月村奎さんのレビュー一覧

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

明暗のバランスが最高

月村先生初読みです。
あとがきで地味めな作品とおっしゃっていましたがとんでもない!
最高に優しくて暖かい、また月村先生の作品を読みたくなるお話でした。


主人公の律は母親の影響でひどく後ろ向きで母親と関わるたび鬱々としています。
こういった暗い部分を持っている登場人物が主人公だとその描写ばかりが繰り返され、分かったから先に進んでよ!ともどかしい思いをすることが多々ありました。
しか…

7

甘くて切ない 小説

月村奎  yoco 

良き攻め様だった。そして受けもいい子だった。

母親が毒親そのものというレビューを読んで、うわぁ絶対にこれ私は消化不良になるやつだ……と積んでたのに、それをすっかり忘れて読んでしまいました。
途中で登場した母親のありえなさに、なにこいつ?となり、はっ!これは例の…と気づいたけど、時すでに遅し……。

でも読んで後悔はなかったです。

攻めはめっっっちゃ好みのタイプだし、受けは被虐待児で自己肯定感が低いなりにも「自分の人生を、自分のでき…

3

ずっとここできみと 小説

月村奎  竹美家らら 

受けにイライラ

高評価が多いですが、そこまで夢中になれませんでした。
主人公の理玖が意地っ張り過ぎて、前半読むのがしんどくなったからかもしれません。その癖ギリギリになると急に頑張るのです。当て馬も大きな出来事も無いので、理玖が征矢にそうなった想いを語っても唐突に感じてしまいました。

執着攻めは大好きなので征矢の視点からも読めたなら良かったと思います。

征矢の家族に告白するシーンですが、父親が母親の心…

3

眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

両極端な家族

篤史の家族の胸糞悪さ具合が飛び抜けています。

その事もあってかなりのネガティブさんなので、読んでいてイライラする方もいるのではと思いました。

もう今まで辛かったんだから、周平を信じて幸せになりなよって何度思ったことか。

周平は良い男過ぎたし篤史を諦めないでくれて良かったです。弟が来たあとの篤史の様子を見てお母さんに紹介に行く潔さと、受け入れてくれたお母さんの暖かさを篤史の家族に見…

1

耳から恋に落ちていく 小説

月村奎  志水ゆき 

王子様がふってきた!失神しちゃう。

王子様がふってきた!

月村さんのネガティブないい子受けですがこのお話ではそこまで辛い目の描写はないです、ご安心を。

ずっと好きだった声優さんと仕事で組むことになり、素晴らしい彼にどんどん好きな気持ちが膨らんで。攻め横田と交流を続けるうちに主人公渚もいい影響を受けて成長していきますね。

なんでも悪い方に考える天才の渚にイケメン良い声の憧れの声優さんが現れ、グイグイ親しくなろうとして…

1

きみはまだ恋を知らない 小説

月村奎  志水ゆき 

電子版SSを強くお勧めします!

あまーーーい!!!
月村先生の書かれるお話は、読後穏やかで幸せな気持ちになる作品が多いのですが、この作品もどこかふわふわとした多幸感のある読後でした。゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚

タワマンに住むリーマン×売れない絵本作家
受けちゃんは絵本の仕事だけでは食べていけず、ハウスクリーニングのバイトをしてる中で攻めの部屋を担当して…そして受けには性愛に関して異常なトラウマがあってとい…

3

耳から恋に落ちていく 小説

月村奎  志水ゆき 

甘さ控え目過ぎて味がしない。

なんか足りない感じ。

渚のマイノリティならではの恋への臆病さみたいなのはわかる。わかるけど、卑屈すぎ。
仕事に対して前向きになろうとするところは良かった。なので横田に出会えて良かったのね。
横田がどこから渚に惹かれたのかは曖昧。好感を持ってる感じはあったかなぁとは思う。

で、何が萌えないかというと声を文字にするのは難しい訳で、せっかく?いいムードなのに声にやられて過呼吸は無いだろう…

3

耳から恋に落ちていく 小説

月村奎  志水ゆき 

残念

月村奎さん、作家買いしてる作家さんの中でも上位に入るくらい好きなんです。
こちらであまり評価が高くない既刊でも面白く感じたし、前作の『ボナペティ!』なんて神だったし。
なので今作もとっても楽しみにしながら読み始めました。が…、どーしちゃったの先生ー!って感じです。
表題作と、その続き物が2作収録されてますが、表題作だけ読んでもう読み進められませんでした。

まず受け。月村作品お決まりのウ…

7

それは運命の恋だから 小説

月村奎  橋本あおい 

クールな皮をかぶったロマンチストにギャップ萌え

クールでシニカルな独身主義を演出しているゲイの拓海。
本当は運命の相手との出会いを夢見るロマンチストで
勇気を出してゲイのお見合いパーティーに参加することから物語は始まります。

雰囲気に馴染めなくておどおどと壁の花と化すしながら可愛い青年と笑顔で談笑する好みど真ん中の相手を発見。
一対一の自己紹介タイムでは会話は弾まず相手の好みのタイプとは正反対と分かり意気消沈するけれど、なぜかお互い…

3

遠回りする恋心 小説

月村奎  真生るいす 

高評価が多くて読んだのですが

喬介の好意は最初からはっきりとしていたように思えたんですが、錬の卑屈にも思える程の自信の無さがややこしくしたように感じます。

私には錬の矢崎へのなつき方がちょっと唐突過ぎたように感じたし、矢崎の人を食ったような態度も好きになれませんでした。

喬介の戸惑いや怒りは当たり前だし、あれでよく錬に愛想を尽かさなかったと感心しました。
矢崎との間をあれだけ書くならば、喬介が錬のどこを気に入って…

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