京山あつきさんのレビュー一覧

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

超!超神で!

ああっ!
これよ!
こんなお話しが好きなの!
こうやって、ゆっくり、ゆっくりと、恋とは、恋愛とは何かを探っていくようなお話。
「一緒にいたい」からの、その先へ進むための手掛かりを探して、ずっと探し続けて、ようやく見つけだす。
見つけてみれば単純な言葉だけど、その言葉一つで回路がきれいにつながって、次々と扉が開いていく。
更に、いざセックスとなってからも、すこしづつ慣らして(開発して)行…

10

あさってのジジョウ コミック

京山あつき 

ボクサーの無骨さ、不器用さがいい

「明日のジョー」にひっかけた「あさってのジジョウ」とは、なんとも上手いネーミング。

仕事ので生じた怒りをひたすらサンドバッグを打つ事によって解消している青年・小田とそれを傍らに眺めながら恋しちゃっている青年ボクサー平津のお話。

ジムの会長はボクサーの平津に対して、小田がサンドバック相手じゃなくて、リングに上がらせて人間相手に打ち合えるようにしろ、そのためにはお前(平津)が小田に嫌われて…

0

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

絵柄も低温だけど、これくらいアッサリでいい

読んで、密かに感動を覚えています。
こんな性欲の描き方があるんだ。
いや、この描き方で、性欲が「性欲」に見えなくなった。
くっつきたい、くっつけたい。
セックスってそんなに大事?って言ったその本人が。
『体が離れてることが苦痛で…』となる。
この「恋」という名のプログラム発動が凄い。
いや、恋の衝動をプログラムの発動という言葉で説明する、という発想が面白いですね。
恋愛行動に興味を…

5

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

つながりたい という想いがとっても丁寧に描かれてると思います。

どこか感情的な機能が固まっている そのような印象がある不器用さん二人の
優しいお話です。舞台は小さめな印象のIT会社。
エッチシーンがつがつ とかでもないし、激しい何かがあるわけでもないけど
くっついていたい、つながりたい と思うまでの気持ちを
とても丁寧にあぶりだしていて、じわわーんときました。
いつまでも味が出そうな本です。

構成は、onBLUEに掲載された8話を加筆修正したも…

2

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

スイッチはありきたりな「あの言葉」です

大学生の潤野くんはインターンシップに入ったプログラミング会社で先輩社員の本郷さんに「ちゃんとした恋愛を面倒くさがって手っ取り早くヤろうとするからこういう問題が出る(潤野くんはちゃんとした恋愛をやりなさいね的な意味と私は受け取った)」と言われ、『ちゃんとした恋愛…してんのかな…大人だもんな…』と思うエピソードから始まります。
で、「ちゃんとした恋愛」ってなんなんだ?というのを潤野くんが探していく、…

13

スリーピング・バグ コミック

京山あつき 

現代版「もののあはれ」

 「好き」と言う気持ちと真面目に向き合う二人の姿がしみじみと胸に染みます。スローテンポで、それでもしっかりと構成されている世界観が、京山さんらしい一冊。華やかな絵とキャラクターの魅力でドキドキハラハラさせるBLではないので、渋好みの方でないと難しいと言うか、ツボにはまらない方は全くピンと来ないのだろうなぁと思いつつ、いきなりギュン!とバロメーターが上がらないので、これから何年先でも読み続けられ、飽…

5

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

派手さはないけれど、じっくりと読ませる

イギリス暮らしの大変さが、読者も追体験できるように丁寧に描かれていていました。

人の温もりを求めるって人間の根源的な欲求だと思うんです。
赤子のときはそれこそ抱いて育てるみたいな感じだし、
幼児が何かあれば「抱っこぉ!」だの「ぎゅっとして!」だの要求して、抱きしめてもらう事によって心の粟立ちをおさめている様子を見ているとああこうやって皆、育ってきたんだなぁって。

異国にいて言語の壁…

13

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

ホームシックから始まる恋

異国の地で言葉も通じず友達もいない。。
自分が同じ立場に置かれたらきっと寂しくて寂しくてしょうがなくて、そこで旧友に出会ったら天の助けだと思うだろうなーと共感しました。
ただ人恋しいだけなのか好きなのか分からないけれど、一度日本に戻っても一緒にいたいという想いが変わらなくて良かったです。
萌えというよりは、どこかリアルで身につまされるような感覚でした。
海外暮らしならではの生活の様子も新鮮…

1

ヘブンリーホームシック コミック

京山あつき 

神しかない~~!!

本当に久々に、キタ!!ってかんじです。読みながら、あーこれだ、これだよ……とか呟いてましたもん。BL大好きなのに、ストライクゾーンが狭くてなかなかこれという作品に出会えない私ですが、やっぱりあるところにはあった!これからも頑張って漁り続けようという勇気を得ました。

一穂ミチ先生のお薦め作品ということでとりあえず試し読みしてみようかと思ったんですが、先生の推薦がなくて表紙の印象だけだと手に取ら…

4

聞こえない声 コミック

京山あつき 

秘密の関係。

物語が冬の季節から始まるのもあって、なぜか冬のイメージが強いお話です。
本作はシリーズ一作目で、『見えない星』、『枯れない花』と続きますが、どの巻もとても満足感のある内容でまとまっていて、このシリーズでわたしは京山先生に落ちました。一番好きな京山作品でもあります。

高校野球部で先輩後輩の今井と引田。本編では今井が引田に抱く邪な欲望と、その対象となってしまった引田の戸惑いに焦点が当たっていて…

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