戸田環紀さんのレビュー一覧

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~ 小説

戸田環紀  円之屋穂積 

良い主従モノでした

人狼達の世界。
第二王子の攻めと騎士の受け。
幼い頃に王子と知らずに出会い親交を深めて、真実を知ってからは臣下として忠誠を尽くしてきた関係。
お互いに立場をわきまえていて主従としての距離感がもどかしい。
受けの忠誠が健気で一途で素敵だった。
攻めを守るのが受けの役目だとわかっていても守りたいし、庇ってしまう攻めの苦悩のシーンも良かった。
あと受けが大怪我をする度に傍らで手を握って泣いて…

1

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~ 小説

戸田環紀  円之屋穂積 

主従もの

戸田さんはブラジル在住のBL小説家です。前回のアーティスト×ディーラー(車の)のお話がとても良かったので、いつか南米の異国情緒あふれるリアルな作品を書いて頂きたいなと勝手に思ってます。

今回はガラリと変わって、獣人の王族×近衛騎士の話。ファンタジーで主従関係+幼馴染みでもあったということで様々な萌えが詰まってます。現王の第二位継承者の攻めが性悪な第一位継承者の兄サイドからたびたび命を狙われる…

5

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~ 小説

戸田環紀  円之屋穂積 

ファンタジーラブサスペンス

人狼の王国の第二王子マックス×近衛騎士団副団長ミラン。幼い頃からマックスに憧れ恋い慕いながら騎士として命を懸けて彼を守るミランが健気。幸せを願うも彼に運命のつがいが見つかってからの葛藤は辛かった。特にマックスが運命のつがいを庇う所はミランの虚しさが伝わり涙。王位継承権争いが激化しミランとマックスが仲違いしてもおかしくない状況でも、ミランを守ろうとするマックスはずっとミランを運命のつがいと信じていた…

2

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~ 小説

戸田環紀  円之屋穂積 

サスペンスフル

あら、神評価がお初だわ。
私、このお話は読んでいてかなり手に汗握ったんだけどなぁ。
だってサスペンス感が半端ないんですもの。
今作を読んで、戸田さんの持ち味は『ドキドキハラハラさせること』なのではないかと思った次第。ファンタジーとオメガバースという『あまり得意ではないもののダブル攻撃』的なお話だったのにも関わらず、盛り上がった盛り上がった。
こういうのも吊り橋効果って言うのかしら?

7

森羅 ~救いの狼王と祈りの騎士~ 小説

戸田環紀  円之屋穂積 

独特な世界観に萌える

戸田さん作品ってストーリー展開が緻密って言うんですかね。しっかり練られたストーリーに魅力ある登場人物たち。読みごたえのある作品を書かれる作家さまだなあといつも思っているのですが。

今作品も読みごたえのある1冊でした。
ネタバレ含んでいます。ご注意ください。






人狼たちが住まう国・リヒタルフ。
その国で王宮騎士として副団長を務めるミランが主人公。
彼には敬愛する人…

7

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

秋文の秘密

1976年埼玉県生まれ。2004年よりブラジル在住。・・BL作家としては、ちょっと異色。

黒髪のほうが、やり手のディーラーである遠野秋文・・色覚障害を持っている。
茶髪のほうが、藍沢茜という年下の油絵の画家。眼が悪い。

秋文の前の恋人は画家。
秋文が正直に「色がわからない」と告白したら、前の恋人は、馬鹿にされたと思い、酷い言葉で罵って去っていった。

新しい恋人、茜も油絵作家。…

2

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

読みたかったものが詰まってる

この作品の刊行予定を知ったのは、雑誌掲載当時イラストをご担当されていらっしゃった雪路凹子先生のTwitterでした。麻生ミツ晃先生の雰囲気もピッタリだと思いますが、雪路凹子先生のイラストも拝見したかったなァ。

本書発売後、ちるちるを訪れる度にランキングの上位を飾っていたので名作に違いない!と大切にとっておきました。先程読み終えたばかりなんですが、途中からずーっとボックスティッシュが手放せなか…

2

初恋にさようなら 小説

戸田環紀  小椋ムク 

純なお話

高校生のバレー部エース x 神経内科医

攻めは高校生で、受けは27歳のドクター。
攻めの兄が受けの初恋の相手。

『君の瞳に愛をささやく』が良かったので、こちらも読了。

戸田先生のデビュー作ということで、どんな感じなのだろうと楽しみだった。
改めて思うのは先生の文章が好きだということ。
心に刺さるものがあって、文章力がすごいと思う。

現在発行されている3冊全て読んでの感…

2

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

年下の画家×歳上のディーラー

友人が落ち込んでいる時に掛けた受けの言葉が染みる。「やったことがない人間にはその難しさって本当には分からないし、適当にやってるだけでも駄目で、本気で、全力でやって、それでもできないから難しいって思うわけだから。だからできたときには嬉しいもんだし、難しいからこそやる価値もあるんだと俺は思うけど」これは誠実に生きてきた人だから言える言葉で友人の意思(諦めても諦めなくてもどちらにも言えるエール)を尊重し…

2

君の瞳に愛をささやく 小説

戸田環紀  麻生ミツ晃 

こんなのが読みたかった!

ちょっともう‥言葉で言い表せないくらい良かった。素直に感情を表して言葉にする藍沢に対して、自分も強く惹かれてるけど秘密があってどこか負い目を抱えてる遠野の心を思うと苦しくて。喧嘩からの決定的な別れは辛かった。別れてもこの人しかいないって想い続ける遠野がもう切なくて。きっかけは岸本だけど再会できて真実を知って想いを伝えあった所はもう震えた。何度も読みたくなる作品。あと情事もすごく印象的で美しかった。…

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