笠井あゆみさんのレビュー一覧

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

異色(?)の傑作

凪良先生の作品を読んだ後は、すっかり物語の世界に引き込まれてしまってなかなか戻ってこれない現象(笑)に、毎回陥ります。ぼーっと腑抜け状態。
今回は特にひどくて、いろんな意味でドキドキ、動悸までしています。

先生の作品はいつも作者買い。新刊の知らせを聞くと予約段階でネットでポチリ。内容も書影もノーチェックです。今回、忘れた頃に届いた包みを開けてびっくり!沙野風結子先生の本が送られてきたのかと…

10

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

大いに苦悩する攻め

攻め視点、受け視点両方共あります。
攻め受け両者ともに苦悩しますが、攻めが大いに苦悩する貴重なお話です。深く重いです。
あまりの重さに、攻めに感情移入したくなくとも、してしまいました。
《以下ネタバレご注意》


愛する人に殺してくれと頼まれたら、殺せますか。それが愛する人のなによりの願いだとしたら。
その願いに応じる勇気があるとしたら……というこの場面が鮮烈でした。
この兄弟の父…

3

熱砂と月のマジュヌーン 小説

木原音瀬  笠井あゆみ 

良くも悪くも心に残ります

受け攻めのキャラクター性に重きを置かず、愛のない凌辱プレイの多様さを楽しめる人にはお勧めです。はじめは主人公ファウジが意に添わぬセックスをさせられていても、彼の色々と突き抜けた性格ゆえ同情心も湧きません。私がおかしいのかもしれませんがエロというかプロレス観てる感覚に似てます。あっ技決まった、って感じです。
そして、主人となった男ラージン側はたいへん中途半端で、奴隷相手に身体のケア、食住の待遇など…

8

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

民俗BLがお好きな方は是非!

凪良さんの本は買うことにしているので、購入。
しかし、この表紙。笠井さんは好きなイラストレーターさんですが、こういう表紙は買いづらいので通販しました。
凪良さんが、こういうエロエロな話を書いたのかとそこに驚きましたが、
ところがどっこい。
えー、何でこの表紙にしたの???
誤解なきよう申し上げておきますが、笠井さんはかなり昔からずっと好きです。
でも、この表紙はもったいないかも。全然中…

11

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

すごく良かった。

作家買いです。凪良さんが「今回は久々に黒成分(シリアス度)多めですね」と書かれていて、しかも笠井さんの挿絵。読む前からもう期待度MAXでした。そしてその期待を裏切らない、まさに神作品でした。
普段はネタバレ上等でレビューを書くのですが、この作品はあまりネタバレしてしまうと面白さ半減だと思うのでなるべくネタバレなしで書こうと思います。


父親の愛人の産んだ子(異母弟)をとある事情から引き取…

22

妓楼の軍人 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

健気受けが好きな人に推したい

表紙も設定もエロも凄くイイ!!私は大好きです!!

まず、「妓楼の軍人」というタイトルから…
同人3大パロは軍パロ・遊郭パロ・学パロと言いますが(多分)
そのうち2つが入っています。
軍人でありながら、特殊任務で男娼になる。
はあ。なんと美味しい設定でしょうか?!

時代設定は電子機器から察するに現代とさほど変わらないと思いますが、
どことなく高貴な時代物のような雰囲気があります…

8

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

兄弟愛を超えたふたりのお話

笠井あゆみ先生の肌色率高い表紙と、それをめくると目に飛び込んでくる圧巻の濡れ場の扉絵に、
凪良先生どんなエロエロ小説にしたの⁈と鼻息荒くして読み始めましたが、自分の腐った煩悩を裏切る一筋縄ではいかないお話でした。
すっごく面白かったです。

読む前は溺愛攻めの弟と、許されない関係に葛藤する兄の普通の禁断愛かな〜と思ってたんですが、
2人が見る同じ光景の夢、兄の母親の死、兄が夢のことを知ろ…

19

愛と欲望のパライゾ 小説

高岡ミズミ  笠井あゆみ 

取り除けないもやもやが…

あーなんでしょう。
設定もお話もそこそこ好きなタイプだったのですが、ずーっともやもやしっぱなしで読みました。
胸のあたりがムカムカしましたね。

もうちょっとどこかに救いのある話だったらよかったけのに…
犯罪を許すとしてもこれはなかったかなって感じです。
同じような小説でも許せるものはあったのに今回はなぜか許せなかったです。

それぞれの人物は魅力的なところもあったので、話のもって…

3

累る-kasaneru- 小説

凪良ゆう  笠井あゆみ 

残酷で美しい和風ホラー

二つ年下の異母弟・奏人(攻め)を、幼少より母の虐待から守ってきた七緒(受け)。
大学生となったある日、奏人は七緒の前から姿を消し……

七緒と奏人の視点が交互に出てくる四部構成+後日談という構成。
二人が子どもの頃から見ていた奇妙な夢が物語のキーであり、奏人が七緒の前から姿を消した理由でもあります。

この夢が非常に不気味で、和風ホラーの趣きたっぷりです。
夢の中で十五、六の美しい少…

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愛と欲望のパライゾ 小説

高岡ミズミ  笠井あゆみ 

納得いかない

両親を殺した仇×仇の愛人として飼われながら、いつか攻めを殺そうとしている大学生。

三年前、弁護士であった両親を殺され、犯人たちに輪○され、その後攻めにも陵辱された受けくんが、攻めの愛人として飼われる話です。
いつか仇をとろうと狙っているらしいのですが、全然狙えてません。毎回キスだけでトロトロにされちゃって、3日と空けずに抱かれ、えっこんなんで本当に仇をとろうとしてるの? と疑問になります。…

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