金ひかるさんのレビュー一覧

人でなしの恋 小説

かわい有美子  金ひかる 

雰囲気は好き

雰囲気は好きなんだけど終始バラバラでまとまりがなかった印象でした。
ストーリーに芯が欲しい、と切実に思いながら読んでました。
三角関係ふくむ恋愛要素、ホラーな部分、昭和初期を時代背景にしたことによるノスタルジックな空気感、これらのものをもっと上手くまとめたら名作になったかもしれないのになぁと。

三角関係については、黒木の存在の意味がいまひとつ伝わってこないんですよね。最初から主役カップルががっち…

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キケンな誘惑(表題作 恋かもしれない) 小説

遠野春日  金ひかる 

父の恋、その時息子は!!

この本を手に入れたから、前刊を読み直した。
このお話は、要の父のお話、前刊の時に、ワインを飲みながら、
打ち明け話があった、その父の恋は、息子と同じ、
相手は男の人、それも年下・・・う~ん、いっしょだね。

年下の彼は、一回りも違うが、恋した年季がちがう、
高校生のときに、父に一目ぼれというのだから、すごい。

10年間思いを寄せていて、それにほだされた父、
あまりに、擦れていな…

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キケンな遊戯 小説

遠野春日  金ひかる 

優等生のアバンチュールかな?

この本は、200年に発刊されたもので、ずっと以前に読んでいて、
切ないけれど、好きな作品でした、

最近、続編を買ったので、もう一度読み直して、レビューを書こうと思いました、すごいですね、今読み返しても、ジーンとしてくるなんて、

要は父との生活に、不満はないけれど、型にはまった生活を、
少し抜け出したい、そんな気持ちで、アパートで、
一人暮らしをした、矢先に変な男に、襲われそうにな…

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宵山に啼く恋し鳥 小説

絢谷りつこ  金ひかる 

すべてにおいてチグハグ

いろいろ無理がある設定、展開に最後まで乗り切れなかった。

もっと、こうだったら、ああだったら、と言ったらきりがないし、この作家さんの淡々とした中に、ひんやりした毒を感じる雰囲気は嫌いじゃないので、ほんとうに残念。

双子の入れ替わり、父親と金貸しの関係とか、そういった濃い愛憎物と、京都を舞台にした、ほのぼのとした再会物といった展開が、うまく噛み合ってないような?

あと、イラストも合…

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捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

ワンコ×ツンデレの王道ですね

先月読んだ「犬と小説家と妄想癖」のスピンオフ作品です。
ちょっとだけ小説家の“不破”という単語は登場しますが、主人公は編集長の沖屋なので、基本前作とは関係ありません。

というわけで、エロ小説雑誌の編集長・沖屋と、アルバイト学生・隆之のお話です。
廃刊寸前だった雑誌の編集長に20代でなり、見事立ち直らせたというやり手の沖屋には、ワケアリの過去が・・・
その沖屋にほぼ一目ぼれの隆之は、ある…

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捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

もう私が君達のものになる…! ←

年下ってすばらしい。
大人相手にも余裕綽々な子というのもいとをかしですが、大人の余裕に翻弄されっぱなしで悶々するのはさらなり!大学生の隆之の、年下ゆえの必死さにはほんとうにドキドキさせられたし、社会人の沖屋の、年上の余裕ぶりとその裏の弱さなんかにもときめきっぱなしでした。
隆之のキャラに、とにかく萌え萌えしましたヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
要領が良くてイケメンでとにかく優しくて、モテ要素に…

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捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

まだまだ続きそうなワンコ攻めブーム

官能小説を出版する出版社編集部でアルバイトする水梨(攻)がバイト先の美人編集長 沖屋(受)に恋するお話。

バイト先でやり手編集長の沖屋がゲイである事、そしてセフレも沢山いる噂を聞いた水梨。綺麗でクール、毒舌で奔放な沖屋に好奇心を誘われ、酔った勢いと拙い口説き文句で沖屋を誘う水梨はまさに典型的なワンコ攻め。いつも皮肉な笑みを口元に浮かべる沖屋に惹かれ、好きになるのに時間はかかりません。あくまで…

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捨てていってくれ 小説

高遠琉加  金ひかる 

全然「置屋のヤリ手婆ぁ」なんかじゃなかった!

『犬と小説家と妄想癖』のスピンオフ新装版で、一編、旧版に載っていない話が挿入されています。
本編で、不破に恋する鮎川の気持ちを乱すような意味深の行動をとっていたイケスカナイ編集者・沖屋の物語です。
そもそも沖屋の名前が「置屋のヤリ手婆ぁ」なんていうから、どんな狡猾な人物なんだろうと思っていましたら、意外や意外!
すごく素敵な人物で、とっても好きになっちゃいました。

お話は、沖屋が編集長…

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征服者は貴公子に跪く 小説

いつき朔夜  金ひかる 

すてき~

面白かったです!

相手役が外国人っていう設定はありがちですが、主人公が外国人っていう今回みたいなケースは珍しいような気がします.

舞台がドイツhCcの田舎の冬ってことで、出てくる料理は美味しそうだし、森の中を歩いたりと、田舎ならではの自然溢れる風景が目に浮かんで素敵でしたhLhLĂn[g

最初、パウルが住む古城を買い取った牟田が
「あなたも込みで買ったのですよ」
って言った時はBLでお決まりの権力のある攻めが...

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犬と小説家と妄想癖 小説

高遠琉加  金ひかる 

超絶我慢強い官能小説家先生でした

官能小説家の不破と高校の数学教師・鮎川は、大学時代からの親友です。
鮎川の不注意で不破が怪我をしてしまったものだから、小説の口述筆記を引き受けることになったのですが・・・

どう考えても不破はずーっと鮎川に片思いをしているわけですが、とにかく、鮎川が天然記念物並みに純情無垢で、不破の気持ちに気付かないどころか、自分の中にある微妙な恋心にも最初から否定で立ち向かってしまうくらいです。
押して…

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