吉田珠姫さんのレビュー一覧

天にとどく樹 デンジャラス・サイド・ストーリー 石黒和臣氏の、ささやかな愉しみ 小説

吉田珠姫  のやま雪 

これぞ主従?

攻め視点で、Sの心理や主張が中心に描かれています。
作者さんがあとがきで、「Sの気持ちがわからず苦労した」というような事を書かれていますが、私はその部分とっても上手に表現されていると感じました。
Sの心理を冷静に描写している作品て案外少ないので、とても楽しんで読めました。
純粋な受けを精神的に追い詰めていく過程とか、見事ですw

SM、調教ものに分類されるのでしょうが、よくある、御主人様…

5

鬼火 ホラー競作集 小説

花郎藤子  吉田珠姫  峰桐皇  美樹静  波津彬子 

レベルの揃ったホラーアンソロジー

花丸文庫の中でもこれは珍しく4人の作家によるホラーアンソロジーです。
これがですね、実に出来が良いんですよ。
ホラーというテーマのチョイスがいい具合に働いていて、各作家の色と持ち味がよく出ていて、夜寝る前に1話読んで寝るにはぴったりな一冊。
文中に挿絵が一切無いんですがこれはむしろイメージを膨らませる効果に繋がっていてそこがいい!
その代りイメージフォトと各話の前に黒地に白文字で作者の言葉…

0

獣夏 小説

吉田珠姫  よしいくざんす 

背徳感いっぱい

実の兄弟の近親もの。
ドロドロしていて背徳感満載です。
読み応えあります。
文体は読みやすいです。
同時収録の誘春は実の親子の近親もの。
いっちゃってます。
近親ものが駄目じゃなければ楽しめます。
インパクトあります。

1

ピジョン・ブラッド 小説

吉田珠姫  門地かおり 

私は好きです!!ただし読者を選ぶ。

これは好きな人と嫌いな人がキッパリ別れそうですが…私は好きです!
もう、本当にエッチシーンが多いんですけど(っていうかほぼエロのみと言って良い)、エロ過ぎて逆にそれが問題にならない…。
私がこの作品のどこが好きかというと、無理やりエロを物語に入れてないところです。設定が設定なのでエッチシーンが多くても特に驚かない。
最近の作品で「このまま純愛のストーリーで良いのにどうしてここでエッチするの!…

6

お笑いを一席(3) 恋とケンカは江戸の華 小説

吉田珠姫  原田妙子 

ついに完結!

日高と俊平が出会ってから1年7ヶ月、先に日高は大学生となるもラブラブっぷりと日高の独占欲は健在。
大学生になると共に財閥跡継ぎとしての仕事も多くなる日高は離れていたくないという理由で俊平をパーティへと連れて行きます。
そこで日高の昔からの知り合いである薫子お嬢様に恋人として紹介されるのですが、そのとたんに薫子の態度が一変し、何と次の日のワイドショーでは日高と薫子婚約か?とのニュースが大々的に流…

0

お笑いを一席(2) お殿様のおもちゃ 小説

吉田珠姫  原田妙子 

殿かわいー

帯『殿、おわたむれを(ハート)」』

日高=殿というのはどうやらしっかり定着したも様子。

タイトルはお殿様のおもちゃとなってますが、おもちゃにする所か真剣なのは日高の方であまりの俊平へのラブラブっぷりに次第に日高が段々とかわいく思えてきちゃいましたよ!
前回に引き続き俊平のチャキチャキ下町言葉で語られる文章は楽しくて読みやすいです。
日高という男の地位の高さと彼にかせられた跡継ぎの重…

0

お笑いを一席 小説

吉田珠姫  原田妙子 

殿様×下町江戸っ子ラブ!

王道のお坊っちゃま学園舞台でやたらに権力持ってる生徒会長物です、はい。
この作品ではその王道設定がうまい事生かされてます。

落語大好き下町っ子、俊平[受]はお坊っちゃま学園に入学するんですが落語研究会が無い!
ショックを受けるもめげない俊平は校内で得意の落語を披露し、親友になった三つ子達と共に落研を作ろうとし、生徒達や教師に概ね好意的に受け止められるのですがそこでストップをかけたのが、学…

0

石黒和臣氏の愛情あふれる調教 小説

吉田珠姫  のやま雪 

愛情あふれる鬼畜v

もう8冊目なんですね、このシリーズ。
しかし、面白いし、鬼畜・調教っていっても全然痛くないし、サクサクいけちゃうのでそんなに長い感じがしません。
これって、作品としてすごくいいことなんですよねv
実にトンデモー!でトンチキが、石黒氏の性格によって巧妙に偽装されているのに、読者が調教されてるって・・・!?
そういう意味で、このシリーズは素晴らしいのかも?

さてさて、今まで千聖くんを犬に…

3

神官は王を悩ませる 小説

吉田珠姫  高永ひなこ 

お熱~いカップルです。

待望の新刊登場です。
毎回毎回、溺愛する妃・冴紗への愛情表現が、行き過ぎるくらい暑苦しいけど、なんか憎めない、羅剛王ですけど、今回もまた皆の注目を集めてしまう冴紗が、気になって仕方がなく、ついつい無意味な嫉妬に駆られて、冴紗を強引にしかも言葉攻めもたっぷりに、彼を攻めまくってます。読んでる最中に、度々「あ~もう、このバカップルは、好きなようにやって!」と、ついつい無意識に声をはっしてしまいそうに…

2

石黒和臣氏の穏やかな休日 小説

吉田珠姫  のやま雪 

石黒氏、王様になる

はい、表紙の如く今回は"戴冠式”でございます・・・ははぁーーーっ!
ジョベールって、もう表の世界でも世界的大富豪だけど、裏の世界(犬の売買)でも超一流なんで、裏を牛耳るものは世界を制すっていうんで、一国の王様みたいなんですね。
不遜な石黒氏は、まさにふさわしい!
っていうくらい、今回も大活躍・・・したのは愛犬の千聖くんv

巷で犬の偽物「狼」を名乗って、殺人や誘拐を行うものがあ…

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