義月粧子さんのレビュー一覧

俺と奴の対峙する関係 小説

義月粧子  朝南かつみ 

対等であることの素晴しさ。

カップリングが非常に好み!
特に受けの女王様っぷりが読んでいて(私の)気分がいい。
個人的好みでしかないのだけど、受けには毅然とした強さと自立心と賢さが欲しい。
肉体的には受けだけど、精神的には攻めくらいの気概があると嬉しいなぁ、と常々思いながらBLを探しているので出会えると本当にテンションが上がります。


老舗旅館の次男である志岐(受け)は跡を継がずに海外で働いていましたが、父親の…

3

甘い絶望の夜を捧げて 小説

義月粧子  梨とりこ 

凛々しく一途な受け。

個人的に受けが自分の好きなタイプであれば、攻めがどんなタイプでも楽しく読み進められるのですが・・・。
この作品の攻めの言動には心底苛々して「もういい大人なのに我が儘で身勝手過ぎる!」と何度思ったことか。
なので、隆俊(攻め)の恋人である淳弥が隆俊をバッサリ振ったシーンは気分爽快。
淳弥は当て馬のポジションだったけれど、かなりいい仕事をしてくれて(私の)溜飲が下がりました。
ここまで書くと「…

3

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

今どき珍しい大和撫子

6年前の作品なのですが、読んだ感じはとてもクラシカルでした。
6年前ってこんな感じだったかしら?むしろ『昭和』を感じてしまったりしたんですけれども。悪い意味ではなく、何て言ったら良いのかな?大和撫子?

司は大好きだったからこそじっと耐えていたんだろうと思うのですが、単純な私は「なんで言わないっ!」と思っちゃう質なので、この展開にはかなりジレジレいたしました。
結果は大団円なのですが、それ…

2

傷痕に囚われて 小説

義月粧子  周防佑未 

仕事モノ好きにはたまりません!

「傷に沁みる毒のような蜜」と対になる作品とのことです。あちらは手酷くフラれた方、こちらは好きな相手のことを思いフッた方が主人公の話です。先生のあとがきを読んでから、敦史のイラストを見たら、確かにあっちの作品の攻めも似ている?って気が付きました。こういう出版社を超えてのリンクも楽しくて好きです。

司(受)が心ならずもふらざるをえなかった繁晴(攻)と8年後に再会。繁晴の医療訴訟になるかも、という…

5

傷に沁みる毒のような蜜 小説

義月粧子  しおべり由生 

攻めは他の作品にもちょこっと出てます

「傷痕に囚われて」と対になる作品とのことです。あちらは好きな相手のためにフッた方、こちらはフられた方が主人公です。先生のあとがきを読んで、あちらの作品でナオキ(弘樹の偽名)が言っていた「まだ引き摺っている」の意味が分かってスッキリしました。

聡史(受)視点なので、彼は手酷くフッたくせにいけしゃあしゃあと自分に声を掛けてくる弘樹(攻)に戸惑って動揺する自分に自己嫌悪してしまうのですが、大学院時…

2

夏の残像 小説

義月粧子  奥田七緒 

王道(?)すれ違いモノ

同級生もの、再開ものです。
最初読んだ感想は、攻めが酷い!ということ。

でも全体通して面白かったです。先の展開というかラストがどう落ち着くのか気になる要素を盛り込んでくるので、最後まで駆け足で読んでしまいました。
攻めが酷いといっても、別に暴力を振るうとか強引だとか浮気するとかいわゆるクズ攻めとも違います。

伊崎は高校のとき稜に告白して酷いセリフで振られてしまい、しかし大人になって…

7

すべては彼の手の中に 小説

義月粧子  桜城やや 

奔放な攻め×意地っぱりな受け

「ホーム・スウィート・ホーム」のスピンオフ作品。私は前作よりこちらの方が好きです。
番外編は前作の続編ですし、登場人物も時系列もリンクしているので読んでいる方が楽しめます。
特に、和貴(攻)のような魔性の男と付き合える高校生・祐瑚がどんなキャラか知っていると、より宰(受)の焦りが感じられます。

前作は自分勝手な兄×ひたすら健気な弟でしたが、今作の受けは年上だけあって抗います。宰の視点なの…

1

ホーム・スウィート・ホーム 小説

義月粧子  桜城やや 

浮気は浮気

中編(弟メイン)、短編(弟メイン)、中編(兄メイン)です。
真ん中の「蜜月」はタイトルどおり甘い二人の暮らしぶりなんですが、初っ端の「OWN BROTHER」は自分は好き勝手してるのに、弟には清純を求める兄が、怒りのままに手を出してしまいますし、「ホーム・スウィート・ホーム」では兄が元カレと焼け木杭に火が付く話です。

とにかく兄(祐瑚)が自分勝手!罪悪感がなく、浮気は浮気だから、という考え…

1

オメガバースの不完全性定理 小説

義月粧子  星名あんじ 

もっと(読者も納得のいく)貴嶋の良い部分を見せてー!!

元々好きな作家さんでオメガバースと言うこともあり、楽しみにしてました。(オメガバースも大好き(*´▽`*))
が、何だろう・・・。
オメガバース設定が、悪い方に出てるような・・・。
ひたすらイライラしながら読み進める感じで、今回は個人的にちょっと合いませんでした。
う~ん・・・。貴嶋(攻め)、アンポンタン過ぎるでしょう。



内容ですが、オメガバースでシンデレラストーリーです。

11

やばいキスほどいい 小説

義月粧子  秋山 

おしいなぁ

設定もキャラも良いし面白い

でも、はっきり言ってあまりお上手ではないです
すごく読みづらい

え?これ攻めと受けのどっちが言ってるの?え?どっちの心境?

文章の切り替えがはっきり言って上手くないんだと思います

何度同じシーンを読み返したことか……

あと、せっかくのアクションが表現不足

身を翻したって書いておきながらいつの間にやら投げ飛ばしたことになってたりして

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