久我有加さんのレビュー一覧

恋の押し出し 小説

久我有加  カキネ 

ギュンとしてボタボタ~!?

最近、掴みはOKな話によく出会い、思わず声を出して笑ってしまうとかいうことも度々あるのですが、この本も冒頭から持ってかれました☆
ザ・一目ぼれ!
久我作品ならではの舞台が関西で、主人公以外は関西弁です。

合コンに参加した真木が一目惚れしたのは大学の「緑の孤島」と呼ばれる理系の学部から来た泉田という男子学生!
この一目ぼれのシーンから入るのですがそれがまた、面白くて♪
こんなに好みの顔…

7

ポケットに虹のかけら 小説

久我有加  陵クミコ 

それよりも…(ぇ)

本編はなんだかんだありつつもわりと最初から両想いテイストで。
ただ、自覚症状がなかったり立場的な問題とかもあったりで言えないままモダモダしてる感じ。
攻の方がずっと受のことを「亮介くん」て「くん」付けなのもちょっと新鮮かな。
もちろん、過去の流れがあってのくん付けなわけですが。
言葉遣いだけで見ると、攻のアリトモの方が丁寧で、受の亮介の方がちょっと乱暴というか…。
だが、しかし。
そん…

3

ポケットに虹のかけら 小説

久我有加  陵クミコ 

現代のおとぎ話

受けも攻めも主人公二人の境遇はかなり不幸なんです。お互い肉親を失ってたり、膨大な借金を抱えてたり。でも二人の純粋な愛情に素直に心打たれるんです。裕福ではなくても二人で一緒にいられるだけで、ただ幸せというのが文章の端々から伝わってきて、たとえBLであっても「ああ、恋愛っていいものだな。」といい年した大人が感動してしまうお話です。久しぶりに何度も読み返し、何度も泣ける作品でした。BL特有の「なぜ男を好…

7

頬にしたたる恋の雨 小説

久我有加  志水ゆき 

昭和と萬歳

 呉服店の末っ子に産まれた文彦は、祖父の影響で家業を継がず、噺家の道を志します。百舌という芸名をもらったものの、伸び悩んでいたある日、席亭の頼秋から萬歳への転向を進められます。

 まだ噺家にも未練はあるし、ひとつの賭のようなことに手を出すことへの不安もある中、これまで声色をやっていた団子とコンビを組むことになるのです。

 暴漢に襲われてみたり、芸者から刺されそうになったりと決して穏やか…

2

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

振られてた理由がわかったかも?

本当にね、読んでてこの題名の「ソラマメ」のエピソード。
空に向かって実がなる、太陽が恋しいんだね。
このソラマメって受けになる翔大の事かな?なんて思っていたらとんでもない!
攻めである売れっ子のミュージシャンであり俳優でありタレントの百瀬のことだった(笑)
なんてぴったりの素敵な題名なんだろう♪
ちょっぴり臆病になってしまう百瀬をがっつりとリードして男前発揮する、
それがあまりに自然で…

6

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

可愛くてカッコ良くて男前な受け

地味で真面目、口下手で一見すると怒って見える程不愛想に見える受けの翔大くん。
そして相手役が人気ミュージシャンで俳優業も司会もこなす才能ある芸能人。
そんな二人の出会いは翔大が働くお好み焼きチェーンの東京支店。
翔大君は、ホントに地に足着いてる感じの青年で大それた夢を描くタイプでもなく、
今ある幸せを大切に出来る、余り他人に振り回されない1本本人の筋が入った人。

大阪本店で仕事をして…

4

恋するソラマメ 小説

久我有加  金ひかる 

等身大が可愛い大人カプ

口ベタ受けを、明るい男前攻めがリードしていく話かと思ったら、そんなことはなく。むしろ優しすぎてヘタレ気味な攻めを、いざというときは男前な受けが引っ張っていくという、いい意味で期待を裏切られる作品でした♪

タイトルの「ソラマメ」は、日の光を欲して空に向かって芽を出す。百瀬のこうありたいという理想かなと思います。光がほしいのに、優しくて臆病な性格のため、自分から陰に隠れてしまう。そんな百瀬を日向…

9

恋は愚かというけれど 小説

久我有加  RURU 

大好きです!

受けの片思いが大好物の私にはたまらないお話でした。

ゲイの皆内はサークルの後輩である進藤をひそかに思っているけれど、ノンケの進藤に告白するつもりはなく、仲のいい先輩後輩の関係で満足しようと思っていました。
しかし、本人からの相談で進藤が同じサークル内の女性を好きだと知ってしまいます。
自分の気持ちを隠したまま進藤の恋愛を応援をしなければならない、でも二人が親しくなっていくところなんて見たくない。…

0

いつかお姫様が 小説

久我有加  山中ヒコ 

ほほえましい

受け攻めともに体格のいい男の子(身長はほんの少し受>攻)なのに読んでいくうちに、二人ともかわいく思えてくるお話でした。

市村と開士は共通の友人の失恋をきっかけにして親しくなるのですが、市村は開士に、まるで女の子にするような優しい気づかいをみせます。
開士はそんな丁寧な扱いを受けたことがないから最初は戸惑うものの、王子さま然とした市村に優しくされるうちに、だんだん嬉しくなってきて…という話の流れで…

3

普通ぐらいに愛してる 小説

久我有加  橋本あおい 

攻めがめんどくさい

語尾をのばす北條の話し方が字面からでも受けつけませんでした。

北條が南にふざけたような告白を繰り返してきた理由は作中で説明されているし、ヘラヘラしているだけの男じゃないということなのでしょうが、いかんせん普段の言動がめんどくさすぎる。

ほぼ南視点で話が進んでいくせいか、音信不通だった大学時代を経て北條に心境の変化があったという部分にもあまり説得力を感じませんでした。南へのアプローチの仕方が高校…

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