月夜堂さんのレビュー一覧

まっすぐな迷路 小説

月夜堂 

とても良かったです!

不遇な生い立ちの主人公が、再生していく過程に感動しました。
サブキャラが立っていて、いい味を出しています。
ヘビーなストーリーですが、どんどん惹き込まれ読みました。

この作家さんの筆力、とても素晴らしいと思います。
医師白衣もの大好きです✩︎⡱
全作品を読みたいと思います!
オススメします!

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まっすぐな迷路 小説

月夜堂 

心理描写に読み応えがあった

めちゃくちゃ良かった!読み物として神。ただし地雷要素満載で、万人受けする作品ではない。誰にもオススメできないが、私は大好きな作品。

まず注意事項として、ネグレクトや児童性虐待が描かれる。行為も相手も吐き気をもよおすもので、はっきり言ってグロい。さらにはBLに関しても、性加害やペドが絡んでくる相手で、決して清廉潔白ではない。

だがこのグロさが庸の闇深な内面に重みを持たせており、誰も信じな…

1

子薫仙郷 小説

月夜堂 

永遠に存在し続ける子薫と輪廻転生

面白かった!津野瀬村という小さな集落が舞台のファンタジー。神や仙人や天狗が人と共に生きていた時代から現代まで。この長い長い時間の中に存在し続ける子薫と、生まれ変わっては現れる子薫を取り巻く人たちの物語。
何百年の時が経っても子薫に執着し続ける朝恒の魂がすごい。

村が飢饉に見舞われ、神に供えらえた赤子は、仙人の弟子となり不老不死の身体を得る。生も死も放棄したと語る子薫にとって、初めて心を通わ…

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しけんかん 小説

月夜堂 

タイトルが重い意味を持つ話

ワケありな出自の医師・新庭が好みのノンケに出会い、愛されることで自己肯定感が高まり幸せになる。簡単にまとめるとこんな感じの話。ページ数が少なくさらっと進んだせいか、描きたいことは分かるけど……と物足りなさが残った。

一組のカップルの話の二本立て。1作目は、なんとなく顔見知りだった新庭と小淵が、ふとしたきっかけから仲を深め、お付き合いを始める話。2作目は新庭の背景に関わる話。

挨拶を交わ…

0

コンタクト・ゲージ 小説

月夜堂 

もう少し先まで読みたかった

別で出ている「コンタクト・ポイント」で叔父に失恋した聖の、その後のお話。一人に執着しているように見えていた聖が、こちらの作品ではこんなことになっちゃって……と思うところがある。キャラもストーリーも好みが分かれそう。

傷心の聖は、軽く誘ってきた芦原医師と、カラダの付き合いを始める。お互いに癒やされたり助け合ったりするにつれ、相手への好意を自覚し始める。そんな中、友人の大野の態度がおかしくなり―…

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コンタクト・ポイント 小説

月夜堂 

リアルな生活と仕事の中での恋愛

とても良かった。表紙からドロドロ系かと思ったら、淡々とした日常系でたまにコミカル。日々の生活と仕事がリアルに感じられ、だからこそそこに加わる恋愛描写が効いてくる。1組のカップルをじっくり追える作品。

メインカプは離婚直後の整形外科医・西紀と、ゲイの内科医・籐見。3本立てで、1作目は二人がカップルになるまで。2作目は問題児な研修医が絡んでドタバタ。3作目は二人の家に籐見の甥が転がり込んでくる話…

1

そして、時は想いを運ぶ。 小説

月夜堂 

二作の繋がり方が面白い

【そして、時は想いを運ぶ。】
この短編だけだと書きたいことはよく分かるけど……と反応に困る作品。死を悟った極限の瞬間に愛を知らなかった男が誰を想うのか、っていう話にまとまっていくわけだが、そこに至る過程、二人の関係を上手く描けていない気がする。
それと随所に某作家の影響を色濃く感じた。代表作ラストのアレがやりたかったのかな、と。

大学で出会った青山と赤川は共に女性と結婚するが、友情の延長…

2

スマイル 小説

月夜堂 

いろんな人生があるよね……

【スマイル】
少ないページ数に驚くほど重いエピソードが詰め込まれていた。ネタバレになりすぎるので詳細は省くが、人によって地雷になり得る要素が満載だと思う。

主な登場人物は、子持ちのゲイである悠爾とその彼氏の北大路、悠爾の子供(実子)の崇爾、悠爾の元彼の森、崇爾の母親の律子。悠爾と北大路の日常を描きながら、登場人物それぞれの背景が語られる。

崇爾視点では母がいないことを友人に揶揄われ、…

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きんいろのさかな 小説

月夜堂 

同時収録作がとても良かった!

つながりなしの短編二編、表題作は1/3、同時収録作の方が長く内容も好みだった。

【きんいろのさかな】
仕事で失敗した波頭がハッテン場に迷い込み、助け出してくれたゲイバーのマスターに惚れるお話。
ちょっかいを出すオネエマッチョゲイや波頭に長年片思い中の同僚医師なども出て来て、波頭は何度もふらふらヤられそうになっている。本人もわりとノリ気になっていて、お坊ちゃまらしいふわっとした箱入りタイプ…

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ほうほけきょ 小説

月夜堂 

ラストのオチに笑うしかなかった

いいのかそれで……と笑うしかないオチにぽかんとさせられて終わるお話。歪な四角関係と言えるのかな。人間関係のごちゃごちゃ具合はリアル寄りで、たぶん一人は遊びの範囲内。一途な約一名が可哀想な気がしなくもない。

BLに絡む登場人物は四人。ベテラン医師とそのセフレ、天然御曹司な新人医師と彼に片思いする運転手。
神視点でそれぞれの内面が分かる書き方になっており、特に清水の森枝にメロメロな心理描写が笑…

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