あさだ2枚
一旦仮の蜜月のような時期が訪れるけれどそれも長くは続かず、宇郷が失踪することで本当に終盤直前まですれ違っていた2人。余利を受け入れて一度連載に関する相談を持ちかけた結果、ずるずると彼の提案通りに描いてしまい、彼なしではペンも持てなくなってしまった宇郷の心中たるや、どんなに複雑なものだっただろうと、想像もつきませんでした。やめるべきなのは心のどこかで分かっている、けれど自分1人では何も案が思い浮か…
漫画家同士の恋愛ということで、元アシで自分より後にデビューした後輩作家の方が売れて人気者になっていくことへの嫉妬や、映画化が決まったと思ったら脚本の内容が大幅に変わっており、作家本人が手を加えようとしても忙し過ぎて回らず結局白紙になったりなど、この職業の過酷さ、光の当たらない部分に焦点が当てられていて、時折苦しく感じるほどでした。締め切り前の徹夜が当たり前の世界。体力と気力を極限まですり減らして…