みくにちゃん
ストーリーは星4つ、萌えたかどうかを忠実に評価して萌評価という感じです。大好きな森世先生の新作ということでとても期待して読んだ作品でしたが、さすがの展開で読み応えがありました。上巻ではまちを振り回し続けていた正和が、この下巻で実は彼自身も兄である譲に振り回され続けた人生だったのだと分かり、今の彼へと繋がる歪められた子供時代に胸が痛みました。
もう少し掘り下げて欲しかったのは、譲について。…
森世先生の可愛らしい絵に反して病んだ世界観の作品がまた読めて嬉しいです。コミュ障でも気弱でもないけれど、器用なタイプではなくなかなか馴染める職場を見つけられないまちに、共感する方も多いのではないでしょうか。そんなまちに楽して生きる方法を教えながら、自分に依存させようとする正和。まちに自信のないままでいて欲しいという彼の狂気は、どこか虚ろで。
歪んでいるなら歪んでいるで、それだけまちという…