はやりやまいさんのレビュー一覧

終点は東京。 コミック

はやりやまい 

切なく重く暗い。心がぐるぐる

『23歳の夏に再会し、25歳の冬に友達から恋人になり、30歳目前』
長野・京都旅行へ行く、東京出発からのお話。

終始、穂村の心情が重い重い重い。暗い。
でも、この穂村の気持ちを1冊の1ページ余すとこなく丁寧に描かれているように感じました。
昔から”普通”を装い続けてきた穂村がゲイであることの痕跡を消すことに神経とがらせていることもわかる描写がある中で、最後の旅館で「部屋(ベッドが一つ)…

4

終点は東京。 コミック

はやりやまい 

心情の見せ方が良かった。

まるまる一冊&4年付き合った恋人同士のお話です。

受けは最後の旅行のつもりで攻めを旅行に誘っています。
旅の終わりに別れを切り出すつもりで……。


受けがとにかく臆病で自分勝手で最低なんです。
観光に一切興味がない攻めを部屋に残して散策したときにナンパされたひとり旅の女性と浮気しちゃうし……(勃たずに未遂だけど)

だけど、最低!と斬り捨てられない。

ゲイばれすることを…

15

あさはらたそかれ コミック

はやりやまい 

堂々とした少年と面倒臭い大人との恋

 ノンケ同士なのに恋人になるまでがスムーズ過ぎるところや、受けの澄山の攻めの純一郎に対する言動が序盤から結構思わせぶりな感じだったのに、本人はまったくそんなつもりじゃなかったと言うところが、若干無理があるようには感じました。そこだけ目を瞑れば、2人のキャラの組み合わせはとても好みでしたし、純一郎の清々しいまでにはっきりとした態度などが面白かったです。純一郎に迫られて建前を並べながらも結局最後まで拒…

1

青春を呪うな コミック

はやりやまい 

まさに青春らしい勢いのある作品

 受けの秋春の清々しいほどの毒舌、性格の悪さが気に入りました。秀才であることをひけらかしたりはしないものの、自分より頭の悪い人間すべてを見下していて、とにかく口が悪い受けです。通っている塾の塾長や攻めの幸田以外には、「モブ」と呼びかけるくらい周りの人間を認識してすらいないという徹底っぷり。彼より頭の良い人間が登場しないので、誰も文句は言えません。そんな秋春に憧れ、舎弟として一番近くにいることを許さ…

0

憑かれちゃって、ごめんなさい! コミック

はやりやまい 

ゆうれいもの

亡くなった恋人が忘れられず、その執着で成仏できないゆうれいに憑かれちゃった、武志のお話。霊が視える性質のケイゴと、武志は出会うのだが、そこにゆうれいになった春生が絡んできて。。

春生がいじわるするのではなく、本当に武志の幸せを願って、ケイゴと武志をくっつけようとするのが健気。

ケイゴはとことん純粋な子で、かたくなだった武志が次第に心を開いていくのがいい。また、歩き出すために、天使のよう…

0

青春を呪うな コミック

はやりやまい 

まさに、憧れから欲にまみれた恋のお話でした。

どピンクのインパクト大な表紙が好きです。
従順わんこな次郎と分かりにくそうで分かりやすい秋春の関係がよくて、秋春節にハマります。次郎の憧れから恋がはじまる、近くて遠い存在である2人のお話です。

中3次郎から見た秋春の存在は、憧れ(目標・なりたい存在)。
高1次郎から見た秋春の存在は、恋(隣にいたい・触れたい・独り占めしたい)。
物語の途中で、次郎が秋春への恋を自覚するとともに変化する2…

3

憑かれちゃって、ごめんなさい! コミック

はやりやまい 

好きだからこそ…

合本版を購入し読んだのですが、単話版のここしか見当たらないのでこちらでレビューを失礼します。

ケイゴは高校の時の同級生・ハルに憑かれた武志と知り合う。
ハルは武志の恋人だったとの事で、ケイゴが自分を視る事が出来ると知ったハルはケイゴに絡む。
ケイゴがハルに成仏できないほど武志に未練があるのかと問うと、成仏できないのは武志の気持ちの問題だと言い、成仏できるよう武志と仲良くするよう言われ…。…

2

あさはらたそかれ コミック

はやりやまい 

好きなんですけども

ヨネダコウ先生の推薦文につられて買いました。
昼夜逆転の生活をするブロガーと高校球児の恋。斬新なシチュエーションでとても面白かったのですが絵が......。はっきり言って拙いです。オリジナリティの範疇を超えています。ストーリー重視でたいていの個性的画風を受容する私でも、この絵はいかがなものかと思いました。筆致が荒くてデッサンも狂いすぎ。同人誌はともかく商業レベルに達してるとは思えませんでした。会…

0

あさはらたそかれ コミック

はやりやまい 

さわやかBL

絵柄があまり好みではなく、食わず嫌いしていた作品でしたが、
各所でタイトルを聞くことが多く、
電子版で読ませていただきました!

やっぱり評判がいいっていうことは
そういうことなんですよね。
在宅勤務(ブロガー)と、高校球児の出会いからくっつくまでを描いていますが、
とてもスラスラと無理なく読めます。
主人公のブロガーさんには、いい大人なのに男子高生を好きになっちゃってるかも?!と…

0

青春を呪うな コミック

はやりやまい 

湿度高めの1冊。

じんわりじっとり、湿度高めの1冊。と言っても、不快感のある湿度ではありません。前作「あさはらたそかれ」が早春から盛夏の早朝という、湿度の低いカラッとした空気の中で進むのに対して、こちらは受験にからめた、秋から冬、そして、春に向かう湿気を含んだ空気感の中で、物語が進行します。舞台設定の問題だけではなく、これは、攻めのキャラクターに由来するところも大きいですね。じっとり、執着攻めです。

とは言え…

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