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4/4(合計:40件)
金丸マキ 館野とお子
むつこ
リアルを感じました。最高に面白かったです。 こういう話、好きだなァ…。金丸マキさんは、私のツボを直撃する作品をたまに書いてくださってます。 主人公は高校生(受け)。 編入した学校の寮で、相部屋になった同級生(攻め)と仲良くなり、親交を深めていく。 主人公が家を出て寮生活をはじめた理由は、義理の兄からずっと性的虐待を受けていたからだ。 自分がゲイなのかも、幼いころから義理の兄と関係を結んでいた主人…
金丸マキ 二宮悦巳
短編集で、『絶対服従』の続編です。 『絶対服従』を読んでなくても大丈夫ですが、読んでおいたほうが楽しめると思います。 いやー、面白かったです。 『絶対服従』ではバラバラに思ってた短編が、一人の登場人物を介して繋がったもんで、オオッ!と思いました。 しかしまさか、コメディタッチの作品とドシリアスタッチの作品を繋がってるなんて、意外すぎて気づいてなかったのが残念。 『うそつき』 幼馴染みの航と和音の…
金丸マキ 若宮ひろ
コミカルに始まり、意外とシリアスに展開し、最後はホロリとさせられる、いいお話でした。 金丸マキさんの小説のコミカル部分は、浮いてるようで笑えなくてあまり好きではない私なんですが、シリアス部分は大好きです。 受けも攻めも高校生です。 受け視点で物語は進みます。受けは、高校生ながら学校に内緒で小説家をしつつ、一人暮らししている。学校では道化を演じてるけど、実は一人になるのが好き。複雑な家庭の事情があ…
金丸マキ 初田しうこ
王道BL小説じゃあり得ない展開に、のけぞりました。 かなり切ないお話です。けど、読後感は爽やか。 爽やかなのに、後引く切なさ。淡々と。うん、淡々と切ない。 なぜか方丈記の冒頭が浮かびました。『ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。淀みに浮かぶ泡沫はかつ消えかつ結びて、久しくとどまりたる例なし』みたいな。 金丸マキさんは、私にとったらアタリハズレが大きい作家さんという位置づけなんですが、…
金丸マキ CJ Michalski
ペンションを舞台にした、純情一直線なバイト高校生と、下ネタ王の遊び人の恋愛です。 ドタバタコメディで、コミカルなタッチ。 遊び人の学は、『スウィート・フェイク・メイク・ラブ』に登場した学と同一人物なんですが、作風がぜんぜん違うので、別人として読んだほうがいいかもw ていうかちょっとガックリしたというのが本音です。 『スウィート~』は、近親相姦を題材にしたドシリアスな暗い物語だったんですが、かなり…
暗くて雰囲気のある小説でした。 厳格な家庭のなかで、優等生の学と、その従弟の悟が暮らしている。よく似た顔をしてるんだけど、性格のぜんぜん違う二人。 二人は中二のときから、ずっとセックスしている。 がんじがらめの生活のなかで、学はすべてを憎みつつ、受け入れている。悟とのセックスも、したくてしているわけではない。 ダークでした。 インモラルでした。 とにかく痛かった。 学の鬱々した気分が伝染したかの…
中編が三つ入ってます。 金丸マキさんは、コミカル作品とシリアス作品、両方書けるんですねぇ。 『絶対服従』 幼馴染みものです。 いわゆる下克上。 昔庇ってた幼馴染みが、成長して自分よりカッコよくなってムカつく!みたいな。 タッチはコミカル。 この表題作より、以下のシリアスでダークな路線の二作のほうが面白かったです。 てか、その淫靡なダークさにゾクゾクきました。好きなタッチです。 『あなたに今夜…
金丸マキ 穂波ゆきね
kurokami
私にとって手放せない本の1冊です。 その理由は、短編『接吻スキャンダル』の存在。 ゲイの政策秘書ポールと、バイの下院議員コリンの話なのですが…… このページ数の短編でよくここまでまとめているものだと感服します。 フィクションなのにリアル。かと言ってリアルすぎない、重くない。 ハッピーエンドの映画的なまとめ方で、安心して読めるけれど深読みもできる。 「狡猾と純情は同居できるって、言っても…
金丸マキ 明森びびか
M
ある日、官能マンガ家の昂の元に、大手出版社から月刊の少年誌にマンガを描かないか? という執筆依頼がやってくる。当初、あまり乗り気ではなく、少し渋った昂だったが、アシスタントに背中を押されて、一度メールをくれた編集者と会うことになる。 その昂の担当になった編集者は、学術書から異動してきた一つ年下のエリート編集者・真行寺。真行寺は新作のネタ打ち合わせにはとても熱心だけど、セックスの描写の話になる…
葡萄瓜
見映えの良い尻軽貴族と怪盗の体から始まる恋と 言う題材をバタ臭さよりは幾分醤油風味が強い加減で 仕上げてある表題作+「be nice」。 学園内のドタバタをあっさり纏めた「人は見かけによる ものだ」。そして、アメリカの政治家と秘書をカップルに 起用した「接吻〈KISS〉スキャンダル」。 穂波さんの絵は元々何処かに洋風なモダンさを滲ませて いる画風でしたから、海外が舞台になった作品…