートンとのリゾ・ラバ。
遂に復職が叶い、ノートンに今まで黙っていた自分の仕事の事を話そうと思っていたのに、一足先に…

2

モネ・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

攻?がツンデレの極み

M/M小説で初めて読んだラニヨンさんの新刊。
推理小説として普通に楽しめます。

以下ネタバレありです。

ラブ要素は少なめ、にみえますが、サムの行動根幹にあるのが、ジェイソンへの執着というか恋慕ななで、両片思いが好きな人にはたまらないです。
逆にハッピーラブラブ派にはもちろん辛すぎて本を閉じたくなるかもしれません。

とにかくサムがツンツンツンツンツンツンしてて、ジェイソンは一回…

10

モネ・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

主人公が生真面目なので読んでて結構つらい

ハヤ〇ワとか創〇の翻訳ものが大好きだった私にとって、ラニヨンさんの書くM/Mのミステリ風味(謎解きというよりはハードボイルドの系譜なんだろうな。『警察小説』と言うほど警察の組織描写があるわけではないので)がたまらない訳です。
恋もね、大人の恋だし。
大人のくせにジレジレした恋なのですけれどもね。
いや、大人だからジレジレしてしまうのか。生きてきた分だけ抱えるものが沢山になって、LOVEの海原…

9

モネ・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

なかなか素直になれない2人

楽しみにしていたラニヨンさんのシリーズ2作目。相変わらず映画のように楽しめる読み応えのあるストーリー、挿し絵も洋画の雰囲気そのもので良かったんですが…恋愛成分が少なすぎー!

一巻の時点で両思いになり日本とはレベル違いの遠さの遠距離恋愛で(アメリカの西部と東部)、会えなくても電話でラブラブ!だと思っていた前回の受けのジェイソン。しかし仕事で久しぶりに再会した攻めのサムはまるで2人の間には何もな…

5

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

さっぱりあっさりラニヨン

内容については他の方がレビューされているので割愛。

もの凄く王道。
もの凄く定番。

アドリアンシリーズのような深みを求められるとちょっと違うのかもしれません。
けれど、ミステリーとしてもBLとしても完成度の高いエンタメです。
海外ドラマと映画の中間のような仕上がり。
これはこれでありだと思います。
メンズラブ好きにもオススメします。

海外の雰囲気が味わえる、同時にミステ…

3

海に魚はたくさんいても 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一 

甘々に変貌したジェイクにニヤニヤしちゃった方は読むべし

原題は「Plenty of Fish(たっぷりの魚)」ですが、There are plenty of fish(海には魚がたっぷりいる)というのは、失恋した時に言う常套句なのだそう。Plenty Of Fishというマッチングアプリもあるとのことで、つまりは『恋の相手探し』のお話です。

フィンは幼馴染みのブレアーのことが好きです。去年、勇気を振り絞ってキスをして告白したのに当惑されてしまい、…

9

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

新感覚なミステリーが◎

ジョシュ・ラニヨン先生の新シリーズに期待を持って手に取りました。
最初は少しとっつきにくく感じたのですが、途中から面白くなって無我夢中で一気に読み終えました。臨場感たっぷりのミステリーで、最後までハラハラしました。犯人や真相がはっきりするのが、最後の最後で、一冊で解決するか心配になったくらいです(笑)。それぐらいボリュームも多く、盛り沢山な内容でした。

「殺しのアート」シリーズという事で殺…

6

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

がっつり

この間読んだ犬本がとても面白く同じ訳者さんなので購入。ジョシュ先生、初めてでした。がっつり漢!がっつり事件もの!あんまりがっつり漢というのが今一つ苦手だったのかもと気づいてしまったので萌でした。本編380Pほど、よみごたえがっつり。

休暇中、上司からの依頼で急遽、ケネディとダイナーの駐車場で合流したジェイソン(FBI特別捜査官、美術犯罪班所属)。ある少女がパーティの途中で姿を消したため、プロ…

4

マーメイド・マーダーズ 小説

ジョシュ・ラニヨン  門野葉一  冬斗亜紀 

作者の『ベストラブシーン』ではないかと

ラニヨンさんの新シリーズはFBIのプロファイラーと美術犯捜査官。
合衆国のミステリだとプロファイラーは良く出て来ますが、美術犯捜査官というのは珍しくない?私が知らないだけかな?
FBIはもとより『Don't look back』では美術館での窃盗事件が描かれていましたので、作者はそちらもお詳しいのだろうと思うのです。
読み終わった直後から、もう既に続刊への期待に溢れていて『いても立…

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