まふにょ
私の心配は杞憂で、ホッと胸を撫で下ろす、下巻・結末。
意外にも。電気開通の竣工は、亮二が閉じ込められるという事故があったにせよ、悲惨な結末にもならずに大成功を治める。ホッ。
軍部に電気を使われようと、ちゃんと市井に明かりを灯す事に成功するのだ。
それよりも。中原の語る、亮二の過去の方が壮絶でビックリ。私はてっきり書生だった亮二を手篭めにしたのは中原ただ一人だと思っていたのに。没落士族の息子だ…
たつもとみお先生の作品には、ちらり社会派風味だと常々思っているのだが、
本作もそんな匂いを感じられる設定だ。
明治頃、電力発電の走りとなった当時。何か「暗闇」にトラウマを持った技師・亮二は、
地方の田舎にも安心して電気の明かりが灯される様にと、仕事に邁進している。
数年前、そんな電力工事に雇った人夫の中に、エドワードは居た。彼は、言葉が分からないのと視力が悪いせいで、周りの人夫たちから「知…
エドがただ亮二さんのそばにいるだけではいけないと努力し、どんどん成長していく姿がとても頼もしくキュンキュンしました♡それも全て亮二さんを支えるため、そばにいるため。亮二さんのことなら何でもする、何でも知っているというところがたまりません!!
さまざまな困難を乗り越えて、いろんな想いを抱えながらともに歩むと決めたふたりがとにかく熱くて最高なんだけど、特に描き下ろしが幸せすぎました!!亮二さ…
下巻も含め、まずはこの美しい表紙に目が奪われます…亮二さん、エドのキリッとした表情や透明感、溢れ出す色気…最高です!!
亮二さんに心身ともに救われたエドの心が、縋るような気持ちから憧れ、そして恋へと気持ちが変化し、亮二さんに対して徐々に大胆な行動になっていくのにすごくドキドキしました。亮二さんも普段はとても凛々しく、仕事ができて優秀な技師ですが、エドにだけ見せる過去のトラウマや弱さ、子供…