金ひかるさんのレビュー一覧

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

センチメンタルジャーニー

他の方のレビューを読みますと
わりと受カワイイヨーな意見多のようですが、
個人的には、ド・ノンケだった攻が受に落とされていき、最終的に辛抱たまらん!!と、バウワウw興奮している様にいかんせん萌えました。
まったくそんな気なかったのに、徐々に心が変化していく様子が描かれているゆえに~な感慨(●ノ∀`)゚o。アヒャャ
攻のハァハァに乗せられて、思わず自分もハァハァしてしまう罠。

という…

4

素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

20年越しの恋が実るお話

幼なじみ同士の再会ラブロマンスでした。
それもタイトル通りのとっても素直じゃない二人の
いつまで気持ちを偽るつもりなんだっ!ってお話。
受け様は花屋の息子で配達の途中で事故に遭ってしまう。
その加害者側が幼なじみの攻め様。
攻め様は昔から受け様が好きだったのですが学生時代
告白して、でも受け入れてもくれないし、
だからと言って距離を取ることも無く、軽口を言い合う
友人のままでいた二…

2

素直じゃないにもほどがある 小説

成宮ゆり  金ひかる 

イラストと主人公が


成宮先生も金先生も大っ好きなので、発売を楽しみにしていました!
繊細な金先生のイラストにお花のテーマなんて、一枚絵ばりな価値があるだろと嬉々として読みました。
で、読んでいて思ったのですが…全く合ってないとかじゃなくて、でももしかして桜城やや先生がイラスト描いた方が主人公っぽいんじゃないかなーなんて…。
勝手なイメージなんですが、金先生は外も中も100パーセント繊細な人間が似合うと思うんですよ。…

1

チョコレートのように 小説

ひちわゆか  金ひかる 

復讐のために

信頼していた同僚、永瀬に裏切られ、ヤケになっていた京一の前に現われたのは、印象的な声をした謎の男、梶本だった。
京一と同じく永瀬に恨みを持つという梶本は、京一の復讐を手伝ってやるというのだが……

書き下ろしSS目当てにノベルズ版から買い換え。
ダサイ眼鏡は磨けば実はカワイコちゃんだった。そんなお約束の上にありながらも、普通のマイフェアレディものに落ち着かない無茶っぷりが好き。
仕事で自…

4

奇蹟のラブストーリー 小説

榊花月  金ひかる 

ラストの締め方は良かったんだけど

帯『なんでこんな人を好きになったのか、自分が情けない。』

なんかラストシーン近くが良かったんで、うっかり思わず萌評価を付けそうになっちゃったんですが、ちょっと待て自分!と思いとどまりました。
この作品、全体的に見るとバランスが悪いです。
BL作品に出てくる小説家の9割は変人といっても過言ではないと思うんですが、この神奈〔攻〕も最初は変人です。
突然、応援してくれ!と言って男の編集者・春…

0

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

ガニュメデスへの憧れ

高校生の時にクラスメイトだった攻め様二人に無理やり
犯された受け様、それから十年以上歪の三角関係を・・・
攻め様二人から気楽な捌け口と思われていると信じて
従順に二人と関係を続けてきた受け様。
でも、受け様はこの生活がずっと続くことを密かに願っている。
二人にも隠している義父からの性的虐待で受け様の心は
常に従順と諦めが当たり前で、でも自分は汚いと持っている
受け様は、どんな形であっ…

2

POLLINATION 小説

木原音瀬  金ひかる 

自閉症少年

3部作の完結編。谷脇〔攻〕の過去の恋人の存在が大きいので「FLOWER」はあらかじめ読んでおいた方がいいでしょうね。

FLOWERでの谷脇の恋愛はどうしようもなく切ないけれどやはりどうしようもないもので。
そんな彼の元へと、かつての恋人の面影を若干思わせる患者・佑哉が現れます。
自閉症な佑哉との会話はなかなか成り立たず、谷脇をイラつかせるのですが、それでも谷脇は佑哉を手元へと置こうとする…

3

二本の赤い糸 小説

水原とほる  金ひかる 

主導権は受けにあり

攻めが二人で、両方とも少しずつ違う嗜虐趣味があって、受けはトラウマから被虐嗜好があり、高校時代から二人と関係が続いている。
作者さん、過去作品の「青の疑惑」の別バージョンかとそれをほうふつとさせる作品でした。
後書きに描かれているように、大きな起伏のあるストーリーではなく、淡々と受けの気持ちを中心に描かれていきます。
攻めの、受けへの執着の形はそれぞれ違えど、自分のモノにしたいと思っている。…

5

FLOWER 小説

木原音瀬  金ひかる 

やりきれない

表題作「FLOWER」はWEEDで出てきた谷脇〔攻〕の話なんですが、これが何とも切ない……。
WEEDを読んでなくても分かるけど、あらかじめそちらを読んでいた方が分かりやすいと思う。
最後に号泣する谷脇の姿に名作映画フェリーニ監督の「道」のラストでのザンバノが嘆くシーンを思い出しました。
失って、そしてその時じゃなく後になって自分の気持ちに気付く、どうにもやりきれないそんな話です。

「…

1

臆病なサボテン 小説

安曇ひかる  金ひかる 

ナイスなタイトルです!

まさに、読んでいるとタイトル通りの受け様なんだと納得します。
攻め様はハリネズミなんて称した事がありますがそれ以上の
棘で完全武装している受け様でした。
銀行の監査部勤務だから硬いのは当たり前なんだけど
必要以上に物言いが冷たすぎる、でも解りにくい優しさなんだと
後になって気づく攻め様なんですが初めは大嫌いな上司に
ストレスが上限まで振り切れているところから始まります。
偶然河原で愛…

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