笠井あゆみさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

「黒」凪良ゆう作品最高

本編とその後の「Harmony」が収録されています。
すごく気になっていて読みたかったのが、ようやく電子書籍になったので購入。
かなり好みだった。
凪良ゆう作品、相性が悪くて、実はあんまり好きではなかったのです。
物足りないというか、きれいすぎるというか……
今回は、「黒」凪良ゆう作品。
さすがです。
途中、心臓バクバクで、思わず本を投げ出しそうになるほどのエグさ。
それでいて、全…

10

誘春 小説

吉田珠姫  笠井あゆみ 

正常な人間を求む

Amazonのkindle storeで購入しました。
Kindle版はフェア用に書き下ろされたSS小冊子が収録されている特別版です。
SSも含め全編受け視点です。
SSでは前半の表題作のその後のお話で、母親のリリーと清明・暁二人の関係がどうなっていくのか分かります。
このSSが一層物語に狂気的な雰囲気を与えていると感じました。
本編の母親の振る舞いから見ると可哀そうとは思いつつ好きにな…

6

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

白雪姫

いろいろ凄いと聞きまして(〃艸〃)ムフッ
それもどーよと思いますが、トータル読み終えた感想としては
まずまずだったかなーという印象。
ホントは怖い~なお話ですね。
キャラクターみんなどこかに狂気を持っているというのが
最終結論でありました。

お話のベースは白雪姫。
焼いた鉄靴を穿かせ、死ぬまで義母を躍らせた白雪姫。
魔女である義母に呪われたその息子。
それから~なお話。
正…

6

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

玉ねぎの皮を剥くような話

あれあれ?

はい。読み終えての感想です。
結局、何が描かれていたのかと……。
物語の最初と最後で何か変わったかな。
いやいや、ちゃんと色々と環境や人物の関係性など変化はしてるのですよ。
しているのに、何もないというか……。
不思議な感覚です。


これ、ミステリーが書きたかったのでしょうね。
それっぽい感じの作りになっているのですが、それっぽいだけです。
何もない。
玉…

3

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

たっぷり長編

白雪姫のお話の、めでたしめでたしの、その後のお話。
継母に復讐を遂げた白雪姫は、その復讐のあまりの執拗さに、魔女の断末魔の呪いを身に受けてしまいます。
しかし、その呪いが顕れたのは、白雪姫が身ごもっていた赤ん坊でした。
そんな設定で始まる、本当は怖いおとぎ話の大集合。
7人の小人は陽気なドワーフから若さを司るエルフへ、
塔に幽閉された白雪姫の息子は、エルフの魔力で長い黒髪を自在に操り、

5

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

サイキックファンタジー

他人の精神を操作する能力を持つ、弁護士の受け。能力を使って目撃者や被疑者の記憶を探るため、裁判は敵なしで百戦百勝だった。
その受けと裁判で闘い、煮え湯を飲まされている強面の検事・西賀(攻め)は、あまりの戦績の不自然さに受けの不正を疑い、絡んでくるようになる。しつこさに負けて交流を持ち、ある事情から攻めの精神を探ることになったが、なぜか攻めには能力が通じず、それどころか性交渉を持つ事態に。
身体…

3

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

やっぱり口絵が凄かった

白雪姫をベースにした作品で、白雪姫の二人の息子がどんな運命を辿っていくかというお話です。
いばら姫、眠れる森の美女、美女と野獣の要素も盛り込まれています。
息子の一人のスノーホワイトは、エロい七人の小人に育てられたのでエロく育ったという特典付き。

ダラダラと引き延ばした感があり、読了までとても長く感じました。
ベースの白雪姫がもともと短編だからなのかなと思います。
半分くらいの長さに…

0

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

いちばん健気なのはサイ。

ただ、則雅に忠誠を誓っていた己裕が、サイに惹かれ、結ばれる…
という単純なストーリーではなく、己裕の自我(?)の芽生え
己裕がつくられた真の目的、サイの秘密、サイと己裕の過去 と
そして時折スパイスのようにひっそりと存在感を発揮する己裕のブリーフ。
色んな要素が絡まり合っており、よくこのページ数にまとまったなと。

もっと長くてもよかった〜。もっと読みたかったです。
突然サイが190…

5

ガッシュ文庫10周年記念アニバーサリーBOOK グッズ

とってもライトな番外編集

12作の番外編と、各作品の絵師さんによる1ページ漫画を収録した全サ小冊子。

番外編のほとんどは、5〜7ページと短め(和泉桂さんが9ページ、綺月陣さんが11ページとやや長め)。
全体的にエロ薄で、他愛ない日常を描いた作品が多い印象でした。

■宮緒葵『華は褥に咲き狂う』番外編
戯れに、いつもとは逆の服装をしてみる純皓と光彬。
男装(?)した純皓は凛々しく男前で、
「優しくする……始…

3

双薔薇の匣 小説

藍生有  笠井あゆみ 

かわいい淫魔

藍生さんの双子シリーズ全て読んだわけでないのですが、好きなシリーズです。
シリーズといっても続き物でなく、これも単品で読める作品です。
加えてこれはシリーズ初めてのファンタジー。

主人公・ビオラは小さな村の神父で、何というかとても堅実で誠実で超がつくほどの真面目な人物。
なので同性に抱かれるという背徳感がものすごかった…。

ビオラは放蕩貴族のルーフスと、巡回の神父サフィルスから別…

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