桃子すいかさんのレビュー一覧

8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

キュンとしてほっこり

田舎町を舞台にした4つのカップルのお話。
それぞれのお話は、春から順番に夏、秋、冬と季節が設定されています。
登場キャラに特につながりがないので、各作品は全く別々のお話ですが、おまけの描き下ろしで、実は舞台が同じで場所で、各作品のキャラクターがちょっとすれ違ったりしています。
各作品のあらすじについては、他の方が詳しく書いてはるので省略。
全体にエロはほとんど無いに等しいけど、ないわけじゃ…

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8月のロスタイム コミック

桃子すいか 

4つの季節の物語。

楽しみにしていた桃子すいかさんの4冊目。
春夏秋冬をテーマに、連作形式で描かれた4組のお話が入っています。
ひとつだけ雑誌で読んでいたものがあって思わず泣いてしまったとても心に残るお話だったのですが、こんな素敵な形で纏まったんだ〜〜!って嬉しくなりました。
繊細だけど強さと生命力を感じる桃子すいかさんの作風に、「季節」というキーワードはしっくりきすぎるくらいしっくりきます。
タイトルと表紙…

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雨だれの頃 コミック

桃子すいか 

気になるのなら是非読んでみて欲しい一冊。

読んでいる途中も、読み終わった後も、
心がじんじんする作品。
感動とはちょと違う、
心の奥をぎゅっとされる感じ。

たしかにちょっと絵柄に癖があって、読みにくいかもしれませんが、
このお話はこの感じだから良かったのかも。

とにかく読んでみて!
好きか嫌いか読んでみて!
と、友人に押し付けたくなる一冊。

書き下ろしの番外編も凄くいい。
『ため息をつくと幸せが逃げる』とい…

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保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

息を呑む圧巻の1ページ、あります

入れ替わりものはあまり好んでは読まないのですが、この作品では入れ替わる前のそれぞれの性格をほぼ1話分使って描かれていたので、入れ替わり後も混乱することなく読めました。
2話目の表紙も入れ替わり前と入れ替わり後のビジュアルが描かれていて、これまでに読んだものとは違うな、という期待が高まりました。

お互いの仕事を通して、新は花園のおちゃらけた部分だけでなく優しさや温かさを、花園は新の情熱を前に…

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保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

表情にときめきます

校内で顔を合わせる度に言い合いになってしまう、
保健室の先生・花園と数学教師の市井。
ヤンキー校と言われるこの中学の言い伝えは
“満月の夜屋上で願い事をすると叶う”こと。
嵐の夜、タイマン勝負を止めようとすると
花園と市井が「入れ替わってる~!?」←


正直、入れ替わりものはお腹いっぱい…という感じでしたが
気の合わない二人の生活がなんだか楽しそうでしたし
それまでは分かり合…

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保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

「苗字呼び」に感動がある一冊。

特定の日に屋上で願い事をすると叶うという伝説を持つ、ヤンキー校に勤める先生同士の天敵入れ替わりファンタジーBL。

数学教師の市井は、なぜか自分を名前でしか呼ばない養護教諭の花園が苦手。いつも喧嘩ばかりしている2人は、職場の公認「ハブとマングース」=天敵ですが、雷の日に、屋上でタイマンを張る生徒たちを止めるために外に出た2人に雷が落ち、2人の体が入れ替わり……!?仕方なく、2人は入れ替わりがバ…

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保健室の先生と数学の先生のとある秘密 コミック

桃子すいか 

後半で怒濤のBL展開

結構な後半までBLなのかな?と言うか、ノンケ同士?と思いながら読んでいました。
保健室の花園先生と数学の市井先生が雷で入れ替わるファンタジーものなのですが最初の方は犬猿の仲と言う感じでストーリーが進んでいきます。入れ替わって一ヶ月ほどでお互いの知らなかった顔が見えてきて、数学の市井先生のお父さんが高校時代に花園が憧れていた恩師だったり、花園のおばあちゃんが倒れてからの展開で段々とBLっぽい雰囲気…

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five senses コミック

桃子すいか 

遺灰からダイヤモンド、なりたい

初読みの作家さんです。五感をテーマにした短編集なのですが半分くらいは美術講師の先生と美大生しろの話です。
でも、この二人の話が一番好きでした。ゆっくりと流れるデッサンの時間にだんだんと見られて興奮してくるしろ。自分は人の顔が描けないと言いつつ、こっそりと先生の顔を描いていたんですね。しろは徐々に自分の気持ちに気づいているのに先生はしろと連絡がとれなくなるまで自分の気持ちに気づかない鈍感さ。パトロ…

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five senses コミック

桃子すいか 

5つの官能は全て感応する。

桃子すいかさん、初めて読ませていただきました。
とっても瑞々しいお名前ですねww

絵柄の印象は柔らかいなという感じだったのですが
お話はほのぼのとしているだけでは無く
せつなさ満載です!
心情の変化に無理矢理さも無いので
すんなりストーリーに入っていけます。

「鉛筆とダイヤモンド」(視覚・触覚)
最初は純粋に“描きたい”と思ってモデルを頼んだ美大講師と、
見た目ばかり褒め…

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five senses コミック

桃子すいか 

擦られて絵になりたい...

桃子さんの振り幅の広さに感嘆としました

前作の「雨だれの頃」で大好きになり作家買いでした
ひりひりするような真っ直ぐで不純物のない友情から
恋に変わる前作の物語から一変した今作

五感を使って表現される世界観
エロティシズムと純粋な想いが混沌とするモノローグが秀逸でした

表紙からも五感を感じ取れる多彩で淡い色使いが素敵です

表題作は、美術講師とその学校の生徒の話でした

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