海老原由里さんのレビュー一覧

若と馬鹿犬 小説

成瀬かの  海老原由里 

これはツボ!

とんだワンコでしたよ!
もう朗のワンコっぷりに惚れ惚れだ!
ワンコ、おまけに無口で、あんまり表情の出ない綺麗な顔。こういうのがなかなかないと思う。
最初は強引に始まった関係に、時々御門は戸惑った。どうして自分を抱いたのだって。
同級生の時、数日の間には御門に介護された朗は、その時点ですでに恋に落ちてしまったのだろう。
前半は御門視点。
朗に庇われて、告げられて、御門はやっと自分の気持ち…

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ダブル・ベッド 小説

吉田ナツ  海老原由里 

ほんとにダブルベッドだよ!

初っぱなは佐伯[攻]が恋人の実里[受]に、結婚するつもりなのだと誤解され鍵を帰られて閉め出される所から始まります。
これはヘタレ攻かなー?と思いきや、回想シーンで出会いの部分へと。

男女問わず遊ぶ佐伯は、引き抜きで事務所へとやってきた実里の反応にそれとなく自分への好意を見抜き、彼と一夜誘って同意でのセックスしちゃいます。
その後も実里は控え目で急に恋人ぶる事もなく少しずつ少しずつ彼等はそ…

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船上の恋人 小説

弓月あや  海老原由里 

日本猫

弓月さん作品内でも受の年齢が高め、というより社会人なのでそう感じるのかも。
豪華客船のVIPルーム専属バトラー・響[受]と、彼が専属になる大手社長・ウラジミール[攻]とのラブロマンス。
最初、ウラジミールは日本人バトラーを拒むのですが、結局は響は彼の専属バトラーとして細やかに尽くします。
しかし殆ど食事もとらず、飲み物と酒のみ。尽くしても態度は冷ややかなウラジミール、それでも響は仕事という事…

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共棲愛―シンクロニア― 小説

華藤えれな  海老原由里 

まさかの展開

早くして亡くなった、優秀な兄の後を追うようにして生きてきた大学生の羽月。
周りから感じるプレッシャーや違和感は、少しずつ羽月の中に降り積もる。
そんな時に出会ったのは、新しく講師として赴任してきた新堂だった。
誰から見ても優等生、そんな羽月に難癖をつけてくる新堂に少しずつ素の自分を引き出されていくが、新堂がかつて兄の恋人だったことを知り……

前半の新堂の酷いヤツっぷりにイライラした。

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世界のすべてが敵だとしても 小説

ふゆの仁子  海老原由里 

脇役が何気に気になるのでした

03年の作品にドラマCDブックレットに掲載したショートと、書き下ろしを加えた新装版です。
この題名『世界のすべてが敵だとしても』ああー、何かどっかで聞いたフレーズだな~、何かの小説でも誰かが言っていたな~、と思いつつもダイレクトに題名に据えるところが何か潔い!
しかも、それは主人公達の立場そのものでしたので、やっぱりこれ以外にないか。。って感じ。
この続編が出るそうですが、次回作は『世界はふ…

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新妻刑事(デカ) 小説

水月真兎  海老原由里 

堂々とゴールイン!

男同士がここまで派手に結婚式を挙げる話も珍しい。あまりに堂々としていて、問答無用で二人の仲を納得させられてしまう勢い。
名門家出の国会議員・三条純一郎は、夜中に酔いが入った千尋に出会い一目ぼれ。というか、千尋が彼女に振られてヤサグレていたところをたまたま通りがかり、突然ヤろうと言われて一瞬戸惑った純一郎でありますが、そこは千尋の色香につられて当然美味しく頂いてしまうわけです♪
純一郎はどこまで…

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奪いたい、守りたい 小説

高尾理一  海老原由里 

賞金稼ぎ×ヒロイン体質の依頼人

アメリカで逃亡犯に拉致されてしまった留学生の春希を助けてくれたのは、一匹狼の賞金稼ぎ、明彗だった。
犯人達に怪しげな薬をかがされ、どうにもならなくなっていた春希を体をはって慰めてくれた明彗の優しさに急速に惹かれていく春希だったが……

アメリカが舞台の賞金稼ぎ×依頼人。
二人とも日本人で遺産相続を絡めたごたごたや、あやしい薬が出てきたり色々BLミラクルは大量発生な感じで、それをどこまで違和…

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カッサリーノ家の花嫁 小説

バーバラ片桐  海老原由里 

サクサクと読める王道

外国でマフィアが出てくる話としては、王道でもあり良作だったと思います。

嫁モノって主人公の立場が弱くて繊細な受けが多い気がするのであまり読まないんですが、これはよかったです。

負けん気の強い受けに好感が持てます。
立場は弱いですけど。脅されてるので(笑)
及び腰でもキッと睨みつける主人公が想像できます。

普段うるさく抵抗されることが少ない攻めは、ついついちょっかいをかけて構っ…

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白銀の虜囚 特典 書き下ろしショートストーリー グッズ

白いダイヤと黒いダイヤ

宝石商の顔を見せるユアン編。
ここで杉浦は、また頭の回転のよさを見せています。
ユアンは、杉浦よりもメロメロ度合いが少し高くなってきているようです。
ユアンは大きなダイヤのリングをしている。
杉浦もユアンに送られたブラックダイヤのリングをしているのですが、ダイヤを傷けるのはダイヤとのたまうユアンに、だから俺達は傷つけあうのか?と問う杉浦。
しかしユアンはそれは違う。
互いがこすれて…

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白銀の虜囚 小説

剛しいら  海老原由里 

マフィアは侍が欲しかった

ロマノフ王朝の秘宝を巡った事件を追う国際窃盗担当の刑事がロシアンマフィアに拉致されて、
あらすじを見れば、服従を強いられて云々、、、などとあるので、よくあるエロエロ調教モノ?な匂いがするのですが、読んでみるとコレマタビックリ!
全然甘くな~い!!!
エロエロもな~い!!!
むしろ主人公、イけなくて不感症ですからw
硬派なお話だったのですよね。

秘宝展に展示されたアナスターシャの涙と…

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