久我有加さんのレビュー一覧

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

可愛くてカッコ良くて男前な受け

地味で真面目、口下手で一見すると怒って見える程不愛想に見える受けの翔大くん。
そして相手役が人気ミュージシャンで俳優業も司会もこなす才能ある芸能人。
そんな二人の出会いは翔大が働くお好み焼きチェーンの東京支店。
翔大君は、ホントに地に足着いてる感じの青年で大それた夢を描くタイプでもなく、
今ある幸せを大切に出来る、余り他人に振り回されない1本本人の筋が入った人。

大阪本店で仕事をして…

5

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

等身大が可愛い大人カプ

口ベタ受けを、明るい男前攻めがリードしていく話かと思ったら、そんなことはなく。むしろ優しすぎてヘタレ気味な攻めを、いざというときは男前な受けが引っ張っていくという、いい意味で期待を裏切られる作品でした♪

タイトルの「ソラマメ」は、日の光を欲して空に向かって芽を出す。百瀬のこうありたいという理想かなと思います。光がほしいのに、優しくて臆病な性格のため、自分から陰に隠れてしまう。そんな百瀬を日向…

10

恋は愚かというけれど 小説

久我有加  RURU 

大好きです!

受けの片思いが大好物の私にはたまらないお話でした。

ゲイの皆内はサークルの後輩である進藤をひそかに思っているけれど、ノンケの進藤に告白するつもりはなく、仲のいい先輩後輩の関係で満足しようと思っていました。
しかし、本人からの相談で進藤が同じサークル内の女性を好きだと知ってしまいます。
自分の気持ちを隠したまま進藤の恋愛を応援をしなければならない、でも二人が親しくなっていくところなんて見たくない。…

0

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

ほほえましい

受け攻めともに体格のいい男の子(身長はほんの少し受>攻)なのに読んでいくうちに、二人ともかわいく思えてくるお話でした。

市村と開士は共通の友人の失恋をきっかけにして親しくなるのですが、市村は開士に、まるで女の子にするような優しい気づかいをみせます。
開士はそんな丁寧な扱いを受けたことがないから最初は戸惑うものの、王子さま然とした市村に優しくされるうちに、だんだん嬉しくなってきて…という話の流れで…

3

普通ぐらいに愛してる 小説

久我有加  橋本あおい 

攻めがめんどくさい

語尾をのばす北條の話し方が字面からでも受けつけませんでした。

北條が南にふざけたような告白を繰り返してきた理由は作中で説明されているし、ヘラヘラしているだけの男じゃないということなのでしょうが、いかんせん普段の言動がめんどくさすぎる。

ほぼ南視点で話が進んでいくせいか、音信不通だった大学時代を経て北條に心境の変化があったという部分にもあまり説得力を感じませんでした。南へのアプローチの仕方が高校…

3

思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

存在感が薄いのが気になる?

芸人シリーズですね、実はこの前の時代モノはすごく好きだったんですが、それ以前のものはどうにも世界に入り込めなくて未レビュー。
しかし、今回はとても読みやすかったです。
ニカさんのイラストに親近感もあったせいもあるかもしれないし、主人公がコンプレックスを克服していく話となったこと、その後のビックリ展開があったことも要因でしょうか?
しかし、恋愛は?と言われると、どうにも受けの存在感が薄くて、主…

1

思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

久我作品は、

前向きで真面目なところが好き。

今回の芸人さんシリーズは、まだ養成所に通っている芸人の卵くんと、彼のバイト先のオーナーのお話。
漫才の相方同士や、裏方同士といった、同じお笑い界でくっつくお話じゃない所がミソ。

主人公の穣太郎は極端な上がり症。
養成所内で知り合ってコンビを組んだ相方の川那部は、そんな穣太郎の真の才能に気付いていて、お互いに芸を磨こうと真摯に努力しています。
何事に…

1

思い込んだら命がけ! 小説

久我有加  北別府ニカ 

お笑いシリーズ再び

お笑い世界を描いた同じ世界観のシリーズ8作目、お笑いと言えば関西弁なのでしょう、
今回もお笑いを目指す若者のお話で、芸人の卵と過去に恋愛で傷つき今も進行中の
レストランのオーナーとの不器用な感じの恋のお話。
アップダウンがなけれど、じっくり読む事を念頭において、主人公たちの揺れ動く
心の機微と、夢に向かって精一杯努力する姿が描かれている作品でした。

内容は、とても芸人向きとは思えない…

1

魚心あれば恋心 小説

久我有加  文月あつよ 

素直に恋して

人見知りで初なプロ釣り師さんと、ファッショナブルなイケメン雑誌編集さんの恋のお話。

久我先生の作品の登場キャラって、生きることに、仕事に対する姿勢でも恋愛に対してでも、素直で前向きで、ひねくれたりしていないところが好き。
この作品も、そんなキャラの魅力で読んでいて気持ちよかった。

日垣は、釣りの世界では若くてもちゃんと実績のあるプロで、自分の仕事には自信も責任もしっかりと持っていて、…

2

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

大阪弁がたまらん

この、古い大阪弁の、なんとも言えないやわらかさ。
大阪弁の敬語好きとしてはこれだけでも萌×3!!
もちろんストーリーも二重丸。
昭和初期の大阪の寄席を舞台に、万歳がやがて漫才になる黎明期を描いています。
広い意味で、久我さんの他の漫才シリーズに連なるのでしょうか。

主人公の百舌は、よく言えば謙虚、でもなかなか前向きになれない性格で、こんな百舌なので、結ばれる相手が漫才の相方ではなく、…

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