久我有加さんのレビュー一覧

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

相撲より方言に重きを置いた印象です。

新刊チェックで、まずタイトルを初めて見た瞬間、
「もしかして、お相撲さんのBL?」と思って、
粗筋を読んだ時に、受けと攻めのどちらかが相撲部で力士の卵?!
と、特殊な設定にとても興味が湧き、これはぜひ読んでみたいと思いました。
今回は特典ペーパーが付くということで、発売されてから入手困難になるのは
避けたかったので、いつもの書店で予約して購入しました。


受けが攻めに対して感じて…

4

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

濃すぎない漫才テイストが楽しい☆

久我さんの小説は、何を書いていても大体ボケとツッコミの役割分担があり、テンポ良い会話が小気味よいです。
といってもバラエティ等からイメージしがちなコッテコテな関西の雰囲気はなく、京の雅も江戸の粋もどちらも感じさせる間口の広さが、読みやすい要因かなと思います。


今回は一般大学生のカップルなので、芸人シリーズのような飄々とした味は薄く、若さ溢れる青春ラブコメに仕上がってます。
でも漫才テ…

8

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

成る程のタイトル

なんでこのタイトルなんだろうと読み始めたら、受けの泉田だが相撲部での
このタイトルなんだと妙に納得してしまいました。
そして相撲部なのに、どうやら押し出されたのは泉田で数合わせで参加した合コンで
出会った同じ大学の学部違いの同窓生に一目惚れされて絆されいつの間にか
気持ちまで持っていかれてしまっているほのぼので爽やかな作品でした。

主役の一人が相撲部って言うのもBL的にはあまりお目に…

5

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

関西弁受け最高!

久我さんの大学生カップル物です。安定の爽やかさで受けも攻めも可愛いです。攻めが標準語、受けが関西弁ってのが関西弁の可愛さが引き立ちますね。(とくにHの時。「あかん・・・」とか萌えすぎです)

「恋の押し出し」では同性に告白されて戸惑う受けの泉田くんでしたが、攻めの真木くんの熱意にほだされてめでたくカップルとなった「恋の上手投げ」では、それまで恋愛経験の少なかった泉田くんが性的なことばかり妄想し…

5

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

夏だし、暑いし、このくらい爽やかじゃないと

東京(でも田舎)出身で関西の大学に通っている一見チャラ男の真木君が、合コンで一目惚れした理系で相撲部(でも細マッチョ)の男の子泉田に、恋のがぶり寄りで寄り切っちゃうお話。
主人公どちらの子も、久我作品らしい真っ当さで、作品内季節は秋から冬のお話なのに、読んでいる気分はとっても爽やか。
真木は真っ正面から「好きだーっ」ってぶつかっていって、でもそれがけして自己中じゃなくて、引き際や常識をちゃんと…

5

「恋の押し出し」ご購入特典・書き下ろしペーパー グッズ

未来予想図

付き合い始めて十カ月たった夏祭りの日。
泉田は祖母が出してくれた祖父の浴衣を来て出かけます。
待ち合わせに現れた真木は泉田の全身をくまなく眺め突然、鼻を手でおさえて・・・

最初まわし姿に鼻血を出し、白衣姿に鼻血を出し
コスプレ好きなのかと本編で泉田に言われていた真木は否定していたが、いつもと違う姿を見ると興奮するらしい。
今回は幸いに噴出はしなかったのかな?
でも、オレは何年経って…

4

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

軽い読み物。ほのぼの。

見た目がチャラい、というか普通におしゃれな大学生が、細マッチョな硬派男子(受け)に一目惚れして、これといってなにかあるわけでもなく細かいエピソードがかさなってうまくいって、という話。(チャラいっていうのは受けから見ての話。髪染めてる等)
標準語攻め、大阪弁受け。

とりたてて読み応えもないけれど、
しんどいなー、というときにはこのくらいの話でいい気もする。
 わたしは再読しないかなーと思…

4

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

ギュンとしてボタボタ~!?

最近、掴みはOKな話によく出会い、思わず声を出して笑ってしまうとかいうことも度々あるのですが、この本も冒頭から持ってかれました☆
ザ・一目ぼれ!
久我作品ならではの舞台が関西で、主人公以外は関西弁です。

合コンに参加した真木が一目惚れしたのは大学の「緑の孤島」と呼ばれる理系の学部から来た泉田という男子学生!
この一目ぼれのシーンから入るのですがそれがまた、面白くて♪
こんなに好みの顔…

8

ポケットに虹のかけら 小説

久我有加  陵クミコ 

それよりも…(ぇ)

本編はなんだかんだありつつもわりと最初から両想いテイストで。
ただ、自覚症状がなかったり立場的な問題とかもあったりで言えないままモダモダしてる感じ。
攻の方がずっと受のことを「亮介くん」て「くん」付けなのもちょっと新鮮かな。
もちろん、過去の流れがあってのくん付けなわけですが。
言葉遣いだけで見ると、攻のアリトモの方が丁寧で、受の亮介の方がちょっと乱暴というか…。
だが、しかし。
そん…

3

ポケットに虹のかけら 小説

久我有加  陵クミコ 

現代のおとぎ話

受けも攻めも主人公二人の境遇はかなり不幸なんです。お互い肉親を失ってたり、膨大な借金を抱えてたり。でも二人の純粋な愛情に素直に心打たれるんです。裕福ではなくても二人で一緒にいられるだけで、ただ幸せというのが文章の端々から伝わってきて、たとえBLであっても「ああ、恋愛っていいものだな。」といい年した大人が感動してしまうお話です。久しぶりに何度も読み返し、何度も泣ける作品でした。BL特有の「なぜ男を好…

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