桃子すいかさんのレビュー一覧

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

波乱がなくても本人達にとってはすべてが冒険

 攻め受け両方家庭環境にトラウマを抱えているのだけれど、それがメインで重々しく描かれるわけではなく、あくまでこれからの未来に希望が持てるような爽やかな雰囲気で進行していく作品でした。両親健在だけどまったく顧みてもらえなかった美市と、祖父と賑やかな家庭で暮らしているけど両親を早くに亡くした優。最初は美市が、自分がいなくても平気そうで常に明るい優を、眩しそうに羨ましそうに見ていることが多いんです。でも…

1

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

ちょっぴり切なく、でも最後はハッピーな季節感漂う短編集

◆8月のロスタイム(表題作)
 大学の夏休みの1ヶ月限定で付き合う2人ということで、途中までは儚さや切なさを感じる作品でした。誰かと付き合う時は毎回誠実に接しているけれど、この子はないなと思ったらすぐ振って見切りをつけるのが早い蓮。ずっと蓮に恋していた翔馬は一番近くでその姿を見てきたので、自分が傷付かないよう1ヶ月だけでいいから、と恋人になってもらいます。セックスはするけどキスはしない、恋人ごっ…

3

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

巡る季節、それぞれの恋の物語。

春・夏・秋・冬、それぞれの季節をテーマにした短編集。
どれも同じ田舎町での日常を切り取ったほのぼのストーリーなのですが、まるで推理小説を読んだ時のように、ラストではっと驚かされる構成になっていてびっくりしました。
驚きと同時にやってくる感動がすごいです。
たしかに心温まるほのぼのストーリーなのですが、それぞれの悩みや生き方、たくさんの想いが込められているとても深くて優しい作品ばかりでした。

5

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

すいか先生の短編集!

どのお話もきっちりすいか先生の世界って感じで、思う存分堪能できました。
「冬来りなば」、月刊誌で読み逃してたのですがコミックで読めて本当によかった!かわいくてキュンキュンしました。
「落ち葉あふれて」は再読だったけど改めて切なくなりました… ハッピーな後日談が見られてよかったです。

6

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

春夏秋冬、それぞれにまつわるお話

すっごく良かった。
気になる作家さんではあるものの、つい見送っていた桃子すいかさんですが、この本を読み終えて既刊も買ってみよう!と思ったほどです。
ピュアでほのぼのしつつも、どこかセンチメンタルなところがあってそこが良かった。

そして登場する4カプ・春夏秋冬に絡めてお話が綴られるんだけど、ちゃんとそれぞれ季節の香りや湿度というか空気の違いが感じられるんです。
これって結構すごいことだと…

6

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

ピュアで心温まる良作。

連作短編集。春夏秋冬。とある街のそれぞれの季節を舞台に描かれた、4つの優しい物語。

●隣りの美人草
高校のサッカー部で靭帯損傷してしまった瑞樹と、隣のベッドに入院してきたキレイなおにいさんのお話。
短いながら、ドキッとさせられる展開もあり、読後は春の日差しのようにほんのり温かい。
ピュアラブっていいなぁ〜。おまけでの2人が可愛い♡
くすりと笑えます。

●8月のロスタイム
表題…

8

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

キュンとしてほっこり

田舎町を舞台にした4つのカップルのお話。
それぞれのお話は、春から順番に夏、秋、冬と季節が設定されています。
登場キャラに特につながりがないので、各作品は全く別々のお話ですが、おまけの描き下ろしで、実は舞台が同じで場所で、各作品のキャラクターがちょっとすれ違ったりしています。
各作品のあらすじについては、他の方が詳しく書いてはるので省略。
全体にエロはほとんど無いに等しいけど、ないわけじゃ…

3

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

4つの季節の物語。

楽しみにしていた桃子すいかさんの4冊目。
春夏秋冬をテーマに、連作形式で描かれた4組のお話が入っています。
ひとつだけ雑誌で読んでいたものがあって思わず泣いてしまったとても心に残るお話だったのですが、こんな素敵な形で纏まったんだ〜〜!って嬉しくなりました。
繊細だけど強さと生命力を感じる桃子すいかさんの作風に、「季節」というキーワードはしっくりきすぎるくらいしっくりきます。
タイトルと表紙…

10

雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

気になるのなら是非読んでみて欲しい一冊。

読んでいる途中も、読み終わった後も、
心がじんじんする作品。
感動とはちょと違う、
心の奥をぎゅっとされる感じ。

たしかにちょっと絵柄に癖があって、読みにくいかもしれませんが、
このお話はこの感じだから良かったのかも。

とにかく読んでみて!
好きか嫌いか読んでみて!
と、友人に押し付けたくなる一冊。

書き下ろしの番外編も凄くいい。
『ため息をつくと幸せが逃げる』とい…

4

保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

息を呑む圧巻の1ページ、あります

入れ替わりものはあまり好んでは読まないのですが、この作品では入れ替わる前のそれぞれの性格をほぼ1話分使って描かれていたので、入れ替わり後も混乱することなく読めました。
2話目の表紙も入れ替わり前と入れ替わり後のビジュアルが描かれていて、これまでに読んだものとは違うな、という期待が高まりました。

お互いの仕事を通して、新は花園のおちゃらけた部分だけでなく優しさや温かさを、花園は新の情熱を前に…

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