あさだ2枚
大学生になった今井と、高校最後の年を迎えた引田。定期的に今井が引田に会いにきてくれるので、思ったより距離的にすれ違うことはなくて。でも、野球部員として憧れだった同性の先輩と付き合ったことで、引田は様々な感情を抱きます。どんどん逞しくなっていく今井の背中を見て、自分も追いつきたい、男らしくなりたいという気持ち。その一方で、今井に甘えたい、包まれたい、女の子みたいになれればいいのにという気持ちもある…
前巻はBL面が主でしたが、こちらはBL要素にこの年代ならではの葛藤や野球部らしいきらきらした青春もしっかり絡んでいる印象が強かったです。あれからキスや軽い触り合いはするようになったけれど、大きく関係性が変わるということはなく。夏は甲子園を目指して今井も引田も野球一筋で突っ走る。引田視点ではこの時もけっして野球のことばかり考えていたわけではなく、今井と接することが減った寂しさを覚えていたことが語ら…
京山先生のエロスを感じる着眼点、それを漫画でしっかり表現できる才能に改めて惚れました。野球部の部室。部活終わりで皆が出払った後の遅い時間の、2人だけの空間。2年の今井は、1年の引田の裸を触りたくって仕方ない。この導入だけで引き込まれてしまいました。引田自身も十分自覚しているのですが、彼は上背もなく野球の才能がずば抜けているわけでもなく、緊張すると睨むような表情になってしまうことがコンプレックスの…