華藤えれなさんのレビュー一覧

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

文章が。。。

文章がなじめなくて、全く入り込めませんでした。

業の深い運命を背負って仏門に入ろうとする美しく若い受けと、ヤクザの若頭。桜の頃、山奥の苔生した寺、対照的な黒のイメージの男、入れ墨と、美しいイメージがいくつも浮かぶ設定。
受けは、純粋ながらも奥に秘めた強さがあり、攻めに出会うことで、男を魅了する体が、花のつぼみが開くように開花してゆくー
とても雰囲気のある設定だけに、地の文や台詞の日本語が…

1

花蝕の淫―狂おしく夜は満ちて― 小説

華藤えれな  朝南かつみ 

朝南かつみさんの艶っぽいイラストにやられた

華藤さんらしい重苦しくてドロっとしたお話でした。

清祥は父親のわからないまま生まれ母亡き後祖母に育てれるが、花街で男子は育てられないと養子に出された。
養父母からは預かり物のように大切に育てられたが、家族の情やあたたかな触れ合いとは無縁な生い立ちだったせいで、人との間に壁を作るような接し方しかできなくなっていた。
大学に入って漸く養父母から離れ息がしやすくなった頃、カタギとは思えない男龍…

2

銀狼の婚淫 小説

華藤えれな  yoco 

もふもふとちょっと残酷な童話

終わりない呪われた生に倦んだ伯爵と天涯孤独な明るい前向きな青年の恋です

孤高の狼がかっこよかったです。
人に追われ裏切られ最後は人を呪いながら死んでいった銀狼の呪いを解く鍵は、やはり愛でした。
お互いの背景や過去の所業のために愛したり憎むわけではないのですね。
慈しんでその最後を看取った老犬タロへの愛生の愛と、愛生へのタロの愛。
人とはどこまでも強欲で自分勝手な生き物だと思いました。…

1

ジャガーの王と聖なる婚姻 小説

華藤えれな  周防佑未 

ラテン系モフモフファンタジー

メキシコで警官として働く日系メキシコ人・英智(受け・23歳)は、空港で密輸寸前のアルビノジャガーを保護。
逃げる際撃たれ命を落とすが、人豹王国の帝王・レオポルト(攻め)により再び生を得る。
英智はレオポルトの花嫁として儀式に出ることとなり…。

花嫁といっても実質は「闇の世界を統治するためのパートナー」という意味合いが強く、英智はレオポルトが道を誤らぬよう見張る役割で、彼を殺し別のジャガー…

12

飼育の小部屋~監禁チェリスト~ 小説

華藤えれな  小山田あみ 

甘口です

このタイトルに、この惹句。
そしてこのあらすじ。
さぞやエロエロな監禁調教物と期待すると…。

そこは華藤えれなさんなので、エロエロと言うよりは、大時代メロドラマ。
調教じゃなくて、薄幸、不幸に耐える喜びにうち震える受けと、そんな受けの奴隷願望に翻弄されるご主人様になりきれないヘタレ飼い主の攻防を、水の都ベネツィアの冬を舞台に、チェロのエロいメロディに乗せ、芸術性豊かに謳いあげる。
っ…

2

ぴくぴくお使い狐、幸せになります 小説

華藤えれな  サマミヤアカザ 

小夏の綺麗な心に、涙が…

神社の狛狐、小夏は神様のお使い狐として村の人々に幸せを届けていました。ある日人間に撃たれ、危うく殺されそうになったところを、子爵家の御曹司である倫仁に助けられます。

神社がダムに沈むことになり、自分の寿命を知った子夏は、最後に倫仁を幸せにしたいと悪狐と取引をします。期間限定で人間になった小夏は、倫仁の側で桜が散るまでの間、今まで知らなかったことや感じたことのなかった気持ちを知っていきます。

11

裸のマタドール 購入特典書き下ろしペーパー グッズ

めちゃくちゃ甘~い

本編の後日談。

レジェスの理央への執着ぶりがすさまじく、
と同時に可愛らしいです。

本編ではあんなにクールだったじゃないと思わず言いたくなる感じの甘々ぶりです。

難聴で耳はレジェスは聞こえませんが、感じる理央の声を魂の響きとして感じ取っているという表現はとっても素敵で幸せな気分になれました。

2

裸のマタドール 小説

華藤えれな  葛西リカコ 

お互いの一途さ

世間から男娼あがりの性悪ビッチと呼ばれる美貌の闘牛士理央とかつて理央を弄んで捨てた男レジェスの物語。

スペインには行ったことがないのですが、読み始めからあちらの国の乾いた熱を感じさせるような出だしでした。

難聴で記憶喪失が付き人で思い人という始まりでそれだけでワクワクものでした。

やがて理央が引かれるレジェスという男がどういう人物であるかわかっていくのですが、決して理央に優しくす…

4

Esperanza -名もなき神の子- 小説

華藤えれな  雪舟薫 

死から希望へ〜闘牛士シリーズ最初の一冊

華藤えれな先生の闘牛士もの。
実はこれこそが第1作だったということを、あとがきで初めて知った。
(雪舟さんの挿絵?!と思ったのだが、
これは全部が昔の再録なのだろうか?)

既にほかの3作の闘牛士ものに加え、同人誌も読んでいるのだが
それらに比べると独特の暗い情念のようなものは薄く、
読みやすいとも言えるが、物足りないとも言える。
アベルも出演しており、他の闘牛士達も名前だけだが出…

9

サウダージ 小説

華藤えれな  円陣闇丸 

本来マフィア物は苦手・・・

本来私はマフィア物があまり得意ではありません。
特別な場合(ドラマCDでご贔屓の声優さんがご出演だから、好きな作家さの本だから・・・等)を除き、めったに手を出すことがないのですが、この作品は表紙とあらすじに惹かれて購入したのでした。

初読みは相当前の事になります。
そして、その当時この作品に激しく萌えて、何度も読み返していました。

久しぶりに読み返しましたが、私の中で色あせず、心魅…

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