兄貴に捨てられた躰を堪能させろよ!

飢えた唇

ueta kuchibiru

飢えた唇
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
3
得点
14
評価数
7
平均
2.4 / 5
神率
0%
著者
結城一美 

作家さんの新作発表
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イラスト
相葉キョウコ 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA(アスキー・メディアワークス)
レーベル
B-PRINCE文庫
発売日
価格
¥640(税抜)  
ISBN
9784048662567

あらすじ

捜査一課の警部・宇佐美祐一は、連続放火事件の現場で、一人の男に再会する。鷹觜透――かつて宇佐美の恋人だった譲の弟。そして、譲との仲を知りながら、宇佐美を強引に犯した男でもあった。宇佐美とともに事件を追うことになった透は、またしても乱暴な手段で肉体関係を強要してくる。言葉では拒絶しながらも、宇佐美の躰は否応なく激しい愛撫に溺れさせられて……。兄弟の狭間で心が揺れる、切ないトライアングル・ラブ !

表題作飢えた唇

鷹觜透 所轄の刑事 28歳
宇佐美祐一 警視庁捜査一課の刑事(警部) 30歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

傲慢不器用でも一途

男女問わず来るもの拒まず博愛主義みたいな兄の譲に気がつけばいつも敵愾心を
抱いていた弟の透。
長男として両親に期待されなんでもそつなくこなす兄、そして自分の彼女を
寝取られたことでその思いがかなり拍車をかける中で兄の後輩だという宇佐美に
出会いその美貌に一目惚れ、寝ても覚めても宇佐美のことが気になって
まさか兄のセフレの一人だとは夢にも思わない。

しかし、二人が抱き合う関係だと言うことを知り、その後兄に宇佐美が捨てられたと
聞いて兄の名を語り呼び出し無理やり犯してしまう。
それが透と宇佐美の10年前の過去。

そんな二人が再会したのは同じ刑事として事件現場だったりします。
宇佐美は本庁のエリートで透が所轄刑事、宇佐美は動揺を押し殺し捜査をするが
透はそんな宇佐美を見てまだ兄を好きなのかと10年も前の二人の情事後の
写真をネタに脅して再び宇佐美を無理やり犯す。

ただ本当に宇佐美が好きなのに、その宇佐美の心は未だに兄のものだと思い
素直に宇佐美への気持ちを告げることも出来ず毎回宇佐美に対して最悪の対応をする。
どれだけ不器用なのだと思える恋情で、宇佐美には誤解されますます嫌われると
知りながらも抑えきれない宇佐美への思いで暴発気味な透。

事件捜査で宇佐美と臨時コンビを組んで捜査に望む透だが、そこへ犯人の弁護士として
兄の譲が現れたことで透はまたしても憎しみにかられ、宇佐美は懐かしさと
過去の恋の残像に心を揺さぶられる。
焼けぼっくいに火が付くのか、それとも傲慢で不器用な透の思いが実るのか
放火事件を背景にした不器用な恋のお話です。

7

略奪に走る不器用な弟

…いや、既に別れているカップルの片方(受け)にアタックするならば、略奪ってのとは違うんだけどね。

2014年刊。
大学生の頃にセフレとして付き合っていた元彼・譲に本気になってしまい、10年経っても未練を引きずる祐一。
二人が別れた直後に祐一に想いの丈を告げる方法が強姦といった方法しか取れなかった譲の弟・透。

この三人は連続放火事件の捜査をきっかけにして本庁捜査一課刑事になった祐一と、所轄署の刑事になった透、弁護士になった譲が再会を果たす。
透と祐一は最初こそ力ずくで無理矢理の身体関係ではあったが、捜査上ではきちんと協力し合って連続放火事件の解決に努めている。

親が二人の息子に期待する温度差、透から見て相手を取っ替え引っ替えする中で、当時の透の彼女まで寝取ったとなると、兄弟の折り合いが悪いのも納得できる。
まぁ、セフレ云々って言いつつ要領がいい(抜け目ない)と感じてしまった兄貴とよりを戻される位なら、弟とくっついたほうがましかなぁ…

と思ったところで、嫌々身体の関係を強いられている感じの祐一が次第に透自身に惹かれていく過程が伺えて良かった。
透はなかなか一途な男で『実は根は悪い奴じゃない』…この一言に尽きるが、最初に好きな人を強引に押し倒したという暴挙がつくづく残念になってしまうな。

個人的に事件絡みの話が好きってのもあって、ベタな展開でも予定調和として楽しめた。
ただ、透と祐一がくっつく訳だから、譲のほうは当て馬ざまぁとなる割りには当人のダメージは大した事ない様子ではあった。
この辺りに、やっぱりこの兄貴は抜け目の無い男だな…なんて感じてしまった。

0

兄弟と受の三角関係

兄←受←弟の三角関係、いや電車ごっこな関係が好きなので、大期待で購入。
あらすじ通りだし、仕事より恋愛優先みたいな話じゃないし、好みの筈なのですが何故か響きませんでした。
多分、兄の所為かも。
そもそも、何で宇佐美が兄を好きなのかわからないのですよ。
こういう話って、兄ポジションのキャラが魅力的でないときついですね。
女にだらしなくて不誠実な兄に魅力を感じなかったので、何となく上滑りなまま終わってしまいました。
事件も規模はすごい割に、オチがお粗末なのも気になるかも。
これは刑事じゃなくてもよかった気がします。
最後はまあハッピーエンドなので、よきかなよきかな。
何となく浅いので、新人さんかしら?と思ったら、32冊目の著書との事で…………ベテランさんですか、すみません(汗)
だとしたら合わない作家さんだと思うので、仕方ないですね。うーん。

0

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