久我有加さんのレビュー一覧

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

時代の流れを感じました。

昭和初期、漫才が流行り始めた時代の藝人と興行師の恋のお話。


受け様は、落語家の栗梅亭もずこと文彦。

攻め様は寄席の主、瀬島。

舞台にあがると固くなってしまい、ちっとも笑いがとれないもずは、瀬島から落語家としては解雇を言い渡され、漫才への転向を勧められる。

漫才は色物と括られ、格下扱いだった時代。
漫才師なんぞなりまへん、と初めは頑なだったもずだけど、新しい漫才の面白さ…

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知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ 小説

久我有加   

明治時代の関西弁BL

久我さんの関西弁受け。時は明治、場所は大阪近くのとある村。受けの郷里が関西で攻めは関東の人です。草木の苗を販売・輸出する仕事をしている攻め×画家の夢破れ田舎で教師をしている受けです。

最初は卑屈で暗かった受けの心をどんどん溶かしていく太陽みたいな攻め。優しさ全開でストレートに攻めてくるタイプでした。DTだった受けと体を繋げてからはちょっとだけ変態ちっくになりましたが。受けはどんどんエロくなっ…

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汽車よゆけ、恋の路 ~明治鉄道浪漫抄~ 小説

久我有加  夏珂 

おもしろい

文明開化!!鉄道融資と山信仰。

村の発展のため、利権のため、
人間ってなんて身勝手なんだ…と苦しくなるけど、
正しいことばかりで正しいことなんてないって俊次がすごく良い。
この潔さに強さ!!そりゃ嫁に来いってなるよ~

神様×人間、だけどタカオは妙に人間臭くて、二人のやりとりのテンポが楽しい。
普段、飄々としているタカオの抱えるものの深さや優しさにズーーーンってなったり、
鉄道…

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何でやねん!(2) 小説

久我有加  山田ユギ 

大人の2人も!

漫才師として苦楽を共に過ごすことになった2人。

相方のために強くなりたい、強くならなきゃって、
好きすぎて空回ってすれ違って…って展開、大好き!
男前すぎる受けが崩れてく様が良い!
そして、二人が選んだ道も男前!!
相思相愛、この2人じゃなって感じさせてくれる~~~!

テンポよく会話が進み、漫才関係のお話も興味深く、
ラブいところはかわいくエッチで楽しく、
じんわり温かい気…

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何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

強くてかわいい

大好き強い受け!
精神的にも肉体的にも強い受け!
強いけど脆い意地っ張りな受け!!
攻めの押せ押せに絆されちゃう受け!!

毎日のように一緒に漫才組もう!と絡まれ、
これはおかしい!と悶々としながら、夫婦漫才なみの掛け合いをするのが楽しい。
周りは完全に仲良しと思ってるパターン!
ちょっと押しが強すぎて引いちゃうけど
朗らかで嫌味がなく、可愛げも男らしさもあって憎めない。
どん…

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満月に降臨する美男 小説

久我有加  柳ゆと 

恋も仕事も!

満月の夜に美男に変身!!
ファンタジーだけど、獣人に変身ではなく全く別人格で見た目も変わるのが面白かった。

地味真面目な周の一生懸命な切なさ、返信後の魅惑的なカグヤのイケイケっぷり、
さらに、周の前ではバリバリ上司でカグヤの前では健気になる神宮寺…
周とカグヤは別人格だけど、記憶は共有しているから
コンプレックスやお互いに対する神宮寺の対応に心苦しんでるのが切なかったり。
いろんな…

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ベイビー再び♡

すっごく好きだったパラスティック・ソウルの後日談読めて幸せ…なので萌2にしました。以下本編読んでるもののみコメント。

1.パラスティック・ソウル後日談
元娼婦のアリオナの娘ティファニーを預って2年。ヨシュアのことをパパと呼び、ケインのことはベイビー(!)と呼び、夜怖い夢を見たら二人の間に挟まってねむるという、すっかり幸せな家族の様子。

ティファニーを自分たちの子にしたいというヨシュア…

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満月に降臨する美男 小説

久我有加  柳ゆと 

キュンキュンキュン♡

ローファンタジーって、読んでいると突然冷静な自分が割り込んできて一瞬醒めたりすることがあったりするんですが、なんですかこのナチュラル仕様。ふぁ〜、やっぱり久我先生だなぁ〜。受け、攻めそれぞれの片思いにキュンキュンでした♡(設定的に両片思いとはいえないのがポイント♪)

主人公の周はクセ毛を異様に気にする中小企業の地味リーマン。モスグリーンの作業着に身を包み、自分の言動で周囲が不快にならないよう…

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うーん

小冊子Aと違って読んだことある本が少なかったです…なのでその二つと気になった作品について感想を書きます。

まず木原音瀬先生の『パラスティック・ソウル love escape』より「僕の小さなお姫様」です。
『パラスティック・ソウル love escape』は木原先生作品にしては甘々で、読後感の良い作品でした。なのでこちらのSSもその後のヨシュアとケインの幸せそうな様子が書いてありました。

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満月に降臨する美男 小説

久我有加  柳ゆと 

これは…泣けた!

やはり期待を裏切らないBL小説家、久我有加さんです。正直今回BLとしてより他の要素に泣かされました。少し経営が傾いている中小企業の菓子会社の再生への奮闘を描いていて従業員の受けと専務の攻めが共に頑張る様子が感動的で面白かったのと、受けの特異体質に絡めた恋愛要素も色々複雑なお話なのにわかりやすくうまくまとまってるな、と思いました。

受けの周は母の家系の遺伝で満月の夜に容姿が絶世の美男に、性格も…

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