吉田珠姫さんのレビュー一覧

獣夏 小説

吉田珠姫  よしいくざんす 

近親ものな一冊

表題作は兄弟もの、同時収録は親子ものと、近親ものオンリーな濃い一冊でした。

『獣夏』
弟×兄。
兄は密かに弟に恋心を抱いてますが、それを隠して別の男と付き合っています。しかし兄は弟に偶然再会するのですが、弟は兄に似た男と一緒にいました。
このお互い付き合っていた相手がお互いに似ているというのがキーポイントなんですが、ぶっちゃけどんだけ似てるのかとw
しかし両親も登場したり、兄弟だから想いを伝えら…

1

恋獄の獣に愛されて 小説

吉田珠姫  相下猛 

あれ。何でこれ買ったんだっけ?

平凡な日常から、ある日突然違う世界へとトリップするファンタジー物。
本来なら私の大好物な話、のはず。
あれ?あれれ…?

しっかり者の長男と誰しもが認めるあさぎは、その実、家庭にも学校にも'本当の自分を表せない'と鬱屈した思いを抱えている。
学校はともかくこれは家庭内のモラルハラスメント以外の何者でもないと、、、
5人家族でありながら1パック4個入りの物はあさぎに分…

2

恋獄の獣との愛の日々 小説

吉田珠姫  相下猛 

2人だけの究極世界

『恋獄の獣に愛されて』の続編で、2巻です。
異世界トリップ物で、現代っ子な受けが攻めのいる世界に旅立つという所です。
中々ない設定で読み応えがある本なのですが、閉塞感が個人的に苦手でした。ソードとあさぎの2人にしか、救いがない世界観だからです。

あさぎは家族に内緒で準備をととのえて、愛するソードがいる異世界へ。
異世界は過酷だが、あさぎが用意してきた作物を植えたり、洞窟を快適にととのえ…

0

恋獄の獣に愛されて 小説

吉田珠姫  相下猛 

命をかけての愛

現代っ子な受けが攻めのいる異世界へ行く異世界トリップ物です。
攻めの獣も健気だし、受けも健気だしと、最初から両思いな感じなんですが、相手を思うが故に、近づこうとしない攻めの切なさが一番光っていました。

ソード 不器用硬派一途攻め×高校生・あさぎ 健気メガネ受け
あさぎは真面目な優等生だけど、誰からも必要とされていないと感じている。
特に家族の無意識な差別が酷くて、当前のようにあさぎの分…

1

春ものがたり 小説

吉田珠姫  香雨 

死にネタなのでご注意を

ぼくこと徹は『委員長』と呼ばれる真面目な中学2年生。でも、家庭には恵まれず、教会で他の小さな子供たちと一緒に暮らしています。
小さな頃は、幼なじみの裕也とよく遊んでいましたが、裕也に特別な感情を感じ始めた頃から(でも自覚なし)避けるようになっていました。
疎遠になると共に、裕也も慢性白血病で入退院を繰り返すようになっていました。
ある寒い日、入院中なのに徹のところへひょっこり現れた裕也。

4

神官は王を恋い慕う 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

暑苦しい王ですが

『神官シリーズ』ももう3作目。相変わらず暑苦しい王が大活躍です。独占欲を隠しもせず開き直られると、もうそれすらも愛らしい? 愛の言葉も古くさい暑苦しいセリフで迫られ、ここまで愛されたら本望です。

大げさで古くて暑苦しいセリフ回し。そんな羅剛王にめいっぱい迫られる冴紗は、虹色の髪に虹色の瞳を持っているため、生まれたときから家の中に閉じこめられて育ち、羅剛王と知り合ってからは神殿の中に閉じこめら…

1

天にとどく樹 デンジャラス・サイド・ストーリー 石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ 小説

吉田珠姫  のやま雪 

やはりBL小説は突き抜けていなければ。

この作品には、「天にとどく樹 デンジャラス・サイド・ストーリー」という副題がついています。本当にデンジャラスでした。だからこそ、読む価値があるわけです。

ストーリーを一言で説明すると、「スーパー鬼畜攻様が会社の部下を従順なワンコに仕立てたよ☆」という話です。が、語尾に星なんか付けてる場合じゃないです!
石黒和臣氏のスーパー攻様ぶりはものすごいものがあります。なにせ自分の会社の社長すら、「老…

5

天にとどく樹 小説

吉田珠姫  のやま雪 

「小学生攻」を忘れてしまう。

ちるちるのプレゼントでいただきました。ありがとうございます。
当選通知をいただいた際、何をもらおうかな~と調べていた時この作品を見つけ、「攻が小学生だと?!これは読まねば!」と思い、プレゼントにお願いしました。
元々は1993年刊行の作品なので、16年前ということですね。すごい!

読んでいると、しばしば攻キャラの直樹が小学生だということを忘れていまいます。「小学生攻」という設定にもかかわ…

0

風にそよぐ綺麗な色のカーテン 小説

吉田珠姫  佐和佳乃 

自虐的な主人公に心が痛みます・・(T^T)

幼児期の性的虐待と、母親を裏切ったという罪悪感で、自分に罰を与え続ける主人公剣持恭生。
恭生がひろってくる男は、いつもくたびれたオヤジで、依存的で、恭生にたかるだけの寄生虫のような男たちばかり。
それもこれも、すべて自分への罰なので、友人や、店のスタッフも恭生のことが心配で、眼が離せません。そんな周りの優しさも、恭生にとっては、不快なだけで自分なんかに優しくして欲しくないと苦しく思ってしまいま…

3

ピジョン・ブラッド 小説

吉田珠姫  門地かおり 

ここまで来ると最早。

これは…見た時あまりにも異常性愛過ぎて吐きそうになったかなぁ…。
激しいってもんじゃありません、怒涛猛烈のエロの嵐嵐嵐…!!
まぁ設定が設定なので、ぶっ飛び過ぎると引くか笑うかどちらかなんだろうと思った…。
両性具有の主人公は、父と兄に触られ弄られまくられるけど挿入なしで満足出来ず、出会った妖し過ぎる外人に手練手管に開発されまくり、ついには父と兄を捨てて外人と恐ろし過ぎるハーレムで快楽にひた…

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