久我有加さんのレビュー一覧

知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ 小説

久我有加   

派手じゃないけど素敵!

こんなにいい話なのにレビュー2つしかないんだ……と思って良く見たら、私もレビューしていなかった……。
(前半は小説Dear+ 2020アキ号の掲載作品なので、小説Dear+のほうにレビューしてたので勘違いしていました。)

ちなみに小説Dear+のレビューでは
「ファンタジー特集だけど、ファンタジーではない。
でも良い!!発売されたら絶対に買う。
花大好きというより花馬鹿に近い植木…

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思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

ほっこり。

タイトルから、思い込み激しい猪突猛進系の攻めかと思いましたが違いました。
穣太郎は純朴な童貞で、ちょいヘタレな良き年下攻めって感じです。
そしてコツコツ真面目なキャラ。
芸人になって一発当てたろか!とか、有名人になってどうこうしてやる!みたいな野心は全くなく、ただひたむきにお笑いに取り組んでいる姿には、好感しかない。

穣太郎は芸人目指しているというのに極度のあがり症で、それを克服するた…

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何でやねん!(1) 小説

久我有加  山田ユギ 

笑われることにトラウマ持ちの男が……

再読。

なんかもっとヘタレ攻めと男前受けだったような記憶が……。
それは2巻かなぁ?

受けの仁は「笑い」にトラウマを持っているのに、土屋からしつこく漫才の相方になってくれとつきまとわれる。
人に笑われるなんてまっぴらごめんだ!と思う仁の心の変化が丁寧に描かれているけど、なかなかしんどい。





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背徳の契り 小説

久我有加  逆月酒乱 

ドラマティック

久我有加先生の幕末・明治初期の時代物。場所は京都で受けの睦月も関西弁の受けです。スケールが大きいというか、BL以外の部分の話もすごいです。大河ドラマとか映画で見てみたいくらい。最後に書いてあった大量の参考文献。先生のきっちりとしたこういう姿勢大好きです。BLだからと言って決して軽んじていない。だから物語にもリアリティが出る。最後の方には実在した歴史的人物がセリフありで登場しています。

新政府…

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七日七夜の恋心 小説

久我有加  北沢きょう 

良い場面もあればつまらない場面も

 初めて守博が弥助と関係を持った場面が、筆おろしをしてあげるお姉さん♂感があって素晴らしい。
 弥助の外見は平凡な見た目であまり唆らないが、言動や仕草に加え京都弁なところで存分に色気を放っている。
 落語シーンというか、専門的な場面が多くてちょいちょいすっ飛ばしてた。

 守博に片思いされてた時は、冷たくしたり弥助からする以外は連絡するなと言っていたのに、いざ付き合って守博が人気になり会え…

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愛だ恋だと騒ぐなよ 小説

久我有加  七瀬 

メロメロな攻め×潔い男前受け

ヘタレ攻めが読みたくて、ちるちる詳細検索で「ヘタレ」にチェックを入れてヒットしたのがこちら。

これは発売当時に買ったものの、芸人シリーズを発売順から読んでからこの本を読もうと積んだきりだった。
(2021年に過去の芸人シリーズが電子化されたけど、2020年当時は「何でやねん」くらいしか電子化されていなかったんですよね。)

で、すっかり忘れてたこちらをとりあえずヘタレ攻め目的で読み始め…

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若様のヨメ 小説

久我有加  麻々原絵里依 

一途さに慄く

テンポが良くて楽しく読了。
光は桃栗に戻ってきた時点で、運命が決まってたように思う、桃栗市役所を受けたのも無自覚な中で兼城の存在があったのかな。
兼城の一途さもすごい、1歩間違わなくてもストーカーだけど(笑)脇目も振らず光一筋で、光に好かれる為に努力して、結果できる男になってて、そんな所も光に刺さったんだから感心する。
正直じい(左門)を使ってまであの手この手で策を弄して、離れてる間も見張っ…

1

満月に降臨する美男 小説

久我有加  柳ゆと 

設定が面白い

久我先生作品は初見です。

受が満月の夜にだけ別人格のカグヤに変わるという設定。
別人格になってもその時の記憶は残るというのが面白かったです。
カグヤの言動に普段の受が悶々としたり、逆に普段の受の言動にカグヤが苦言を呈したりする様は、読んでいてどこか不思議な気分になりました。

攻のカグヤに対する好意は最初からあからさまでしたが、普段の受に対する好意は何となくわかる……かな?程度の描写…

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君と狸と幸せごはん 小説

久我有加  カワイチハル 

関西弁のおっさん狸

モフモフありのほのぼの飯テロ系かなと思って読み始めましたが、思っていたよりもモフモフ感もなく、飯テロ系でもなかったです。
というのも、狸が関西弁のおっさんキャラなので愛らしいモフ担当ではなく、存在感としては信楽焼の狸に近いというか。

そして受けの作るお料理は、町の食堂を営んでいた祖父仕込みなので、非常〜に庶民的。
小松菜と油揚げの煮浸しとか豚汁とか、あ、先日食べた…とか、明日の夕飯で作ろ…

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知らえぬ恋は愛(かな)しきものぞ 小説

久我有加   

のどかで素敵

久我先生のお書きになる関西言葉がとても好きです。
現代ものの、ちゃんと丁寧な関西言葉もいいですし、この作品のような、ちょっと昔の、明治時代の関西言葉も趣深いです。
特にこの主人公は、ちょっと田舎の、村の中での上の階級の家のお子で、それが東京で数年暮らして、夢破れて実家に戻っていて、そんな曖昧でぼんやり日々を過ごしていたところで、東京から来た、外国帰りの、ぐいぐい来る男性と会話するわけですから、…

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