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鳩村衣杏 海老原由里
こにしそる
ネタバレ
タイトルはメルヘンですが、内容はガッツリ地に足の着いた現代ものです。 しっかりお仕事ものですが、恋愛部分とのバランスがとてもいい。こういうの大好きで、最初から最後までワクワクして楽しめました。 どこかダークファンタジーを思わせる演出がたくさんちりばめられており、雰囲気がとてもよかったです。 不動産会社に勤める辺善は、客である興津からとある一軒屋の売却を任されます。 不動産についてしっか…
火崎勇 海老原由里
M+M
表題作と続編の中編2本が収録されています。竹垣の目線で進みます。 「黒いサカナ」 日常に退屈している竹垣は、ある日、隣の風呂が沸かしっぱなしになっているのに気がついて、隣人・今隅の部屋に入ります。それからイラストレーターだという彼にモデルになって欲しいと頼まれ…。 今隅が罠をかけて、竹垣をモノにする話です。 火事になったら困るので無視できないという心理を利用した風呂の音、ギャップで…
麗音
セレブ臭はしても地味目です。 キラキラ王子様な会社経営者と会社員の恋、ではありますが身分違いの恋の行方的な話とはちょっと違う気がします。 以前火崎さんの作品で、元は犬だったけれどどういうわけか人になったという『恋愛ビースト』を読んだことがありますが、今回のは本当に猫だったと言うんじゃなくて、忙しい仕事から逃れるために何も持たない猫になった気持ちが過ごしたかったというだけでちゃんとした人間で…
いとう由貴 海老原由里
2010年に木下けい子先生のイラストでプラチナ文庫で新装版が出版されています。光春が恨みを持つことになった高校時代の経緯が書かれた「初恋の人」が収録されているので、これから購入するならそちらの方が良いかもしれません。 ただ、内容の印象では、ほんわりした絵柄の木下先生より、こちらの海老原由里先生の方がイラストのイメージは合っていると私は思います。雑誌掲載時のものなのか、作者様のあとがき後にある…
剛しいら 海老原由里
丸ごと1冊表題作です。 警視庁の国際窃盗犯担当刑事である前川が、かつての同僚である杉浦を失った3年前を回想するところから物語は始まります。 捜査に来たところが、杉浦はマフィアのトップ・ユアンに気に入られ、死んだことにされて捕らえられてしまいます。 そして3年後、再びロシアを訪れた前川の前に、ユアンの片腕かつ愛人として杉浦が姿を現します。 という内容です。 前川(現在)→杉浦(過去…
丸ごと1冊表題作です。 婚約者に男と逃げられて呆然としていた小野瀬(受け)。そこへ、仕事の相手先である鹿波(攻め)に別荘へ連れて行かれて口説かれます。ちょっとときめいていたところに、鹿波の弟が、婚約者の男だと知ります。小野瀬が問い詰めると、鹿波は弟が入籍したと連絡をしてくるまで、小野瀬が邪魔をしないように足止めをしていたと言った後、突然襲い掛かり…という話です。 評価は中立寄りの「萌」…
ふゆの仁子 海老原由里
ふるの仁子さんの小説「滴る蜜の甘い情熱」のスピンオフ作品のようです。 小説未読でも読むのに支障はありませんが、他の2カップルについて、何やらストーリーがどこかであるんだろうなというのは、冒頭部分で感じます。 この作品が気に入ったなら、そちらも読もうとは思ったのですが…、うーん、ちょっと王道すぎて物足りませんでした。 最初、ソムリエ祐真(攻め)目線から入ったので、主人公は祐真なのかなと…
名倉和希 海老原由里
スピンオフとして、夏樹の部下である竹内の「ひそやかに降る愛」が出ています。私は先にそちらを読んで、竹内の「あの二人のすごいってところは…」というセリフに惹かれて購入しました。 すごかったです、いろいろと(笑)一気に読み終えました。 「徒花は炎の如く」「徒花は夜に咲く」の中篇2本立てです。 「炎」は、夏樹目線が主人公。欣二との馴れ初めと二人が同居するまでの話です。 「夜」は欣二目線が…
いおかいつき 海老原由里
ふーさん
《真昼の月4》中巻からの続き。秀一が東京に行って情報収集して一気に解決。真崎の件で「辰巳ひどっ」と思ったけど、辰巳自身、自分自身を囮にしてしまうあたり、自分の命もそんなに重くないというか、生への執着がないのかなと。秀一が思わず辰巳を助けてしまった自分に舌打ちするのがツボ。 《真昼の月5:最終話》秀一が刑事を辞める原因となった元相棒の東郷が現れて秀一を拉致監禁する話。辰巳が焦るわ怒るわもう大変。そ…
《真昼の月3》初めての調査依頼で殺人事件に首を突っ込むの巻。高遠息子と辰巳の過去の因縁はいいとして、暴力団追放運動は余計だった気がする。それより、組長が高遠父にどんな非道なお返しをしたかが読みたかった。辰巳が、ヤクザ物でよくある冷酷に見えて人情に厚い舎弟思いな任侠の人でないのが新鮮。かなりヒドイ人なんだけど、暴力が快感とかいうのでないからかな、さほど嫌なかんじはしない。 《真昼の月4》関東のヤク…