笠井あゆみさんのレビュー一覧

霧の楽園 小説

丸木文華  笠井あゆみ 

玉ねぎの皮を剥くような話

あれあれ?

はい。読み終えての感想です。
結局、何が描かれていたのかと……。
物語の最初と最後で何か変わったかな。
いやいや、ちゃんと色々と環境や人物の関係性など変化はしてるのですよ。
しているのに、何もないというか……。
不思議な感覚です。


これ、ミステリーが書きたかったのでしょうね。
それっぽい感じの作りになっているのですが、それっぽいだけです。
何もない。
玉…

3

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

たっぷり長編

白雪姫のお話の、めでたしめでたしの、その後のお話。
継母に復讐を遂げた白雪姫は、その復讐のあまりの執拗さに、魔女の断末魔の呪いを身に受けてしまいます。
しかし、その呪いが顕れたのは、白雪姫が身ごもっていた赤ん坊でした。
そんな設定で始まる、本当は怖いおとぎ話の大集合。
7人の小人は陽気なドワーフから若さを司るエルフへ、
塔に幽閉された白雪姫の息子は、エルフの魔力で長い黒髪を自在に操り、

5

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

サイキックファンタジー

他人の精神を操作する能力を持つ、弁護士の受け。能力を使って目撃者や被疑者の記憶を探るため、裁判は敵なしで百戦百勝だった。
その受けと裁判で闘い、煮え湯を飲まされている強面の検事・西賀(攻め)は、あまりの戦績の不自然さに受けの不正を疑い、絡んでくるようになる。しつこさに負けて交流を持ち、ある事情から攻めの精神を探ることになったが、なぜか攻めには能力が通じず、それどころか性交渉を持つ事態に。
身体…

3

白雪姫の息子 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

やっぱり口絵が凄かった

白雪姫をベースにした作品で、白雪姫の二人の息子がどんな運命を辿っていくかというお話です。
いばら姫、眠れる森の美女、美女と野獣の要素も盛り込まれています。
息子の一人のスノーホワイトは、エロい七人の小人に育てられたのでエロく育ったという特典付き。

ダラダラと引き延ばした感があり、読了までとても長く感じました。
ベースの白雪姫がもともと短編だからなのかなと思います。
半分くらいの長さに…

0

処女執事~the virgin-butler~ 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

いちばん健気なのはサイ。

ただ、則雅に忠誠を誓っていた己裕が、サイに惹かれ、結ばれる…
という単純なストーリーではなく、己裕の自我(?)の芽生え
己裕がつくられた真の目的、サイの秘密、サイと己裕の過去 と
そして時折スパイスのようにひっそりと存在感を発揮する己裕のブリーフ。
色んな要素が絡まり合っており、よくこのページ数にまとまったなと。

もっと長くてもよかった〜。もっと読みたかったです。
突然サイが190…

5

ガッシュ文庫10周年記念アニバーサリーBOOK グッズ

とってもライトな番外編集

12作の番外編と、各作品の絵師さんによる1ページ漫画を収録した全サ小冊子。

番外編のほとんどは、5〜7ページと短め(和泉桂さんが9ページ、綺月陣さんが11ページとやや長め)。
全体的にエロ薄で、他愛ない日常を描いた作品が多い印象でした。

■宮緒葵『華は褥に咲き狂う』番外編
戯れに、いつもとは逆の服装をしてみる純皓と光彬。
男装(?)した純皓は凛々しく男前で、
「優しくする……始…

3

双薔薇の匣 小説

藍生有  笠井あゆみ 

かわいい淫魔

藍生さんの双子シリーズ全て読んだわけでないのですが、好きなシリーズです。
シリーズといっても続き物でなく、これも単品で読める作品です。
加えてこれはシリーズ初めてのファンタジー。

主人公・ビオラは小さな村の神父で、何というかとても堅実で誠実で超がつくほどの真面目な人物。
なので同性に抱かれるという背徳感がものすごかった…。

ビオラは放蕩貴族のルーフスと、巡回の神父サフィルスから別…

1

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

色々盛り沢山なストーリー

沙野さんに笠井さんの表紙。もう買わずにいられようか、ということで早々に予約していました。

表紙は甘々な空気が漂っていますし、沙野さんは受けを溺愛する攻めを書かれる作家さまなのでエロエロかつ甘々なお話かと思っていましたが、なかなかどうして、最後までどうなるのかハラハラしながら読んでしまいました。

視線を合わせることで相手の精神を操ることができるため一族の中でも「天人」と呼ばれ崇めまつられ…

3

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

見どころは「視姦」シーン

人の精神を操ることのできる弁護士・篠束(受け)。
彼の能力に目をつけた検事の西賀(攻め)は、事件の目撃者を連れて度々彼のもとを訪れるようになり……

最初こそ敵対関係の二人ですが、冷戦状態も長くは続かず。
西賀を襲うつもりが逆にイかされた篠束は早い段階からデレ気味だし、西賀にいたっては篠束のことを同僚に惚気るほど彼に執心。
好きになった理由=操ることのできない唯一の男だから、という大変分…

6

視淫に溺れる 小説

沙野風結子  笠井あゆみ 

ぐちゃぐちゃに…歪めて

↑の煽りの帯と、もう表紙がですね。
帯で隠す気など全くございません的な位置にある攻の右手付近にご注目してもらうとわかるのですが、受はTバック着用です!!色は純白!!
本文では色の描写はおそらくなかったと思いますが、笠井先生の粋な計らいで白Tバックとなったのでしょうか、黒Tバックより卑猥に感じますありがとうございます!
そして攻の右手薬指と小指は十中八九受の尻穴に入ってますよね!
はぁ〜表紙…

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