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木原音瀬 宮本佳野
まりぽん812
ネタバレ
時系列だと、「The end of youth」→「あいの、うた」→「その後の…The end of youth」。 コミカライズ版は「The end of youth」の内容で既読だったので、田頭が音楽雑誌の編集長として音楽に関わり続けていることを知り、嬉しくなりました。 「あいの、うた」 クールな視点が持ち味の音楽雑誌のエディター・小菅(隠れゲイ)が、荒っぽくて純粋なボーカル・久保山…
宮本佳野
ふばば
「RULES」の社会人編「RULES 2nd」の2巻。 ユキは志賀との関係をフェードアウトし、かといってヒカルの元にも戻れず、学校も辞めて皆と連絡を取らなくなる。 ヒカルはユキの事、ほんとに責めてないんですよ。ユキが心配で待ってるんだけど、実際連絡取れずに3ヶ月。舞台美術の仕事で出会った舞台俳優・千尋に誘われ、結局ヒカルも浮気?火遊び? 弱るヒカルを見守るアトリとトオルのCPもまた火種を…
あの、高校生たちの大人へのつまずき、戸惑い、揺らぎを繊細に描いた「RULES」の続編、社会人編です。 1・2巻構成となっていて、1巻はヒカルxユキのCPが、2巻はアトリxトオルCPにも波乱が…!という展開になっています。 「RULES」の後、ヒカルとユキは付き合って5年。仲の良さは揺るぎない。それは8才年上のヒカルの包容力とヒカル一筋の誠実なユキの性格ゆえ。 ユキはある高校の現国教師。忙…
タイトルと表紙から思春期高校男子の甘酸っぱい恋愛ストーリーかと思っていましたが、違いましたねー…!この裏切られ感、いいです! 読んでみるとゾクゾクとするような、人間の心から来る怖さが響いてくる。 でも、表面に強く出ているこの怖さ、暗さと同時に、底に流れているのはやっぱり彼らの若さ。そしてそれに伴う生き生きした感情。 もちろん人に言えない悩みもある、それをひっくるめての青春の輝き。 学生寮か…
宮本佳野さんによる時代もの。 それも、お江戸の怪異ものです。もうそれだけで面白いですよね! で、「麗人」レーベルですがエロは非常に控えめ、いやほとんど無く、宮部みゆ○作品的な読後感です。 内容は、短編のオムニバス。 「一期ノ夢」 江戸の何でも屋・利助登場! 吉原のある揚屋で立った妙な噂。そして目撃してしまう空飛ぶ首! ひょんな事から知り合ったカタブツ旗本の宗次郎が怪異に対しての知…
これは………「宮本佳野」先生の作品でなかったら、この主人公2人の、なんとなくくっつきそうでくっつかずに意地を張っている内に危険な状況に陥ってーーーっていう展開は「エ〜ッ!なんなのコレ〜…」と言いたくなるような。 だから逆に宮本先生の持ち味、強みが強調されますよね… 心が定まるような定まらぬような、そんな揺らぎの中にいる人物たち。 その不安定さをここまで読ませるのは宮本先生ならでは、だと思いま…
「RULES」の前日譚の「ラバーズ、ソウルズ」「VANITY」「*Sleeping beauty*」、及び高校の友達にゲイと告白され、どんどん意識していくようになる物語「名ばかりの月」「あの空の名前」が収録されています。 前半は「RULES」の世界観の一部的作品。 つまり、トオルの過去編です。トオルと、今は亡き想い人との出会いから永遠の別れまで。 元々四宮徹(しのみやとおる)は他人も自分…
「RULES」の3巻。 まずは天鳥とトオルの綱渡りのような関係性から。 お互いの好意を確かめ合った2人ではあるけれど、天鳥は故人であるトオルの想い人、ウリをしていた過去に引っかかりを覚えて、不安感をぬぐいきれない。 やり場のない独占欲、根拠のない嫉妬心から、トオルとの関係から逃げる天鳥。 一方、言葉で表されないと意味を汲み取れないトオルの方も、天鳥との関係性につまずいて。 天鳥とヒカル、…
「RULES」の2巻。 2巻は主に天鳥が主になって展開します。 ユキがゲイで、ヒカルという男性と付き合ってる事。ヒカルと関係しながら実は自分の事を好きだという事。そんな事件?に揺すぶられ、自身のセクシュアリティーが揺らいでいく様子が描かれます。 ユキと2人きりの部屋の中、欲望に流される天鳥。 揺れる心を持て余し、ヒカルにすがったり。 そしてヒカルを通しての、ノンケなのにウリ専をしているト…
宮本佳野さん特有の繊細系物語。 宮本さんの作品は「ネームオブラブ」や「FLOWERS」などにも見られるように、ノンケがいてゲイがいてそこにまた別の人々が絡んで、みたいな物語が多い。それが修羅場とかそういうのではなくて、寂しさゆえに触れ合ったり、また何かを恐れて離れたり、そんな「揺らぎ」のようなもの、人は1人ではいられない、そういう人間の弱さ、脆さ、ずるさ、そしてある種の逞しさを繊細に描く。 そ…