海老原由里さんのレビュー一覧

Chocolat bunko After Story collection vol.1 グッズ

番外編13作品

アフターストーリーコレクションというだけあって、文庫の「その後」である番外編13作品でした。いずれも幸せそうで良いな!って思いました。

浅見茉莉『星模様恋模様』より「引っ越し騒動」
彰史の部屋に、引っ越しに来た垰。コンドームを発見して浮気を疑い…。

伊郷ルウ『愛してはいけない』より「今日も愛してる」
休日くらいは料理をしようと思い立ったけれど…甘い休日の一日。

石原ひな子『狼…

2

chocolat bunko after story collection vol.5 グッズ

番外編ショート16作品

ショートなんですが、後日談ということで甘い話ばかりでした。

尾上セイラ「ジンの鍵と三つの願い」 (「千の夜とジンの鍵」より)
「三つの願い事」を考える仁の話。そして、ただ一つの願い事を叶えるユクセルの話。

さとむら緑「恋のない国」(「魔法のない国の王子」より)
イリアがヨアヒムに心を許していく様と、静とヨアヒムの山桃かけヨーグルトの話。

「vital signs」凪良ゆう(「…

0

真昼の月 下 小説

いおかいつき  海老原由里 

終わっちゃうのは淋しい……

わりと気軽に読めた上巻と比べて
中巻では血腥さが増し、
さらに秀一自身が酷い目に遭うのがこの下巻。

あらすじにあるように、薬を使われ監禁され
おまけに……、という状況にあっても秀一が「らしさ」を失わないのが本当に好き。

裏切られた過去や今置かれている状況にうちひしがれ
ただ助けを待つのではなく。
例えば、敵を全て一人で倒して監禁場所から脱出してくるというような
「そんな無茶…

3

真昼の月〈上〉 小説

いおかいつき  海老原由里 

一番の魅力は……

ドラマCD →原作。

この作品の何が好きかと言うと、キャラクターが魅力的だということ。

特に好きなのは、なんたって秀一。
いわゆる「男前受け」と言えばこの人!
だと思っている。

言うこと・やることを見れば「可愛げ」とはかけ離れた辰巳も
こと秀一に関してだけは可愛く見えてくる。

メインカップルの二人だけでなく周囲の人たちも楽しいというのがまた良し。

メイン二人の肩…

4

世界のすべてが敵だとしても 小説

ふゆの仁子  海老原由里 

お互いがお互を守れる強さと、甘えられる信頼

二作同時購入で、つい続編の方から読んでしまい、
すっかりネタバレな状態から始まってしまったのですが、
今回はそれが良かったのか、
素直に崇生と千裕のラブストーリーが楽しめました。

物語的には、確かにセレブリティな派手さには欠けるのですが、
それはこれから後の展開なのかなと。
キャラクターそれぞれが、それぞれの立場で地味に頑張ってる。
そして、皆大きな意味での愛のために頑張り、

2

世界は二人のために 小説

ふゆの仁子  海老原由里 

普段口数の少ない男の愛の言葉は、ストレート!

二作同時に購入して、ついこちらから読んでしまいました!
作品的には充分単独で読めるのですが、前作のネタバレ状態なので、
まだ未読の方は、順番をお間違えなきよう!

中身ですが、先の方が書いていらっしゃるように、
とにかくキースが気になる!
嫌な奴なんですが、確かに彼との方が濃ゆいBLになりそうな気がする!

それもひとえに、堀江の寡黙さのせいでしょうか⁈
しかし、その堀江が甘い言…

1

ダブル・ベッド 小説

吉田ナツ  海老原由里 

いい話だったけど

イイハナシダナーと思ったんですが萌えは無かったです
なんでか分かりませんが…
二人の初めてが省略されててがっかりしたのもあったかもです
というかこのお話はお付き合いするまでではなく
お付き合いを始めてからの二人のお話なんですね
しかも体だけ、とかじゃなくわりと最初の方からお互い好きって言ってるような
ほんとの恋人同士のお話でした
読むまではセフレ関係の二人が恋人同士になる話かと思っ…

0

散る散る、満ちる(文庫) 小説

凪良ゆう  海老原由里 

切なかった…。切なかったけど…


読みながら何度も泣いてしまいました。ハルの片思いが切なすぎて、あまりにも不憫に思えた。
ひそかに片思いしてる相手に「いい男、上司じゃなかったら惚れてた」と思われ、次第に恋愛相談させられ羽目になってしまい…。寂しがり屋のくせに大人ぶって、ハルはこの恋心を心底に秘めて、里見と高橋を応援しようと決め…

胸が締め付けられるほど切なかったけど、正直里見の迂闊さと身勝手さにも、ハルの優柔…

2

散る散る、満ちる 小説

凪良ゆう  海老原由里 

たまに読み返したくなる感じ。

確かに王道。完成されたBLというフォーマットに則った上で、凪良さんらしい一工夫や繊細な描写が胸に迫る素敵な作品ですね。

寂しさを内に秘めてサバサバと大人らしく振舞うことに慣れた20代後半のサラリーマン・如月と想い人である部下・里見、そして幼馴染を取りまく物語です。
色恋沙汰には慣れているそぶりで露悪的にふるまう癖に隠れて泣く主人公とか、酒の勢いでうっかり身体を繋げてしまうけどセフレのように…

2

緋色の秘蜜 ~北の村の赤ずきん~ 小説

西野花  海老原由里 

赤ずきんちゃん気を付けて

おとぎ話の赤ずきんを下敷きと言うか、モチーフにしたエロティックBL。

元々エロティックな暗喩を感じやすいおとぎ話なので、もう少しネタ元になぞらえた部分がちょこちょこあっても良かったのでは?とも思いました。本作の中では、赤い外套を着ていることと、狼(途中までは犬と書かれてますが)が登場すること、そしてラストで「おばあさんのお耳はなぜ…」の問答にかけたセリフがあるくらいでしたので。

主人公…

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