金ひかるさんのレビュー一覧

もしも僕が愛ならば 小説

松前侑里  金ひかる 

小さな子供と暖かい人々に癒されます

雑誌掲載時読んで好きだったお話。
二人が一緒に住むキッカケがイマイチ凡人には理解しづらかったんだけど、なんと言っても子供が可愛くて、それだけで他は吹っ飛んでしまった(笑)
瞬に何度も泣かされました。

結婚して子供をもうけたものの男との浮気がバレて離婚、子供を引き取って育てている大学の民俗学の先生攻めと、血の繋がらない兄に伝えられない恋をして、今は傷心ひとりぼっちの、料理上手なクレマチスの…

1

コンティニュー? 小説

いつき朔夜  金ひかる 

いつき朔夜さんの雑誌デビュー作品。

金持ちの色男に、生活に困った男がやむなく身を任せ、愛人に。
身体から始まった関係がいつしか……と。
おお!これぞBLの王道というエピソードですが。
一筋縄ではいきません。ベタな設定を面白く読ませてくれます。

絢人の元嫁は『こういう人、いるよね~』と。リアルでした。
BLに子供が絡んでくるのはどうなのかな?と不安はありましたが、
とても良かったです。この子供は幸せな子供だと思いました…

3

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

身体と心で知っていく愛

同じくドラマCDが発売されたので、友達に小説を貸して貰いました。
受けは冷たい印象でお金さえあれば何でも出来ると淡々としている人で、攻めは真面目で面倒見の良い人。性欲処理の道具として攻めと触れ合うのですけど、段々お互い想い合い、受けも徐々に可愛くなっていく様は見ていて、顔が綻んでしまいました。
誘い受だけど、愛される意味を徐々に身体と心で知っていく姿が本当に可愛い。
攻めの方が受けが好きで好…

1

スイート2・バケーション 小説

うえだ真由  金ひかる 

優しいダイバーと我儘美人

売れっ子小説家・光輝の世話係をすることになった、ダイバーの喬一。
インドアとアウトドアな二人の同居生活の始まりです。

「外面の良さとは大違い、光輝の生活はメチャメチャで態度はオレ様」
と、あらすじで書かれている、光輝の性格がツボでした。
いつも笑顔を絶やさない物腰の柔らかさと美貌で、編集者やファンを魅了する超人気作家と思いきや、その正体はダラダラジャージに身を包み、超お汚部屋に住むオレ…

1

WEED 小説

木原音瀬  金ひかる 

恋愛の闇

医者である主人公・若宮と悪友・谷脇と雨の夜、一人の男を拾って強姦するんです。
彼は自分の名前を知っていて、若宮は全く覚えがない。
彼は若宮が担当した子供の父親・岡田。彼に対して罪悪感に溢れて関係を断ち切れない若宮と、淡々としている岡田。でも岡田と少し打ち解けた時、若宮は凄く嬉しくなったり、彼の事を考えてしまっていたり、もう突然デレたので驚きました……。
木原作品特有の痛さはあまりないので、辛…

2

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

題名はこれが適切なんでしょうか? 

究極の誘い受け?お金を払えばなんでもできる?おかしな投資顧問会社社長の碓氷さんと、今時珍しい好青年な外村くんの、あれこれ食い違いながらも心温まるいい作品になっていると思います。

立ち居振る舞いがロボット的な碓氷さんが、歯医者が大嫌いだったり(歯医者さんとのやり取りは、外村くんを診察台の側に呼びつけスーツを握っちゃったことよりおかしかった)、本能のままに行動してしまったりと可愛い部分(基本、屁…

2

セラピストは眠れない 小説

砂原糖子  金ひかる 

変わり者の美人受

今月(2008年9月)、この作品のドラマCDが発売されました。
それを記念し、再読してみました(笑)

お人好しの外村が、可愛がっていた弟分に泣きつかれて引き受けた出張ホスト。
渋々出向いた先に待っていたのは、年上の男・薄氷志乃。

単なる契約関係で出会った二人が、いつしか惹かれ合い……というお話ですが。
受の薄氷が一風、変わり者(笑)

それは薄氷が育ってきた悲しい環境に、原因…

4

真夜中に降る光 小説

砂原糖子  金ひかる 

正統派ツンデレ?

主人公である金崎はTVでよく特集をされるような華やかなホストというより、どちらかというとやさぐれている……
チンピラホストです(笑)しかもかなり、嫌な奴。

金崎は辛い少年時代の影響で、「人を信用しない・人に期待しない」人なのです。
しかしそれは、人を信じて裏切られたくない・捨てられたくないという気持ちの裏返し。

そんな金崎に真正面から誠意と真心で迫ってくるのが、津久井。
空間デザ…

4

作る少年、食う男 小説

椹野道流  金ひかる 

ほのぼのと。

架空想定した世界を舞台の物語とこの作家にしては珍しい設定に惹かれたのだが、お得意(?)のドクター(しかも得意中の得意? の検死官)モノ。ちょっと期待しすぎていたかもしれない。全体的にはほんわかした雰囲気。

ウィルフレッドの過去も気になるし、ハルの出生にかんすることも片付いていないし、なにより執事・フライトが気になる。彼みたいなタイプが男に追いかけられて、おたおたしている姿を見てみたい。冷静だ…

2

蠱蟲の虜 小説

六青みつみ  金ひかる 

好きずきですが……

タイトル……何とかならなかったのでしょうか?
「蠱蟲」(こちゅう)と読むらしいです。
難しいし、なんか気持ち悪し^^;

話の中でもかなり気持ち悪いんですが……

でもって嫌だったのか?というとそうでもない(笑)
触手に変わる新しいアイテムか?なんて思いました。

昔「薔薇の名前」by水戸泉 の中でも、なんか種?みたいなのありましたよね。
あれに近いです。
ちょっと気持ち悪い…

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