吉田珠姫さんのレビュー一覧

石黒和臣氏の禁欲的な日々 小説

吉田珠姫  のやま雪 

う~ん、変態だw

一作目がフランス行きの飛行機に乗り込むところで終わり、今回はその続きの飛行機内から始まっています。

フランス貴族のお屋敷を舞台にスケールの大きいエロが繰り広げられます。
石黒氏はご主人様っぷりにますます拍車がかかり、千聖は完全な犬に。奥さんの彩子の犬も登場します。

個人的に、一作目はギリギリノーマル、こちらからは完全なるアブノーマルという気がします。ので変態が苦手な方は避けたほうがい…

3

天にとどく樹 小説

吉田珠姫  のやま雪 

直樹と忍の話の後の義臣のバンドのストーリーがいい。

 石黒家の三男、直樹は母親の浮気でできた子供。
 だからといって家庭内でひどい扱いを受けているわけでもない。
 みんなすごーく卑屈になっている直樹に腫れもののように接している。
 それが余計直樹を孤独にする。
 母親はものすごく反省してるし、石黒家の父親も直樹と仲良くしたいと思っている。
 父親は純フランス人、母親は日本人。上二人はハーフ。直樹は浮気相手が日本人なもんで見た目で明らかに世…

1

神官は王に愛される 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

受け至上主義

王である攻めと、特別な容姿を持つが故に崇め立てられている受け。
とにかく、これでもかというくらい受けが持ち上げられています。
なんか、こういうの一周回って新鮮でしたw

羅剛王(攻め)の、冴紗(受け)への執着からくる暴君っぷりがなかなか良かったです。
受けがなんだかはっきりしないというか、アナタがちゃんと王様と話し合えば周りが迷惑被らなくて済むんだよ~!とちょっとイライラしました。お姫様…

1

旦那さま、お手をどうぞ 小説

吉田珠姫  香雨 

旦那様×執事

人間嫌いの旦那様ですが実はすごく人間クサイです。
基本明るいコメディー調。
少女漫画っぽいこういう設定は好きなんですが、旦那様の過去と現在の傷がちょっと痛々しいんだよなぁ・・
俺様、傲慢とあらすじなどには書かれていますが、どちらかというと不器用で硬派な影のある男性でしょうか。せつない系が好きって方向けかもしれません。

エロは最後におまけ程度。ちなみに攻めはバツイチのノンケで、受けのほう…

1

天にとどく樹 デンジャラス・サイド・ストーリー 石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ 小説

吉田珠姫  のやま雪 

これぞ主従?

攻め視点で、Sの心理や主張が中心に描かれています。
作者さんがあとがきで、「Sの気持ちがわからず苦労した」というような事を書かれていますが、私はその部分とっても上手に表現されていると感じました。
Sの心理を冷静に描写している作品て案外少ないので、とても楽しんで読めました。
純粋な受けを精神的に追い詰めていく過程とか、見事ですw

SM、調教ものに分類されるのでしょうが、よくある、御主人様…

5

鬼火 ホラー競作集 小説

花郎藤子  吉田珠姫  峰桐皇  美樹静  波津彬子 

レベルの揃ったホラーアンソロジー

花丸文庫の中でもこれは珍しく4人の作家によるホラーアンソロジーです。
これがですね、実に出来が良いんですよ。
ホラーというテーマのチョイスがいい具合に働いていて、各作家の色と持ち味がよく出ていて、夜寝る前に1話読んで寝るにはぴったりな一冊。
文中に挿絵が一切無いんですがこれはむしろイメージを膨らませる効果に繋がっていてそこがいい!
その代りイメージフォトと各話の前に黒地に白文字で作者の言葉…

0

獣夏 小説

吉田珠姫  よしいくざんす 

背徳感いっぱい

実の兄弟の近親もの。
ドロドロしていて背徳感満載です。
読み応えあります。
文体は読みやすいです。
同時収録の誘春は実の親子の近親もの。
いっちゃってます。
近親ものが駄目じゃなければ楽しめます。
インパクトあります。

1

ピジョン・ブラッド 小説

吉田珠姫  門地かおり 

私は好きです!!ただし読者を選ぶ。

これは好きな人と嫌いな人がキッパリ別れそうですが…私は好きです!
もう、本当にエッチシーンが多いんですけど(っていうかほぼエロのみと言って良い)、エロ過ぎて逆にそれが問題にならない…。
私がこの作品のどこが好きかというと、無理やりエロを物語に入れてないところです。設定が設定なのでエッチシーンが多くても特に驚かない。
最近の作品で「このまま純愛のストーリーで良いのにどうしてここでエッチするの!…

6

お笑いを一席(3) 恋とケンカは江戸の華 小説

吉田珠姫  原田妙子 

ついに完結!

日高と俊平が出会ってから1年7ヶ月、先に日高は大学生となるもラブラブっぷりと日高の独占欲は健在。
大学生になると共に財閥跡継ぎとしての仕事も多くなる日高は離れていたくないという理由で俊平をパーティへと連れて行きます。
そこで日高の昔からの知り合いである薫子お嬢様に恋人として紹介されるのですが、そのとたんに薫子の態度が一変し、何と次の日のワイドショーでは日高と薫子婚約か?とのニュースが大々的に流…

0

お笑いを一席(2) お殿様のおもちゃ 小説

吉田珠姫  原田妙子 

殿かわいー

帯『殿、おわたむれを(ハート)」』

日高=殿というのはどうやらしっかり定着したも様子。

タイトルはお殿様のおもちゃとなってますが、おもちゃにする所か真剣なのは日高の方であまりの俊平へのラブラブっぷりに次第に日高が段々とかわいく思えてきちゃいましたよ!
前回に引き続き俊平のチャキチャキ下町言葉で語られる文章は楽しくて読みやすいです。
日高という男の地位の高さと彼にかせられた跡継ぎの重…

0
PAGE TOP