ミドリノエバさんのレビュー一覧

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

想いがほどけて結ばれて あふれる感情

宮、鼎、高砂、国生、万座の五人が、大切な人の幸せのために悩み苦しみながら行動する下巻。
絡まった想いが少しずつほどけ、また新たに結ばれていくのですが、そこには痛みや切なさ、喜び、戸惑い、ときめきなど、様々な感情があふれていて、とても胸にしみました。

一番印象的だったのが、温泉宿で鼎と高砂が自らの恋を振り返る場面。
二人を結びつけようとする若者たちの荒っぽい思いやりに、二人が苦笑しながら「…

7

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

切なさ満点!ティッシュ必需!

「セキュリティ・ブランケット」凪良ゆう先生 読了
もう切なさと焦ったさの塊。本当に神すぎて涙止まりませんでした。

田舎のウブな男の子が主線で、彼の周りの人たちの間で起きたたくさんの出来事も混ざっていて、それらにつれて少年は成長していく心温まる話でした。とても凪良先生らしい一冊だと思う。

10年もこのストーリーを構想していたと先生はおっしゃってたけど、形にしていただいて本当にありがとう…

3

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

複雑な五角関係プラスαはさすが

高砂×鼎推しでした。
成長したジェシーが宮を攻め落とす!なんてことを
勝手に想像したりしてw
国生は苦手なタイプなので、万さんの娘さんのお尻に
引かれてしまえばいいのにと思いました。
言いたい放題ですいません(^^;

6

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

自分から踏み出せば

人生にある様々な分岐点で、どんな答えを選んだのか、そして、その結末は…、な下巻。
盛りだくさんだった登場人物たちの中で、主人公の宮と高砂の二人は、ようやく宮が一人で行動を起こしたことでめでたく結ばれて、これで宮の物語としては一応の決着となって、よかった、よかった。
その前に、高砂と鼎の関係にも決着。
人生には何度選択のチャンスがあっても、結局結ばれないめぐり合わせというものはどうしてもあり、…

5

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

後書きで納得

二か月連続刊行、上下2巻の大長編は、10代の宮と国生、30代の鼎と高砂、さらに上の世代の万座の5人が綾なす恋のお話。
登場キャラそれぞれの視点を転々としながら進んでいく構成なので、ちょっとややこしい感じがするけど、人と人との関係は、一人について一つとは限らず、一人の人間が周りの何人もの人間とそれぞれ色々な関係があって、それが同時に進行している訳で、そんな5人に、果たしてどんな決着が…。
続きは…

2

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

キーパーソンは鼎

この物語の主な登場人物は、スペイン人と日本人のダブルで高校生の宮、叔父で若手陶芸家の鼎、鼎の親友・高砂、宮の親友・国生、そして鼎のパトロンで愛人の万座です。

宮、鼎、高砂、国生の四人の視点で語られる各ストーリー。
読んだ後にもう一度冒頭の名言に戻ると、胸に迫るものがあります。恋や人生に迷うのは古今東西皆同じなのだと、あらためて気づかされるのです。
数々の名言は、シェイクスピアやゲーテとい…

6

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

上下巻一気で!

上下巻一気に。
宮くん、ホント良い子で可愛い!
ジェシーとマリアーノもいい味出してる! 

一応絡まった糸は解れたかな~。
宮くんが成長して、愛を知ったのは良かった。
でも個人的には作者さんがあとがきに書かれていた鼎ちゃんと高砂がくっつくバージョンの方が好み。
鼎ちゃんの思い切ない。
タイミングって大事なんだな~と。
友情は一生だし、この2人の結びつきはそんじょそこらの恋愛関係で…

5

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

愛について

これから下巻読むけどその前に上巻の読後感というか覚書として簡単な感想!

愛についての箴言みたいなタイトルが各章についていて、その章を表してます。
まだ上巻だけだけどこの小説は凄い!

宮くんの境遇哀しすぎます。でも鼎ちゃんと暮らせて良かった!
宮くん、本当に可愛い。
私にとっても最愛の息子です。(←誰だお前w)
健気で不憫なお話だけでなく、4人+αのそれぞれの事情が複雑に絡まりす…

3

セキュリティ・ブランケット(下) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

みんなそれぞれの世界を生きているからこそ

「みんなそれぞれ自分の気持ちがあって、同じ物事でも解釈が違う」
下巻前半に出てくる龍之介のモノローグです。

せつない恋のお話にこういう言葉を挟み込んでくるから、私は凪良さんを絶賛したくなってしまうのです。なんというか「正しく美しい人だなあ」。
両思いの龍之介と高砂がどうして上巻で結ばれないのかと言ったら、前述の境地に立たない想いはすぐに揺らいでしまうからなんだろうと思います。
自分だけ…

9

セキュリティ・ブランケット(上) 小説

凪良ゆう  ミドリノエバ 

恋は一直線に行けないことってあるよね、と

途中頃に「凪良さん版『真夏の夜の夢?』」と思うほど、思慕の念が交錯して先が見えない展開です。あ、シェイクスピアみたいにあっけらかんとはしていませんが。お話のトーンはしっとりしています。
主人公の龍之介君は、父が不明、幼い頃に仕事に出たまま母が事故死ししたことを知らず、10日間も一人で母の帰りを待っていて食べるものがなくなったためにゴミ箱をあさっているところを保護されたという強烈な過去を持っていま…

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