雁須磨子さんのレビュー一覧

うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

才能、嫉妬、卑屈、傲慢のマウンティング男に恋すると…

雁須磨子先生の新作は、漫画家同士の恋愛模様。
上下巻で読み応えも充分。

が、しかし同業者の恋心は甘さよりも苦さが多い。
受けの余利は元々攻めの宇郷のファンで、ずっとシッポを振って、宇郷から手を出されて受け入れて。
しかし宇郷の頭の中は、恋の上位であることの優越や、仕事で追いつかれ追い抜かれる不安と劣等感がグルグル混じり合って余利を放り出す。
そんな2人の歴史があって、また今余利の恋心…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

ironical

同じ雑誌で連載されていた銭湯の話が陽の部分とするならこちらは雁さんの陰の部分を引き出している作品です。

わかりやすいホラーではなくサスペンスに近い、最後に宇郷が暗闇に立っているシーンは余利と一緒に小さく叫びそうになりました。

それでも読者で宇郷を嫌いになれる人は少ないと思います、不器用で相手に転ぶ事すら望んでて髭で冴えない元中堅漫画家。

余利はその頃はもう売れっ子になっていて映像…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

下巻のせつなさと吸引力にやられた…

アクの強い人が弱ること程せつないものはありませんが、
あんなに面倒臭かった宇郷を最後に愛おしく感じることになるとは、上巻では思いもしなかったです…。
余利ではなく宇郷に「よかったTT」と伝えたい気持ちでいっぱいになる終わりでした><

宇郷はどうみても余利を大切に想っているんですが、言葉にしない。
でも行動では示している…だからこそ、余利が戻ると宇郷は受け入れるし自分から離れる事はなかっ…

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うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

クチビル柄のシャツを着る男。

マンガ家同士のこじらせ愛に、なんだかイライラもやもやしながら、
様々なタイプの個性的なマンガ家達の生態が全編通して楽しめる…マンガ家愛に溢れたお話。

表紙の男、マンガ家の宇郷が、も~~~本当に面倒臭い男なんですが、
ファンから元アシになり人気マンガ家として成功した余利は、
宇郷からほぼセフレ扱いにも関わらずいいようにされ、それでも好きなんですよね…。

なぜ余利はそんなに宇郷が好き…

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湯気と誘惑のバカンス コミック

雁須磨子 

温泉行きたい!

雁須磨子さんワールド全開でした。
決して大きな事件があるわけでなく当て馬などが登場するわけでもないのですが、流れる空気というか時間というか…とにかく飽きずに読めたし癒されました。
スーパー銭湯の店員・ケンと客の須崎がお風呂で出会い、恋にのぼせていくお話です。

ノンケの須崎が何故かケンに惹かれていく様子を自然に思わせる流れに脱帽です。
普通なら、何故?どこが?となりそうなところを、当たり…

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胸にとげさすことばかり(下) コミック

雁須磨子 

カバー、上下巻で対に

やはりすばらしい。飄々としたようでいて、しっかり考えられたお話運びと、セリフ、表情。

下巻は舟がカバー。内容を表すように、舟側の視点で進む。

ドストライクのイケメン、舟との同居生活という、やましい心持ちもあった昭。しかし、それはそんな軽い下心にとどまらず、ついにカミングアウトした上に、舟にキスしてしまう。

そこから、舟のターン。
二人の関係を進めるに当たって、舟に果敢にアタック…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

ラストまでの流れは引き込まれました。。。

んー。結果から先に言うなら
個人的にはそこまで”スッキリ”する終わり方では無かったです。
ここはまぁ完全に好みの問題なのでごめんなさい。

でも、上巻ラストで余利が”けじめ”として態度に表したのに、やっぱりなんだかんだで宇郷から離れられないのはホッコリソワソワしちゃいましたね。
体はなんだかんだで求めちゃうし、心もソワソワしちゃってまさに”心ここにあらず”状態。
余利の「結局なんだかん…

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うそつきあくま 上 コミック

雁須磨子 

曲者ぞろい

上巻の感想はとにかく「ぐるぐる」でした。
余利が宇郷の事をずっとぐるぐる考えてた。
宇郷も余利や周りの漫画家に対してぐるぐると感情を巡らせてた。
二人の関係もはっきりとした名称も無いままぐるぐる関係が転がり続けてた。

上巻ではとにかく余利のうっぷんが蓄積でした。

宇郷の性格的に、下巻で余利が望むような結果になるのかめちゃくちゃ気になりましたね。
これはホント、上下巻同時発売でよ…

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胸にとげさすことばかり(上) コミック

雁須磨子 

出会いは最悪なのに。。

最高でした。下巻に続きます。

ゲイであることを父親に受け入れてもらえず、田舎から東京に出た昭。でもとことんついてない。そんなとき、父の訃報を聞く。

久しぶりに帰郷した先で、待っていたのは父と同居していたというイケメン、舟だった。もしかして父と?という疑念を抱く。
最初は形見の品を分けようとした昭だが、父の死を悼んで号泣した舟をなだめるように抱きしめたところ、田舎に寄りつかなかったこと…

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うそつきあくま 下 コミック

雁須磨子 

最後がとにかくお見事!!

予測のつかない展開が面白かった。
テンプレどおりの当て馬も登場しないし、そういう判りにくさが面白いなぁと思います。

決別宣言したくせに付かず離れずの距離感なんだけど、甘利が一人で二丁目に行った事実を知った宇郷の「一人で飲みに行ったりするなよ。」という言葉。
しかも何度か言うんです。
そういう言葉の裏側には、アレな気持ちがちゃんと存在するんですよね?!と宇郷に問い詰めたくなるー!!

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