金ひかるさんのレビュー一覧

甘えたがりなネコなのに。 小説

小中大豆  金ひかる 

いい子すぎて自然と応援したくなる受け

タイトル通り「本当はネコちゃんで甘えたがりなのに」派手でチャラい外見のせいでネコしか寄ってこず、仕方なくバリタチをやっている……という亮平が主人公のお話。

この子がほんとにいい子でして、かわいかった。

「遊び相手がしつこいから彼氏のフリをしてくれ」と頼み込まれて引き受けたけれど、その「しつこい相手」に一目惚れしてしまった亮平。
でもまんまと彼氏だと信じ込んだ相手(攻めの正治)から殴ら…

9

社長と元ヤンの幸せ子連れ生活 小説

小中大豆  金ひかる 

ほのぼの出来るお話です。

いやはや。ホントにほっこり幸せな気持になれるお話でした。
元ヤン同士の恋のお話ですが、主人公龍基の兄の子麗王がまた良い味出しまくりで…。
小さい子供が出てくる話は数多ありますが話し言葉にやたら「~でしゅ」「~ましゅ」ってつけまくる作家さんがどうにも苦手で…。「子育てしたことないだろうから仕方ないけどそんな話し方する3歳児まずいないから。編集さんもそのへんしっかりして欲しい…」って思っちゃうんで…

5

アロー 小説

一穂ミチ  金ひかる 

舌の上に、あかい鬼灯。

このレビューには盛大なネタバレがあります。お気をつけ下さい。

物語の前半部分、読みづらさに挫折しかけました。
今作のメイン2人が、話し方や考え方が似ているところがあり、どちらの台詞なのかわからなくなったり、出て来る名前が草・森・麦なので、脳内変換が厳しい所が多くあったりしました。
一穂先生のネーミングセンスが好きですし、いつも見ていて楽しめるのですが、今回の漢字は訓読みのイメージが強すぎ…

0

ひよこ劇団で社長と幸せ上演中 小説

榛名悠  金ひかる 

貧乏劇団の奮闘




とある人形劇団が公演場所の契約更新のための条件として集客を倍にするという無茶な要望に応えるため奮闘する話。

<あらすじ>
子供向け人形劇団「ぴよりこ」を先輩と立ち上げた小日向朝陽(受け)は、徹夜で修繕した人形を猛スピードで歩いてきたビジネスマンとぶつかり落ちた先で車に引かれてしまいぼろぼろにしてしまいます。そのまま立ち去ろうとするビジネスマンに猛抗議し連絡先を聞くのですが、その…

1

狼の末裔 囚われの花嫁 コミコミ特典書き下ろしSSペーパー  狼の寛容 戸惑いの花嫁 グッズ

初めての…

本品は『狼の末裔 囚われの花嫁』の
コミコミスタジオオリジナル特典ペーパーです。

本編後、臨月が近づくシオンのお話です。

臨月が近づいてきたシオンは
あれこれと思案がとまらず
なかなかゆっくりできません。

対するキリルは
最高の医師と産婆を揃えたし
無事に生まれるだけで嬉しいのだから
それ以外はあとで考えればよいのだと
大らかにかまえています。

そんなキリ…

0

狼の末裔 囚われの花嫁 小説

和泉桂  金ひかる 

大国の内紛に踊らされる小国の王子

今回は「金狼帝」と呼ばれる大国の皇帝と
皇帝の愛妾となる定めの王子のお話です。

領土拡大による攻様兄弟の確執を絡めて
攻様が運命のつがいの受様を手に入れるまでと
受様が新しい命を授かる後日談を収録。

この世界には男女としての性別だけでなく
アルファ、ベータ、オメガの性があります。

アルファは容姿端麗、頭脳聡明で
すべてに君臨し、指導者に多く見られ
男女ともに女性とベー…

0

狼の末裔 囚われの花嫁 小説

和泉桂  金ひかる 

もうちょっと頑張ってほしかった・・・

表紙買い。オメガバースの苦手な部分が多かったため中立にしました。本編240P+後日談14Pほど+あとがきです。

鎖国をしている島国マディアは、代々、隷属している大国ラスィーヤへ王族を愛妾として送り込んでいます。今回代替わりしたラスィーヤ皇帝の元へ送られるのは、オメガの王子シオン。長い船旅でラスィーヤに向かったのですが途中で海賊に襲われ・・・と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
クマ…

5

ナルシストの憂鬱 小説

西江彩夏  金ひかる 

かなりじれったい

西江さんは初読みの作家さんでした。
文章は落ち着いていて好みでした。
主人公の2人は社会人で大人な恋愛物語かと思いきや、攻め様が容姿端麗、仕事も出来る自信家なのに人と付き合う事につけてはなんともちぐはぐな感じで、かなり変わっています。
受け様がゲイということは序盤ですぐに分かるのですが、人当たりが良くちょっと人が良過ぎるくらいで、攻め様とは対照的です。
最初は攻め様がこれ以上ないほど嫌なキ…

1

狼の末裔 囚われの花嫁 小説

和泉桂  金ひかる 

もう少しよろめいて欲しかった

勝手な行いで申し訳ないのですが私は和泉さんに『昼ドラの女王』という二つ名をつけています。
ジェットコースターに乗っているかの様な数奇な運命に弄ばれる受けさん。
幾人かの男性の間で翻弄されるけれど、彼が想うのはただ一人の人。
けれども、彼に恋情を迸らせる想い人以外の男性の心情も理解しちゃう。だから、相手に酷いことをしてまでその男の下から逃げ出せなくて、引き離された想い人とはなかなか結ばれない。…

6

狼の末裔 囚われの花嫁 小説

和泉桂  金ひかる 

もう一声ほしい

作家買い。和泉さんの新刊はオメガバースもの。

オメガバースものであること、タイトルや金さんの描かれた儚げなイメージの表紙から、健気薄幸受けさんのお話かなと思いつつ手に取りました。  

ネタバレ含んでいます。ご注意を。






主人公は小国・マディアの王子であるシオン。
王子という高貴な身分でありながら、彼は冷遇されている。なぜなら彼はオメガだからだ。
判断力もなく…

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