月村奎さんのレビュー一覧

恋愛☆コンプレックス 小説

月村奎  陵クミコ 

扉絵もカワイイ!

表題作と続編の、中編2作品が収録されています。
両方とも志方(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

「恋愛☆コンプレックス」で、二人は出会って恋人同士になります。貧乏大学生モデル×ネガティブ漫画家。二人は同じコーポに暮らしており、志方(受け)が長谷川(攻め)の憧れの漫画家であったことから親しくなります。

「恋愛★パラドックス」は、志方が県庁を退職した元凶の細野に脅されて付き合う…

4

不器用なテレパシー 小説

月村奎  高星麻子 

貧乏時代からコツコツと・・・

幼なじみで、一度離れ離れになった二人が再会する再会ものです。
再会ものというより、やり直しものという気がします。

といっても颯と諒矢の二人の主人公は付き合っていたわけではなく、諒矢は二人の間には意思疎通が出来ていると思い込んでいて、それを勝手にテレパシーだと言って気持ちが通じている気でいます。
「好き」とか「付き合おう」とかの言葉も、キスや手をつなぐなどの行為もないまま、自分たちは恋人だ…

5

teenage blue 小説

月村奎  宝井理人 

アオハル…か…

思った以上に薄味の作品でした。よく一冊の本になったなぁ…。「アオハル」って何だか便利な言葉ですね。お互いの魅力はうまく説明できないけど好きで好きでたまらない!ということの免罪符になるのかしら、などと捻くれたことを考えてしまいました。

青春の一ページと言えば確かにそうですが、梶にとっても凛太にとっても、やがて人生の一ページとなってしまいそうな印象を受けました。二人とも数年後には普通に彼女ができ…

1

エッグスタンド 小説

月村奎  二宮悦巳 

穏やかな歳の差もの

月村さんの初気作の文庫版。
恋愛ものとしてはものすごくスロースタートで、おだやかなお話でした。

この作者さんの初期作品は、おそらくこういう恋愛者として「さわり」くらいのゆるさが持ち味だったと思われますので、ガッツリBLが読みたいかたには物足りないかもしれません。
それでも気持ちがしっかり通じ合う様子がかかれていれば満足ですが、これは気持ちの通じ合いなどもまだまだ始まったばかりかな、という…

0

いつも王子様が コミック

月村奎  木下けい子 

人生で 最初で最後の 恋だった

作画の木下さんは、作家買いする位 好きな先生です。
そして、原作の月村さんの小説も好んで読んでおり、イラストが木下さんの時は小躍りしてしまうほど。

1冊のコミックに 表題作と、作中にも登場した人気デリ店の堀さんが主人公のSS「眠り王子(ひめ)に おしおきを」と、描き下ろし漫画「シンデレラの欲望」が収録されています。 お得~~!!

表題作の感想を…
ドS王子(ハウスクリーニング会社…

8

レジーデージー 小説

月村奎  依田沙江美 

無駄なことを積み重ねて

ミステリー小説家と芸能人という組み合わせですが、派手なお話ではなく、懐かしい片田舎を舞台にしたほのぼのとした作品でした。
落ちついて、静かな気持ちになります。ズドンと心にくるようなシーンはないけど、読んでいて落ちつく感じです。

主人公の一夜は自分の外見や立場のためにそこそこ努力してそこそこ卑屈。
感受性が強く人の喜怒哀楽に共感しやすい、そしてそこそこの意地悪な人も出てきて、わかりやすいお…

1

ビター・スイート・レシピ 小説

月村奎  佐倉ハイジ 

甘くてやさしい

おばあちゃんの家で誰にも会わずに引きこもって生活しているケンタ。
フリーターではなく完全にニートの主人公です。
お金もそこそこあり、身体は健康でしかもまだ二十歳。もっと頑張れ!て言いたくなるキャラクターなのですが、頑張らないとというのは分かってるんですよね。

攻めの宇佐見は、ケンタの住む屋敷をテナントとして借りるパティシエです。宇佐見はケンタに頑張れなど言わず、「人には休む時間も必要だ」…

2

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

優しい物語

心があたたまる話でした。

0

おとなり 小説

月村奎  陵クミコ 

萌とはちょっと違うんですが

迷ったんですが、中立よりの萌えかな、というくらいでした。
面白いかどうかというより、カップリングに萌えられるかどうかで考えたらちょっと違ったのと、後半のお話が好きだと思う反面もやもやが大きかったからです。

家がお隣り同士の幼なじみ二組のカップルのお話。
兄同士、弟同士の組み合わせです。
最初に入ってるのは弟同士、優等生の博紀とかわいいヤンキー(?)哲のお話。
親が仲が悪くて遊ばせてく…

1

すみれびより 小説

月村奎  草間さかえ 

読後感がとても良い。

初恋との再会を通して主人公が自分を肯定していくお話で、心温まるとても素敵なお話でした。

芙蓉(受け)は、母親から愛されず学校でもイジメられていた過去を持つ暗く自虐的な性格です。
潜在的に自虐的になるのは当然だと思うし悪いとは思いません。
ただ、西澤(攻め)は芙蓉のどこに惚れたのだろう?といまいちよく分かりませんでした。
読んでいくうちに、芙蓉は好きなことを見つけるのが得意だったり、おっ…

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