亀井高秀さんのレビュー一覧

シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

ちょっと鬱々……?

 連れ子同士で、一時期、血の繋がらない兄弟として生活をしていた圭一と孝之。
 十年後、大人になって偶然再会した二人は、改めて兄弟のような不思議な関係を築き始める。
 週に何回か、圭一の家により食事をしていく孝之。
 そんなある日、孝之が圭一の家に泊まろうとした事から、その均衡が崩れる。
 弟だった孝之への恋心を自覚していながら隠す圭一と、兄だった圭一への想いをストレートにぶつける孝之。

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リリカルな秘密のかたまり 小説

坂井朱生  亀井高秀 

恋のトキメキ

ゲイの横川の働く店に、友人の三反園が高校時代の二人の共通の仲間、成瀬を連れてきた。
なにを隠そう成瀬は横川がずっと密かに想い続けてきた人。
高校卒業と同時に自ら関係を切った横川だったが、この再会でふたたび恋心は蘇ってしまった。
しかしそんなことストレートの成瀬相手に言えるはずがない。
とまどう横川に成瀬はこれから定期的に会えないかと言ってきて……

高校時代好きだった友人との再会もの。…

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眠れない夜のすごし方 小説

雪代鞠絵  亀井高秀 

これこそ病ん受??

医者×アルコール依存症の高校生

失恋により不眠症になった佳はお酒に頼ってしまった。
お酒をもとめてシャッターの閉まった酒屋さんの前で暴れているところに医者の峻とその従兄弟でカフェのオーナーをしている香澄がたまたま通りかかって
助けられた(ってゆうか説教w)

そのときに香澄に怪我を負わせたとして、脅しのようにカフェでアルバイトをすることに・・・

あとあとの会話から峻はもうすでに…

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エンドレス・サマー 小説

七篠真名  亀井高秀 

綺麗な青春物語

 高野透が公園で出会ったのは、金髪の少年で、その金髪の少年は高野がサーファーだったことを知っているようで……

 というところから始まるお話。
 家に帰れない、という少年を家に泊めてあげると。
 目覚ましを止めて、会社に遅刻させられたり。
 背中に辞表を貼られていたり……
 と散々な毎日を送ることになるが、次第に高野は少年のいる生活に慣れていく……。

 そして、ひょんなことから、…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

一人悩む主人公

連れ子同士で血の繋がらない兄弟の圭一と孝之。
10年ぶりに再会した二人。
別れが別れだっただけにとまどう圭一に、ごく自然に甘えてくる孝之に二人は再び兄弟のような、友人のような不思議な関係を築いていく。
けれど、孝之への恋心を自覚していた圭一にとってそれはただ甘いだけのものではなく……

ストレートに自分の気持ちをぶつけてくる義弟孝之と、自分も彼を想いながらも孝之への罪悪感や、自分たちの関…

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もしも願いが叶うなら 小説

安曇ひかる  亀井高秀 

主人公も物語も誠実がにじみ出ています

一応記憶喪失モノにカテゴライズしてもいいのだろうか?
ただ、主人公がなくしている記憶はその事故の日の記憶だけ。
一体、彼との間に何があったんだろうか?主人公が昏睡状態の50日間に一体何があったんだろうか?
それが、全て明らかになる時2人は改めて向き合うことができるという、ただ2人だけの物語ではなくて、家族をも含めた物語は、誠実で気持ちのよい話に仕上がっていました。

主人公の奏太は不良に…

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シンプルライン 小説

杉原理生  亀井高秀 

生理的に合わない

主人公の受けが生理的に合わない。
こういった恋愛脳の独善的な人って、実際によくいるので余計に生々しい。
弟に対する態度もひどいけど、前彼に対する態度もひどいと思う。しかも主人公自身は、自分のことで頭がいっぱいで、自分の行動を振り返ることも、反省することもない。口先であれこれ言い訳しているだけで、常に保身に走っているような?
このずるさを、卑怯と感じるか否かで、読後感も変わりそう。

それ…

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リリカルな秘密のかたまり 小説

坂井朱生  亀井高秀 

なんともオトメチックな

玉翠荘の住人、横川のお話です。

今回登場する玉翠荘の住人は、前作「カラフルに秘密をつめて」でオーナーの伊勢と、香椎兄弟以外で唯一登場していた横川と、横川の高校時代から付き合いが続いている友人・三反園。

ある日、横川の働いている店に、三反園がつれてきたのは、横川が高校時代に好きだった鳴瀬。

この横川、生い立ちのせいで、前作の広哉とはまた、違った形ですべてをあきらめていて、後ろ向きで…

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カラフルに秘密をつめて 小説

坂井朱生  亀井高秀 

天然で超鈍

子どもの頃に病弱で、祖父母に預けられて育った広哉。
祖父母には大事にされたが、寝てばかりの生活で、周囲から、そして自分の感情からも一歩引いてしまうような性格。
弟の春親は、父親の期待を、広哉の分まで一身に背負わされて、高校卒業を目前に父親と衝突して家出してしまう。
広哉はある日、家出中の春親にいきなり呼び出され、一緒に暮らそうと、持ちかけられるが、、、

そんな導入で、広哉が暮らしはじめ…

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淡い吐息のそのさきに 小説

坂井朱生  亀井高秀 

なんたって、「マネキンに手足が生えた」朴念仁ですから・・

結構、軽めのタッチのお話です。ちゃんと切ない部分もあって、私としては、まぁ満足感を得た?内容でした。
でも、どこにでも・・ありそうな話といえば・・って感じもしますが・・

とにかく攻めの悟志が「朴念仁」の一言でしょうか!!ヘタレじゃないんです!「朴念仁」ですね~

里玖は元気な人懐っこいキャラですね・・飛島に言わせると「捨てられた犬か猫」だという事ですが・・
最後にはコアラにも…

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