丸木戸マキさんのレビュー一覧

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

官能小説家の過去を記した文学

 木島が純文作家から官能小説作家に転じた経緯を、木島と城戸の再会から蜜月までと重ね合わせながら描かれたストーリーでした。結論から言うと、非常に読み応えがあります。とにかく全ての展開の理由付けがしっかりしているというか、とてもナチュラルで、本当に一冊の小説を読んでいるかのようでした。

 前作を読んだ時は、ふらふら危なっかしく人間性にも難のある木島を、城戸が面倒を見てやっていたのかなと思っていた…

7

ポルノグラファー コミック

丸木戸マキ 

偏食せずに読むべきだった

 官能小説家で誘い受けと聞いて、ただただ官能小説っぽくエロいことをする話なのかなと想像していて手を出すのを躊躇していたんですが、読み終わって抱いた印象は全く違うものでした。実際、攻めの久住は受けの木島が書いた官能小説に影響されてはいくんですが、木島の上品ないやらしさというか、あくまで言葉を操る高尚な職業の男という態を崩さない感じが、そういう行為の場面でも決して失われないのでそれこそ三文エロ漫画とは…

2

目を閉じても光は見えるよ コミック

丸木戸マキ 

衝撃的なデビュー作と、味わい深さが沁みてくる表題作。

デビュー作「水曜の朝、午前3時30分」でガツンと殴られたような衝撃を受け、表題作は読めば読むほど味わい深くなっていく…
どちらも同じ男のことを描いているのに、感じ方がまったく違うストーリーです。
表題作はゲイビネコ男優となった現在、デビュー作は彼の重たい過去のことが描かれています。

●「目を閉じても光は見えるよ」
AV俳優からゲイビタチ男優になった仁と、ネコ男優の光は、バディとして共演…

17

目を閉じても光は見えるよ コミック

丸木戸マキ 

あたたかい気持ちに

丸木戸マキさんは「ボルノグラファー」「インディゴの気分」を読んで注目していたので、発売前から期待していました。
ゲイビでバディ同士の光と仁が惹かれあう過程を、それぞれが背負う過去や周囲の人達を通して丁寧に描かれていて、二人の気持ちや関係性の変化を自然に理解できました。
子持ちだったり訳アリの過去だったり、もっと重くなってもよさそうな要素がふんだんにあるのですが、人生って大変だよね!という前提の…

10

ポルノグラファー コミック

丸木戸マキ 

眼鏡を取った時の色気が凄まじい……

絵の線がふとめでくっきりしているところが好きです。
序盤のほうで一度先生が眼鏡をはずすところの絵が特に萌えました。中世的な顔立ちで、色気が半端じゃなかったです……。どこか寂しげな表情も未亡人感が出ていて、素敵です。
ストーリーは漢検1級を持つ大学生が官能小説作家の代筆をするというものでしたが、すこし現実離れしているし、最初から絶対この大学生の事狙ってたんじゃないという疑いがどんどん強くなってあ…

2

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

前作も既読ですが。

作家ものが本当に大好きなので前作も既読ですが、正直前作は微妙でした。
気持ちがそこにあるかもしれないですが、自分が攻めだったらここまで嘘つかれて馬鹿にされていたら無理だなあと思ってしまいまして。

その記憶はあれど、装丁のお遊びがたまらなかったのでコミックスで欲しくて購入。
こういう装丁楽しいですね。素敵。

内容も前作よりも小説を読んでいるようでたまらなかったです。
この二人がもう…

3

「目を閉じても光は見えるよ」アニメイト限定特典ペーパー グッズ

好きなところは??

チェリーボンボンのイベント中、
「バディクイズ」で仁が答える番のようです。
問題は「光くんは仁さんのどんなところが一番好き?」。
光も自身のボード(?)に答えを書き、
仁はわかんねー…と言いながらも
「頼りがいがある」と答えました!
年上だしな…っていうのはわかります。
そして仁がいてくれなかったら
光に心からの穏やかさは訪れてくれなかったはずだもの。
しかし正解は!
「チ×コ…

2

目を閉じても光は見えるよ コミック

丸木戸マキ 

タイトルも沁みます!!!

余韻が残りまくりで何から言って良いやら…。
あとがきで丸木戸さんがおっしゃっていましたがメロドラマ上等ですよ!
ゲイビ出演した相棒の重い過去が本当に重い……。
身内でクズがいると巻き込まれて可哀想過ぎますね…。
ちょっとどこか壊れていそうだけど
健気で気配りの出来る光がとても愛おしいのです!!

タチ専の仁も、常識人かと思いきや
人を愛する感覚がちょっと違っていて
まぁそういうタ…

13

目を閉じても光は見えるよ コミック

丸木戸マキ 

人間ドラマ

読み応えがありました。

ゲイビ男優どうしのお話で体の隅々は知り尽くしているけど、お互いのプライベートは一切知らないといったいわゆる「体先行のお付き合い→やがて心も」のパターンの一つかなと思って読み始めたのですが、こんなに重くてこんなに深いお話になるとは予想もしていなかったです。

攻めのグレかけている息子に語りかける言葉から、受けが普通ではない過去を背負っているのだろうなと予想はしていま…

31

インディゴの気分 コミック

丸木戸マキ 

曖昧な関係が大人っぽい

私は先にこちらを読んで、その後にポルノグラファーを読んだので、城戸に対しての気持ちがそれほど悪くないかもしれません。
城戸と言う男がとても小さくて、ズルい奴と言う印象は変わらないのですがそれでもこの作品の当時は二人の中にはやはり確かに愛情もあって、尊敬もあって色々なことを経て自然にそれぞれのパートナーとの出会いに繋がったんだなと思うとやはりこの二人はこの二人でいいカップルに思えました。

ポ…

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