京山あつきさんのレビュー一覧

3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

良き人生の旅を

ノンケの洋装店店長とゲイの仕立て職人・加納の恋物語。
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』をモチーフに、二人の揺れる心を繊細に少しロマンチックに、不思議な魅力で描きだしています。

「人生は旅」とはしばしば聞く表現で、私も漠然とそう感じていました。
本作品ではさらに、店長が自分と関わる人たちを「同じ列車に乗っている」と例えたところが、とても新鮮でした。
人生を旅する列車。そうか、今はもう会うことの…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

主人公と一緒に悩んじゃう作品でした

久々にのめり込む作品でした。

先生の他の作品でも感じたことがあるんですが、
登場人物の想い(意図)がまったく台詞や表情で読み取れないので、
主人公の返しが正しいのか正しくないのか・・・
相手にどう伝わったのか・・・
それが読んでいてドキドキするし、次のコマ・次の台詞に夢中になっていっちゃいました。

そして、主人公加納が頭の中でゴチャゴチャ考えちゃって無限ループしちゃう感じがこち…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

予測不能感が人生だなぁって

京山あつきさんの作品って、レビュー書きづらいなぁ……って思うのは私だけかしら。
「スリーピング・バグ」も2年以上、書けない……と放置してる。
この「3番線のカンパネルラ」も書きづらいけど、永遠に放置しそうなのでとりとめもなく書きます。

一言で言えば「人生だなぁ」と思いました。
人と人との出会いや、心がヨロめいたり揺れ惑う様子も含めて、じんわりくる。

てっきり、私はあの自殺と勘違い…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

恋愛しない脳にも効くラブストーリーでした◎

うん、とっても京山あつきさんでした。
良かった!
登場人物が面白いね。
作家買い作家様なのであらすじもよく読まずに買ったのですが、タイトルになってるカンパネルラくんは主役じゃなかったんだね。
カップリング重視の方は攻め受け情報をよく見てから買ってくださいねー。

今作は「生きる」=「恋する」な主人公のお話。
当たり前のように相思相愛だと思っていた彼氏に突然フラれて、それを1年以上引き…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

大人のためのBL

カンパネルラといえば、『銀河鉄道の夜』。
長野まゆみ作品とともに密かにBLとして読んでいたわたしにとっては、ど直球で胸に刺さってしまいました。

帯の惹句も素晴らしいです。
このお話に捧げられたからこそ強く響いてくるフレーズですよね。

主人公の加納は傷ついて終わった恋を引きずっていた。その痛みをこらえながらも心の底にある淋しさや欲望は無視できない。時には痛い本音を自虐しながら、やまな…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

たてがみが色っぽい

人の心は一本道じゃない、一筋縄ではいかないよねってお話。
主人公の、あちこちに揺れ動く心が凄く伝わってくる。
絵は淡白でサラッとしているけど、ストーリーはけっこう複雑です。
主人公の加納に、主にかかわる人物は3人。
駅のホームで出会った高校生、別れた彼氏、今の勤め先の店長。
加納は、毎日淡々と通勤してお仕事していますが、心の中では、日々、妄想したり、後悔したり、困惑したり、期待したり、こ…

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スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

大好き

作者さんの作品大好きなのでちょっと甘めかもしれませんが、とってもよいです!

プログラマーの若手潤野と、その上司本郷。
飄々として何にも執着してなさそうで、純粋だけど現実的な若者、潤野。そんな潤野は、仕事ができて気さくな上司、本郷を慕っている。
本郷さんは恋愛に興味がなくて、何人もつきあうけど適当にしてきた身。ドローンが趣味で、ひとりが一番いいとうそぶく。なんか、こういう人ってかっこいいん…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

人生ってこんな感じ

先生買い。どんなお話かなと思っていましたが、またもや苦しくて嬉しくて泣いちゃいました。好きだなあ京山先生。on BLUE掲載分の加筆修正版+先生のあとがきコメント付きおまけ2P。できればメンタル状態が手酷くない時にお読みいただいた方がよいかと思います。前半受けさんに引きずられてツライかもなので。(あ、カバー下は表紙の絵の背景(ホームの絵)と思われるものでした)

しょっぱなのセリフが「仕事・・…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

終わりのない恋ってどんなものか

「今の気持ちにピッタリくる言葉が存在しない」と思うことがよくあります。
そんな時、その気持ちを何とかして表そうとして言葉を重ねれば重ねるほど、伝えたかったことから遠ざかってしまったりして「ちがうちがうちがう。私の言いたいことはそういう事じゃない」という事態に陥ることもしばしば。
私の語彙が少ないせいもありますが、それを差し引いたとしても、言葉の数が足りないのだと思うのです。
この言葉の不足を…

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3番線のカンパネルラ コミック

京山あつき 

恋をすること

とても心に響く話でした。恋ってこういうものだよな~というちょっとセンチな気分になります。
題名通り、「銀河鉄道の夜」になぞらえた鉄道が物語の重要な役割として登場します。どこか文学っぽくしっとりと進み、劇的な展開はないですが、どこにでも存在する当たり前の恋に触れる事ができます。
この物語、登場人物の名前が明確に出されていなくて、その部分が物語に雰囲気を与えている気がします。

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