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華藤えれな あじみね朔生
たまゆまま
内容は濃いしストーリーもしっかりしていて読み応えが非常にあり、さすが華藤さんの作品と思いましたが、このお話しの枠組となっている『ラテン』と『マフィア』、こういう系統はいまいちイメージがつきにくいということもあって、非常に面白いと思うのですが物語の中に入り込めず遠くから見ている感覚でした。 例えば、日系三世の受けとアメリカで生まれた日本人の攻めが、ラテンのリズムに乗って体を寄せ合いサルサを踊る…
華藤えれな 小山田あみ
華藤えれなさんは本当に細部まで丁寧に描きますね。 ストーリーも背景も人物に至るまで。 読んでいてその世界に引き込まれていきました。 私は健気受け、自己犠牲精神に富んだ受けがツボなのですが、この作品も王道をいってますね。 そしてこの受けはただ単に、健気・自己犠牲溢れているだけでなく男前なのです。 見た目だけでなく、中身が特に。 攻めのミハイルがとんでもなく偏屈で不器用な性格でとんでも…
華藤えれな 三雲アズ
初めて華藤えれなさんの作品に手を出したのですが、よかったですよ。 色々と細部まで取材をされているのが読んでいてよくわかりますし、ストーリー作りが素晴らしい。 文章も美しいのですが、そこに描かれる情景がなんとも綺麗で目を瞑ればそこにありありと浮かぶ様でもありました。 なので、挿絵が非常に残念でなりません。 綺麗ですが、この作品には個人的には違うと思いました。 本当に挿絵、綺麗ですよ。 …
華藤えれな 真生るいす
satoki
革命によって家族と言葉を失った、元ロシア貴族の小鈴は今は上海の娼館で男娼として働いている。 ある夜、客として現われた日本人の建築士、相馬は尊大で冷たそうで嫌なヤツだった。 決して甘いだけではない時間を過ごした二人だったが、相馬はそのまま小鈴を身請けすると言い出した。 娼館の主である李には逆らえず相馬の元で働くことになった小鈴だったが、彼は次第に不器用な相馬の人柄に惹かれ始める。 そんな時李…
サガン。
ネタバレ
「あなたは僕を愛していない」に封入されていた特典SS。 A4サイズのペーパーに2段書きで書かれている短いストーリーなのですが、それぞれの性格が非常に現れていてステキですvv お話はミハイルの医大時代の同級生の女性の依頼で要人の治療に出掛けた帰りの列車の中での出来事。 治療先でのその女性とミハイルの親密ぶりに内心穏やかではない一臣。 けれど、そのやるせなさのようなものを押し隠そうとすると…
実はこのお話、「シナプスの柩」のスピンオフです。 あのお話で北斗医科大学病院の脳神経外科医として登場していた海堂一臣のお話。 といっても、コレだけ読んでもちゃんとわかりますが。 研修医時代に一緒にウィーンの医科大学病院の脳神経外科で働いていた一臣とミハイル。 ほかの人間と馴染まないミハイルに最初はよい印象を持っていなかったが、少しずつ近付くにつれてその人となりを知る。 そして、それは…
華藤えれな 雪舟薫
海星
前半は受視点でストーリーが展開し、 受に感情移入しやすい構成になってるので 一見すると受がものすご~く可哀想で、 攻の仕打ちに怒りさえ感じるのだけれど。 改めて攻の立場になって読みかえすと、 攻の方に【同情の余地あり】と思わせる二重構造になってて、 とてもスバラシイ作品だなぁと思いました。 「主従・聖譚」を読んだ時は、受に同情してたんです。 攻が銃で撃たれた時も、ザマ~ミロと^…
夜空の星
こちらは「秋のリンクスフェア2006 書き下ろし小冊子」の感想になります。 ※ここからはネタバレがありますので、未読の方はご注意下さい。 ■『スレイヴァーズ』シリーズより 「Slaver's Tears」(6ページ) 柊一と冴木は寺院の茶事に出席し、そのまま温泉宿で一泊します。 と言うのも、毎年母と柊一が招待されているのですが、母が熱をだしたため、急…
華藤えれな 小山宗祐
繭子
受けのために自分を犠牲にした過去のある攻めと、心に闇を抱えその過去に怯える受け。 受け以外みんないい人wこれに尽きる。 この受けがなんというか、女に嫌われる女みたいな・・女々しいようでしたたかというか。何気に選民意識もあったりしてあまり良い性格じゃない。 反省したり葛藤したり、心の中ではこれじゃいけないともがいてるんですよね。でも思ってるだけで行動はしない、なにしろ自分が一番なんです…
華藤えれな 海老原由里
早くして亡くなった、優秀な兄の後を追うようにして生きてきた大学生の羽月。 周りから感じるプレッシャーや違和感は、少しずつ羽月の中に降り積もる。 そんな時に出会ったのは、新しく講師として赴任してきた新堂だった。 誰から見ても優等生、そんな羽月に難癖をつけてくる新堂に少しずつ素の自分を引き出されていくが、新堂がかつて兄の恋人だったことを知り…… 前半の新堂の酷いヤツっぷりにイライラした。 …