結城一美さんのレビュー一覧

鷹の褥でねむる龍(文庫化) 小説

結城一美  亜樹良のりかず 

男前受け、たぶん

なかなかよいヤクザものでした。
受け攻めとちらも若頭。ただし攻めは格上で仕事上の上司兼パートナーという関係。そこに、幼なじみ、同級生の二重、三重の関係が絡みます。

幼なじみの初恋、純愛でありながら、バディものの雰囲気をまとったヤクザ同士という設定。ヤクザとしてオトコとして成長した攻め、剣城に、いいように翻弄されつつも絡め取られてしまう、以外とウブな受け、宏樹。宏樹は本来跡継ぎであった兄が破…

0

飢えた唇 小説

結城一美  相葉キョウコ 

兄弟と受の三角関係

兄←受←弟の三角関係、いや電車ごっこな関係が好きなので、大期待で購入。
あらすじ通りだし、仕事より恋愛優先みたいな話じゃないし、好みの筈なのですが何故か響きませんでした。
多分、兄の所為かも。
そもそも、何で宇佐美が兄を好きなのかわからないのですよ。
こういう話って、兄ポジションのキャラが魅力的でないときついですね。
女にだらしなくて不誠実な兄に魅力を感じなかったので、何となく上滑りなま…

0

麻薬のような男 小説

結城一美  海老原由里 

思った通り

ナンバーツーホスト×潜入調査中の新人ホスト(軟派な刑事)
  
書店で手に取って、裏表紙のあらすじを読んだときに、彼の正体がわかってしまいました。。。
  
思った通りの話展開と彼の正体でした。。。
 
コメディーで、攻め受けのやり取りも面白かったですし十分楽しめましたよ。
  
本当は星5つでもいいのですが、マイナスにしたポイントは、クールで傲慢な攻めには最後まで強気でいて欲しか…

1

愛執は蜜のように 小説

結城一美  葛井美鳥 

「ホテリエ」や「ダイナスティ」並だったら面白かった

金持ち一族をとりまく陰謀と、複雑な人間関係…っていうのは、ハーレクインロマンスでもありがち~な感じです。
父の死により、突然、製薬会社の社長となった彰斗。
彼をささえるのは、幼馴染でもある社長秘書の相馬。
ある種の執事モノに似た雰囲気があり、執事モノのように甘さ一辺倒ではないところに好感が持てます。
彰斗が奮闘している姿も健気でいい。

しかーし! ドロドロな人間関係が噴出するという設…

4

約束のかけら 小説

結城一美  飴本巽 

フランス書院には校正さんがいないとですか???

いや、設定はいいんだよ設定は!
軍服モノだし、GHQの将校と日本人の華族なんてカップリング、ちょっと変化球でイケている!
支配する者される者とのねじれた関係かと思いきや、
案外、「美しいおもひで」が根底にあったあたりも、ちょっとした意外性があっていい

うーん、ソープオペラ的展開は結城センセイの通常運転だからいいとして(そういうのにカタルシスを感じる層も確実にいます)、ほぇぇ!? と困っ…

1

銃爪(ひきがね)の絆 小説

結城一美  砂河深紅 

設定はそれなりに面白い

イタリアンマフィアと日本のヤクザ御曹司のカップルって、ちょっと珍しい?
設定的にはそう悪くないし、脇役に好感が持てます。

がっ! 結城センセー…やっぱり外国人の書き方と、記憶喪失設定があんまり得意ではないようです。
そこはスルーできるとして。
やはり、こういうビミョーな作品(悪くはない、がもうちょっとパンチほしい)についてはイラストレーションがものすごくモノを言うなぁと思うわけで。

1

合鍵 小説

結城一美  桜城やや 

義兄弟モノ…だが萌えない…

ウーーーーン…。兄弟とか義兄弟モノは料理の仕方次第で萌えゾーンストライクになるか、意味不明になるかが決まるジャンルだと知りました。

かなりベタな展開…いや、もはやベタベタすぎてとってつけたような展開…。
しばらく見ない間に男っぽくなった弟にドキドキ?
で、その弟が実は、実の弟ではなかった!
逆上する弟!
しかし、直後に記憶喪失になる!

ウーーーーーン…ベタベタですなぁ。
そも…

0

龍の爪痕 小説

結城一美  高峰顕 

ショコラハイパーの割にはおとなしめ?

ショコラ文庫、ショコラハイパーってなにげにバランスのいい作品が多く、
地味ではあるがおススメなレーベル。
まー、BLの王道路線ではあると思うんだが、細かい演出がいいというか?
方言萌えだとかファンタジー萌え、マフィアものの面白さをひきずりだしたのは
なにあろう、このショコラ系列だったりするんであります。

というわけで、仕事キッチリのやや王道な結城一美先生もハズさなかった!
紳士的な…

3

法廷外恋愛闘争 小説

結城一美  みずかねりょう 

事件の真相がもう少しまとまっていれば…

法曹モノBLの中では比較的、破綻がなくまとまりがいい。
結城一美作品は一風レアな職業や特殊職業を背景に、それなりの説得力があるところが魅力といえばそうです。
地方検事の美しきエリートと敏腕弁護士の間でエロエロしい関係の間で、「弁護士ペリー・メイソン」的なストーリー進行があります。
ここらへんの推理モノ的な展開は作を追うごとにスキルアップしてますなー結城センセイ。

一方で、敏腕弁護士・東…

5

SP DOG 小説

結城一美  亜樹良のりかず 

ベッタベタな展開だが面白い。

結城一美作品て、けっこうテレビドラマ仕立てなのが多いんですな。
これもそう。
要人警護をするSPの話。
BLで警察モノはよくありがちだが、SPってのはあまり記憶にございません。
ゆえに「へーへーへー!」なエピソードもあります。
設定が設定なので、どういう展開になるか、というのはある程度読めてしまうんだが、
途中からの「犯人さがし」はちょっと火曜サスペンスっぽくて、それなりに面白い。

4
PAGE TOP