あとり硅子さんのレビュー一覧

ぼくはきみを好きになる? 小説

新堂奈槻  あとり硅子 

ピュアなのかずれてるのか

学生ものを探していてであった作品です

友人だとおもっていた友達から
告白を受ける

これは、当然の設定というか
珍しくはなくむしろ、なるほどそうだよね、ですが
この作品のちょっと違う設定は

一度身体の関係をもつという条件があることです
気持ちをすぐには受け入れられないでも
離れられるのはつらい
身体の関係を一度もってその後は
また友達に戻る

この約束をします

0

きみは天使ではなく。 小説

真瀬もと  あとり硅子 

ギャップが面白い!

 アーヴィンは、貧乏な青年貴族・トマスの下へ、従僕として押しかけていった。
 実は、アーヴィンは過去にトマスにあったことがあり、トマスに恋心を抱き続けていたのだった。
 そんなトマスがピンチに陥っていると知って、無理やり押しかけるようにして、トマスのところにやってきたのだった。

 アーヴィンはついついトマスに告白してしまうものの、トマスは当惑するばかり。

 そんなトマスが陥った危機…

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明日の恋人 小説

榊花月  あとり硅子 

当て馬がいいなぁ…

いえ、カプは義兄弟なんですが、
義弟×義兄っていのもいいし、
兄の元同級生・当て馬くん、入江が
人気作家でかっこいいというシチュがたまらないw

全てにおいて反応が薄い兄・英嗣は、
幼い頃「兄ちゃんなんて呼ぶな、他人なんだから」と
弟・摂を傷付けてしまい、
摂は二度と兄ちゃんとは言わず、「英嗣さん」と呼ぶように。

その罪悪感から摂の多少乱暴なセックスを拒めず
「いつか飽きる…

2

猫にGOHAN 小説

松前侑里  あとり硅子 

不思議ちゃん

この作品は、まずキャラクターですね。

奈津(受)の思考(どうしてそういう結論になるのか)が不思議と言えばその通りなんですが、そこに疑問を持つとそもそもストーリーが成り立たないんです。私はこういうのもアリで大丈夫でしたが、これがダメな方は苦しいでしょうね。

奈津は『不思議ちゃん』なんでしょうが、私は嫌味がなくてよかったと思いました。作品のトーンは相変わらずほのぼの・おっとりととしてるんで…

0

雨の結び目をほどいて(2) 空から雨が降るように 小説

松前侑里  あとり硅子 

第3の男が・・・

続編ですね。前巻でめでたく思いが通じた2人の、家族として、恋人としてのストーリーです。平和なはずの日々に、突然周の留学時代の恋人・岬が、同じ高校の臨時講師としてやって来て、2人の中を引っかき回していくんです。

きわめて個人的にですが、私はこの岬がまったく好きになれませんでした。
このキャラクターは悪い人じゃないんだよ、というのも、作者さんが出してきた意図もよくわかるんですが、わかった上で好…

0

雨の結び目をほどいて 小説

松前侑里  あとり硅子 

優しい家族。

年の差&義兄弟ものですね。さらに、先生と生徒ものでもあります。

円(受)の母が再婚してできた新しい家族は、周(攻)をはじめ、円以外全員が大阪人なので大阪弁です。
私は、関西弁のキャラクターの出る作品ってあんまり好きじゃないんですが(関西人だから変にリアルを感じてしまうからかも)、これはよかったです。でもやっぱり関西弁は痒かった。

他の人はどうだか知りませんが、私はフィクションはフィク…

1

ピュア1/2 小説

松前侑里  あとり硅子 

ピュア・・・?

唯(受)のキャラクターをどうとらえるかによって、ガラッと評価が変わる作品だと思います。『ワガママ』『幼稚』としか思えなかったらダメなんでしょうね。私は好きなんですが。

私の大好きな『年の差もの』の楽しみがいっぱいでよかったです。喬(攻)が大学生なのに、すごく大人びてたから、実年齢よりも年の差を感じたんですね。

ストーリーは、実際にはちっとも『ピュア』じゃないんですよ。唯は従兄の喬が好き…

4

自転車でおいでよ 小説

久住鮎  あとり硅子 

退屈~

帯『大好きだから毎日だって会いたい』

久住さんの書く文章の雰囲気や優し気でそこは悪くはないです。
しかし内容がですね、退屈なんですよ。
焦点が絞れてないのでふわわんぽややんとした雰囲気。
そもそも敦史[受]が栄養失調になった理由もイマイチピンと来ない。
しかもその後で彼は野川[攻]の自宅でバイトで料理を作る事になる位で元々自炊は出来るんですよ。
周りに迷惑掛けたくない性格らしいので…

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非BL作品

シュミじゃないんだ 非BL 小説

三浦しをん  あとり硅子 

目から鱗 BLの魅力

エッセイを書かれていた当初より
BL好きを公にしていらっしゃいましたが、
エッセイではその軽妙な文体を面白く思っても、
他人の熱いBL解説なんかわざわざ本で読みたくないや、と
大変失礼な思いを抱いたのは事実です。
あの瞬間の自分、タコ殴りにされるがよろしい。

BL漫画ってこういう切り口から読むのも面白いんだよ、
という入門編とのことですが、
しょっぱなからテーマが「リバ」とは入…

4
非BL作品

あとり硅子短篇集Ⅰ ぶどうの瞳 非BL コミック

あとり硅子 

心が温かくなる作品。

今は亡き、あとり硅子さまの短篇集。第1巻はファンタジーが中心だそう。夢の中のような作品ばかりで、絵も優しくて、ほんわりしていて。
優しささえも、せつなく感じました。
こーゆーの好きです、私。


『ぶどうの瞳』(きゃーきゃー言ってるユーニィが可愛すぎた)と『天色神殿』と『やまつみのころびね』が良かったです。私の萌えツボにハマりました。

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