笠井あゆみさんのレビュー一覧

Nude Butler ヌードバトラー 小説

砂床あい  笠井あゆみ 

タイトル通り!まさにヌードバトラー

盲目で天才画家の秋成が、優秀な執事(バトラー)の千鶴を描く方法が、想像力をかきたてられてエロかったです。

ただ身体を触るという事だけで、つながったのは最後の方だけなのに、千鶴視点の心情や描写が鮮明で、触れるだけでこんなにエロいと思った作品は初めてでした。

バトラーの千鶴は少年の頃に、年下の幼い可愛いらしい秋成と偶然出会っています。
その頃の美しい思い出に胸躍らせ、新しいお屋敷で、盲目…

3

花吸い鳥は高音で囀る 小説

中原一也  笠井あゆみ 

妖しく、美しく、鳥は囀る

メジロは花の蜜を吸う。中原先生の今回の鳥ちゃんは、メジロ限定でした。凄すぎて怖かった。先生の書きっぷりも鳥の精に乗っ取られたんじゃね?というぐらい、壮絶。それに拍車をかけたのが笠井先生の神×100な絵。この作品の絵は笠井先生しか描けないのでは というほどの凄いとしかいいようのない絵。妖しくて美しすぎて恐怖を感じるほどでした。私としては甘さは1ミリも感じられず、先生の発想、書きっぷり、笠井先生の挿絵…

8

シンデレラ王 ~罪を抱く二人~ 小説

犬飼のの  笠井あゆみ 

大人の童話シリーズ

犬飼先生の童話シリーズが前作2作とも好きで、これも!と思って購入。お話は、すごく引き込まれたし、とても面白かったです。シンデレラ要素があちこち少し捻った形でちりばめられて、そうなったかー!と楽しいです。ただ、お兄さんのヴァリウスが切なくて可哀想でどうしても気分が晴れませんでした。


シンデレラ エラルド×シャロン王子
シャロン王子の兄 ヴァリウス。このお兄さんが、2人の邪魔をしていき、嫌…

5

花吸い鳥は高音で囀る 小説

中原一也  笠井あゆみ 

囀る歓喜

最近多作な中原さんですが、前にレビューを書かれていたポッチさん(勝手にお名前出してすみません)が書かれているように、どれもこれも面白い!
ここのところ、コメディが多かったのですっかり失念していましたが、中原さんは『淫雨』とか、この手のノアールもお上手でしたよね。
加えて、笠井画伯のイラストが非常に雰囲気を盛り上げています。
私、BL読みとしては異端だと思うのですが『イラストはあればあるに越し…

19

花吸い鳥は高音で囀る 小説

中原一也  笠井あゆみ 

とにかく面白い。

作家買い。作家買いですが、中原さん×笠井さんということでテンションMAXで読み始めました。

最近、個人的に中原作品はホントにはずれが無くてどれを読んでもめっちゃ面白いのですが、今作品もすんごく面白かったです。中原さんはコミカルな作品も書かれますが、今作品はどちらかというとシリアスでダークなお話でした。

すみません、ネタバレ含んでいます。





主人公は潜入捜査やおとり捜…

12

快楽島 ~淫神の贄~ 小説

西野花  笠井あゆみ 

ドエロい

エロエロと笠井あゆみ先生のイラストに惹かれて購入。
この作品を一言で言うと、とにかくエロい!
てかもう表紙からエロ全開ですよね。
エロエロな作品大好きな私。
ですが、こちらの作品は合わなかったです。笠井先生のイラストを見て勝手にモブはイケメン青年と思い込んでいたのが原因。いざ読み進めてみると、え、口調が・・・これもしかしておじさんいる・・・?となり、一気にダメになりました。レビューに書いて…

1

魔女の血族 オリジナルウィッチ 小説

西野花  笠井あゆみ 

三角木馬の描写が印象的です

西野花先生のいつものすっごくエロい描写と、笠井あゆみ先生の肌色の多い美しい挿絵に、エロがお腹いっぱい的なお話しでした!

お話しは、色の変わる藍色の不思議な瞳をもつ大学生の受けが、オカルトマニアで変人だが優れた容姿をもつ大学教授の攻めに絡め取られて、性的な快楽によって眠っていた魔女の力を引き出される内容です。

受けの司は攻めの浅葱に元々性的な意味で憧れているので、浅葱に薬で眠らされて全裸…

5

桜吹雪は月に舞う 小説

宮緒葵  笠井あゆみ 

つづくのかな・・・?

宮緒先生の小説をすごく久しぶりに読みました。笠井先生のイラストが美麗すぎて気になってはいたのですが、宮緒先生の作品は当たりはずれがあるので、少し慎重になりながら読みました(笑)
内容としては、華は褥~シリーズ構成と同じ世界観で、(華は褥~がシリーズものだというのも最近知ったのですが) 遠山の〇さんをモチーフにされているようで。私も全然気づかず、他の方のレビューで気づきました。
受けの好文が世間…

3

愛に耽る鷹 小説

ゆりの菜櫻  笠井あゆみ 

2人の駆け引きめいた会話がとっても面白かったです。

 スパダリダーリンに溺愛される受け様、というお話が大好きなので、とても楽しく最後まで一気読みでした。

 攻め様はアラブのファルジャ王国の第三王子様サフィール。
何やら含むところありで近づいてきた受け様である真斗を訳アリ承知の上で傍に置いてかわいがる事にした、豪胆で俺様なスパダリダーリン。
欲しいものの為なら、金も権力も駆け引きも、使えるものはなんでも使って手に入れるっていう辣腕ぶりもはな…

11

すべてはこの夜に 小説

英田サキ  笠井あゆみ 

非情と情、愛と憎しみ、愛と怖れ、そして哀しみ

すごく良かったです!
こういう連作短編集のような体裁はとても読みやすい上に、一つの見方だけでない重層的な物語の構成になるので、1冊として深みが出る。
もっとこういう構成の小説が増えてほしいですね。

「すべてはこの夜に」
メインCPの、メインの物語。
英田サキ先生お得意のヤクザ関係。
ヤクザと堅気さん、という英田先生の作品によく出てくる関係性がすでに顕著だと思いました。
愛だけがあ…

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