犬飼ののさんのレビュー一覧

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

童話ホラーの様相?

ガチ親子、ガチ兄弟は地雷なので、買って少々放置してありましたが、まぁルビーさんだしと思い読んでみました。

結果、ガチ兄弟はあまり気にならなかった…
何でかな?と思い考えてみたんですが多分、兄カイルは「美女と野獣」、弟スノーホワイトは「ラプンツェル」の主人公としての印象の方が色濃くて、あまり兄弟然としていないからではないかと思われました。(私だけかもしれませんが(笑))

ストーリー的に…

2

ブライト・プリズン 学園の禁じられた蜜事 小説

犬飼のの   

多少甘さも出てきてBLとして楽しめる

犬飼ののさんはとてもBLらしいBLだと思う。
BLのための特殊設定を嬉々として編み出している。
今作もそう。1巻はその設定に終始していたが、ついにストーリーやキャラが動き出した!と思う2巻目。
多少、甘さも出てきてBLとして楽しめる内容。

面白いんだけど、薔があまりに拙い…。
突っ掛かるくせに、自分の感情を表現できない。
短絡的なのは、まだ18歳だからまあいい。
が、思っているこ…

1

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

白雪姫

いろいろ凄いと聞きまして(〃艸〃)ムフッ
それもどーよと思いますが、トータル読み終えた感想としては
まずまずだったかなーという印象。
ホントは怖い~なお話ですね。
キャラクターみんなどこかに狂気を持っているというのが
最終結論でありました。

お話のベースは白雪姫。
焼いた鉄靴を穿かせ、死ぬまで義母を躍らせた白雪姫。
魔女である義母に呪われたその息子。
それから~なお話。
正…

6

蝶よりも 華よりも 小説

犬飼のの   

普通の遊郭ものに飽きた方に

犬飼さんのデビュー作。
同人時代から活躍されていた作家さんなので、この時点で文章はもう十分に熟れています。
内容は近未来の遊郭もの。

肝心の内容については……個人的には好きです。
が、感情面で支離滅裂な点が多くて、ラストの展開に心が追いつきませんでした。
湊がどうしてソラを好きになったのか、ソラがあそこまで拘ったわりに、
あっさり湊の手を取ったのは?
楼主のソラへの執着も不可解で…

2

愛煉の檻 約束の恋刀 小説

犬飼のの  小山田あみ 

恋刀は運命を切り開く──。

陰間の恋を描く一味違ったこのお話がいよいよ完結編と聞き、ものすごく楽しみに待っていました。
前作にてけっこう壮大な設定だったので、逆に完結編なんだ!と感心した半分、一体どう収集つけるんだろう…と思っていたのですが、まったく不安要素もなく、天晴れとしか言いようがありません。

陰間でありながらも『処女太夫』である忍。
寝子客ばかりを相手にし、後ろを許すのはただ一人。
紫ばかりを着る忍にとっ…

8

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

たっぷり長編

白雪姫のお話の、めでたしめでたしの、その後のお話。
継母に復讐を遂げた白雪姫は、その復讐のあまりの執拗さに、魔女の断末魔の呪いを身に受けてしまいます。
しかし、その呪いが顕れたのは、白雪姫が身ごもっていた赤ん坊でした。
そんな設定で始まる、本当は怖いおとぎ話の大集合。
7人の小人は陽気なドワーフから若さを司るエルフへ、
塔に幽閉された白雪姫の息子は、エルフの魔力で長い黒髪を自在に操り、

5

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

やっぱり口絵が凄かった

白雪姫をベースにした作品で、白雪姫の二人の息子がどんな運命を辿っていくかというお話です。
いばら姫、眠れる森の美女、美女と野獣の要素も盛り込まれています。
息子の一人のスノーホワイトは、エロい七人の小人に育てられたのでエロく育ったという特典付き。

ダラダラと引き延ばした感があり、読了までとても長く感じました。
ベースの白雪姫がもともと短編だからなのかなと思います。
半分くらいの長さに…

0

愛煉の檻 約束の恋刀 小説

犬飼のの  小山田あみ 

二人のお互いを想う気持ちに萌え

『愛煉の檻 紫乃太夫の初恋』の2作目にして完結編。続き物なので前作を読んでいないと理解できません。未読の方は前作を読んでからこちらを読まれることをお勧めします。

さてさて、楽しみに待っていた続編である今作品。ちょい厚めの、読み応えのあるページ数。なるべくネタバレしないようにレビューを書きたいと思います。



前巻で謎だった部分が明らかになっていきます。
紫乃が「天才」と言わしめる…

11

愛煉の檻 約束の恋刀 小説

犬飼のの  小山田あみ 

切ないです

遊郭もの和製ファンタジー後編です。
旭日国という架空の国の帝都が舞台。
幕末位の日本に似た感じの世界感で、帝都郊外の海に浮かぶ孤島吉原の奥に、男娼ばかりがいる奥吉原があるという設定。

受け様は大店の御職太夫、忍。
10代で人間国宝になった天才刀匠だったのですが、鬼の血をひいている為に、忍が作った刀を手にした人間が人を殺す悪鬼になってしまう悲劇が起こり、奥吉原で身を潜めて生きている。

6

咲き誇る薔薇の宿命 小説

犬飼のの  國沢智 

過酷な運命にようやく終止符

前作で、『それって本当にルイなの…?』と疑っていたのですが…やっぱりぃ。
感動の再会のはずなのに、ルイ(ノアだけど)からはこう、情熱的なものがなかったんだよねぇ。

女王はやはり非道で、約束を守る気なんかなかった。
でも、彼女は彼女で悲しい生き物なのかもしれません。
誰とも相容れない、孤独な女王。支配することでしか生きられなかった。
同情の余地はないのですが、違う道を探していたら…と思…

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