花郎藤子さんのレビュー一覧

禽獣の系譜 小説

花郎藤子  谷地恵美子 

紙版あとがき 孤独と寂しさの違い

何故か投稿蘭に書き込み可能なので、ここにメモ。

電子版を購入した後、挿絵を観たくて紙版購入。
ハードカバーの表紙の46サイズ。
二段組 290頁
紙版は絶版の中古本。
表紙の装丁画と中に一枚同じカラーの絵があるだけで、挿絵は紙版には無い。少し残念。
でも、電子版の鋭い目の烈より、こちらの俯いた烈のほうが、イメージと合っているように思います。
全てを果たした後、後追いを果たした、思…

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ウルバンの月 小説

花郎藤子  佐々成美 

ウルバン - 盂蘭盆 - urvan - 死者の霊魂

目次
 「ウルバンの月」
 「死者の肖像」
★復刊の電子版にはあとがきが無い。・・・著者、ご存命なんだろうか??

理玖の両親、引き取られた叔母の娘は、死んでいる。
沢木理玖には、若干霊感がある。 ホラー系BL。

理玖は叔母の長男の仁に肉体関係を強要されていた。
だが、高校を卒業する日に突然その関係を断ち切られる
・・・いきなり放置。
どうやって生きていけばいいのか分からな…

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禽獣の系譜 下 小説

花郎藤子  石原理 

別れ歌「愛の賛歌」

★教えてくれた姐さん、ありがとう!!
どう書けばいいのか・・・「久しぶりに読んだ、読み応えある作品」。
花郎さんの、未来の余韻を残す、耽美作。 

登場人物全部に「寂しさ」がある。 烈は、言葉を違えないことで、寂しさを埋めて生きる。
「愛の賛歌」が原案の構想だと思うけど、烈の静かな信念が壮絶で、心に刺さりました。
暫く、読後ショックから立ち直れない。電子版読了後、紙版中古を購入。永久保…

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禽獣の系譜 上 小説

花郎藤子  石原理 

「寂しさ」を他の何かで埋めたい人

教えて姐さんで教えて頂い作品。
目次:
 トロイの木馬
 水の中の龍

烈は「孤独」。
ただ弱いだけの烈は、事件に巻き込まれて癒えない心の傷、負い目を作っていく、
自らの意思で誰かを愛する変化が起きて、孤独を埋め自分の存在意義を掴む、 
開き直った烈が求めたのは精神的な絆で 「愛」=「Sex」ではないと烈は切り離して考える。 

★上巻は浮草的な烈が経験する辛苦ばかりで、面白く…

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黒羽と鵙目 2 小説

花郎藤子  石原理 

勢いで読ませるBL

1.2巻と面白すぎて一気読み。やはりこの頃に書かれたBL作品は面白い。文庫出版が2008年だからノベルス版はこの数年前だったのかな?花丸blackなのでダークなヤクザものですが作者によるとコメディーらしい。

モラル的には色々どうなの?ってとこもあるけど、「面白ければそれでいいじゃない!BLなんだから」とでも言いたくなるような勢いで読ませてくれる作品です。ヤクザBLにはいつもピッタリな石原理さ…

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恐怖の男たち 3 小説

花郎藤子  竹田やよい 

予想違わず、運命に流されるまま終焉を迎えてしまいました

電子書籍で読了。挿絵有り。

最終巻ではイライジャとライラによるCIAからのイェンホワ奪還と、その結果が書かれています。
あらすじについては書くのを止めておきますが、一気に全巻入手しようと考える方のために『地雷よけ』だけ置いておきます。物語の終焉は全くもって救いのない悲劇的結末ですので、苦手な方は避けた方が良いかと。あと、LOVEがありません。家族幻想や自己愛(特に自分の信条に対する愛着)が…

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恐怖の男たち 2 小説

花郎藤子  竹田やよい 

あれ?BLじゃないよ?

電子書籍で読了。挿絵有り。

アルメニアで死にかけたアッシュはパルミラで起きたことも傭兵時代のことも全て忘れ、全く無垢な存在としてイライジャに保護されています。イライジャはソ連に亡命を望んでいる英国海軍提督の息子を東側に連れて行く仕事を請け負っているのですが、米ソの陰謀が入り乱れる中、トウキョウ・ジョーに嫉妬をかき立てられたアッシュの行動によって瀕死の重傷を負います。ショックを受けたアッシュは…

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恐怖の男たち 1 小説

花郎藤子  竹田やよい 

大国の諜報機関がからむがメロドラマ風味

電子書籍で読了。挿絵有り。

花郎さんの『寂しい金魚』 が期待以上にハードボイルドのいい感じだったので「これは長編を読まねばならぬな」と思い手に取った一冊。
結論から言ってしまうと、お話に乗りきれずちょっと嫌な予感がしています。

主人公のアッシュ(本名はシャオラン)は、神秘の小国パルミラ王国の王位継承者でしたが、クーデターで両親を殺され、妹を手にかけた過去を持つ傭兵。彼自身は王位に一切…

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寂しい金魚 小説

花郎藤子  佐々成美 

ハードボイルド、がっつり

電子書籍で読了。挿絵なし。

「うっ」となるお話でした。
受けの八尋先生はいきなりヤクザに拉致されるし、教え子を誘惑して父親から大金をせしめたことになってしまっているし(身に覚えがないのに、自分の口座には入金がある)、その父親が雇った怖いおじさんに脅されるし、お話の始まりからいきなりジェットコースターです。いや、ジェットコースターは終わりが解るけれど八尋先生の受難はいつ終わるとも知れない。ど…

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寂しい金魚 小説

花郎藤子  佐々成美 

キャラが分かりづらい

ヤクザと教師。好きな設定のはずですが萌えられなかった。

受けの教師、八尋目線で語られます。八尋はただ仕事として教師をやっているだけで、いつやめてもいいと思っているし、いつ死んでもいいと思っていてなげやりです。すぐ監禁されてしまうのでお仕事現場は出てこず。

一方、ヤクザの新堂は女衒。特に腕が立つでも慕われているわけでもなく、八尋に執着しているかとそうでもない風情。

というわけで、攻…

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