月村奎さんのレビュー一覧

ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

草食系俺様攻め?

 会話が足りない系の両片思いかと思ったら、攻めの方はかなり前から受けが自分に気があることに勘付いていたようなので、蓋を開けてみれば受けのこじらせ片思いなお話でした。

 攻めの遠藤と受けの昴大は元々、同じヘアサロンに勤める同期でした。遠藤は大学を中退して美容学校に入ったので、昴大より二つ年上。
  昴大は子供の頃、両親が不仲で、家庭をギスギスさせないために明るい道化を演じていたような気遣い屋…

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初恋大パニック 小説

月村奎  秋平しろ 

大パニック

タイトル通り、恋に振り回されて『大パニック』になっていく展開にグイグイ引き込まれ一気読み。
めちゃくちゃ面白かったです。

お互い仕事のために表面上の付き合いしかする気がないので
どうやっても上手くいきそうにない空気が漂っていたところから、
作家と編集者としての距離を保ちながらも少しずつ心の距離が近付いていく様子がたまらなかった…!
本音でぶつかりあった辺りはハラハラもしましたが、本心…

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ツァイガルニクの恋の沼 小説

月村奎  志水ゆき 

途中からクールダウン

 同作家様の『嫌よ嫌よも好きのうち?』がすごく好きで、元いじめっ子の幼馴染との再会ものいうことで、そちらを思い出しながら読み進めました。編み物の知識や季節の描写をさりげなく織り交ぜた読みやすい文章で、攻めが受けに好意を寄せていることも序盤で想像がつくので、途中まではストレスなくすごく楽しく読ませていただきました。

 攻めにも受けにも専門学校時代の友人がいて、近所に住んでいる攻めの女性の友人が…

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エンドロールは100年後 小説

月村奎  ミギノヤギ 

ふんわり癒される

出会いから恋に落ちるまでの日々にはこれと言って大きなドラマはないんですが、
何気ないところから恋が生まれる"普通さ"にものすごくキュンとしてしまいました。
いつどこで恋が始めるかなんて誰にもわからない、そんな新鮮なドキドキ感がめちゃくちゃ良かった…!

蔵之介は最初からずーっといい人で嫌なところがひとつも見えてこないのが逆に心配になるレベルだったけれど、
でも苦しい経…

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偏屈なクチュリエのねこ活 小説

月村奎  野白ぐり 

愛とは

ざっくり説明すると、不憫受けが愛と居場所を見つけるお話です。

王道ストーリーだけど陳腐に感じなかったのは、キャラクターがとっても魅力的だから。
リオンくん(受け)は不幸な境遇に負けず、自分にできることを探して努力する前向きな人です。応援したくなっちゃう。
大我さん(攻め)はぶっきらぼうだけど優しくて。リオンくんが大我さんに惚れた理由がよく分かります。
女性キャラもいい味を出してます。大…

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teenage blue 小説

月村奎  宝井理人 

チョコレート色の瞳に惹かれて、

高校生同士の恋っていいものですねぇ…。
甘酸っぱいなぁ、微笑ましいなぁ…
と、終始キュンキュンしながら読みました。

凜太視点で描かれる片想いの日々には梶への想いがあふれているだけではなく、
継母との付き合い方や父との関係性に悩んだりという思春期の若さあふれる葛藤もたっぷり。
恋とは違う種類の切なさも見せてくれていて、彼の成長していく過程を見守るような感覚にさせてもらえました。
多感…

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ロマンス不全の僕たちは 小説

月村奎  苑生 

わかりにくい愛、最高。

美容師というとコミュニケーション能力が高い人が多いイメージなんですが、
そこをさくっと裏切る遠藤のキャラが最っ高にツボ…!
仕事の腕は良いのに愛想はまるでなくて、それが誰彼問わずお客様に対してもそんな調子というブレなさが刺さりまくりでした。
そんな彼に片想いし続けている昴大が遠藤とは真逆なタイプなので、やり取りにメリハリがあってそのテンポ感がすごく良かったです。

昴大視点で進んでいくス…

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眠り王子にキスを 小説

月村奎  木下けい子 

何度読んでも神作

何度も定期的に読み返したくなるBL作品って誰にでもあると思いますが、私にとってはこちらがその作品です。

受けは、ゲイという性癖ゆえに家族から苛まれて、学校でも辛い思いをして、でも、それは全てゲイである自分が悪い、だから恋は絶対にしないと決意してる方です。
そんな受けの頑なな心を溶かす恋のお相手が、受けの料理の味に惚れたサラリーマン攻めで、ひょんなことから彼に料理教室をすることになり、少しず…

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偏屈なクチュリエのねこ活 小説

月村奎  野白ぐり 

偏屈な男による時たま発せられる萌え台詞が良き!

ストーカーであるとあることないこと言われ芸能事務所を追い出されて傷心だった時にひょんなことから大我に拾われる所から物語は始まります。

人に必要とされたい、愛されたい、そんな思いからいつもは良い子の振りをしてしまうリオン。
でも大我にはついつい反抗的な態度をとってしまう…第一印象が悪かったから?いやいや、めっちゃ意識してますやん!

そして一方の大我はというと偏屈、堅物といった言葉がしっ…

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エンドロールは100年後 小説

月村奎  ミギノヤギ 

りっくんタイム

この作品の受けは脚本家なんだけどスランプ中で自己肯定感もダダ下がりで、月村作品でお馴染みのグルグル受けではあるけれど、それは自己肯定感が低いからというよりも、脚本家として想像力が豊かだからついあれこれ想像しちゃってといった印象を抱きました。
怜久の1人ツッコミも多く、文章も従来よりポップ?というか軽めというか、深刻ではない。

めっちゃ萌えるー!とか、このセリフ刺さる〜!とか、攻め好きぃ!!…

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