火崎勇さんのレビュー一覧

昨夜のことはもう言わないで 小説

火崎勇  yoco 

ネタバレなしで読むべき本でした

ネタバレ注意です。
ネタバレ知らずに読むべきです、これは。
わたしはうっかりネタバレ見ちゃって。
ネタバレ知らない方が楽しめただろうに…

今までに読んだ火崎さんの本にあった似たようなエピソードがいくつかあって、途中から、顧客データ事件の方は犯人はこいつだなーってのがわかってしまいました。
受けの小栗はなんという甘ったれかと思ったのですが、立て続けにあれだけいろいろあったから、しょうが…

3

俺達は可愛い嘘をつく 小説

火崎勇  有馬かつみ 

探り探りの恋

三十路目前の、製薬会社の営業×医師の話です。中学時代からの再会ものになります。

丸ごと1冊表題作です。熊田(攻め)の視点で進んでいきます。
要は、中学校の頃も好きだったし、再会してからも好きな気持ちは持ったままで、お互い両思いだったのに、相手の気持ちが分からないので嘘をついて探っていたということでした。

照れ隠しもあったり、虚栄もあったり。でも、吐く必要のないつまらない嘘はなかった気…

3

恋に酔っても 小説

火崎勇  小路龍流 

恋より酒に酔っている?!

表題作と後日談的続編の二本立てです。全編通じて、受けは呑んでばかりの話です。ラストのセリフからしても、題名にぴったりの内容でした。

「恋に酔っても」
加村の目線です。
居酒屋で働く加村(攻め)はある夜、酔った橘(受け)に吐かれてしまう。一度ならずも二度、三度と繰り返されることに疑問を感じる加村。また、無防備に眠る橘を見ているうちに、加村は…という話です。

「酔ってもいいから」
橘…

3

森を出る方法 小説

火崎勇  巴里 

獣とナイーブの組み合わせ

表題作と続編「森に棲む」の2本立てです。分量的には、全体の4分の3が表題作です。どちらも榊原目線で進んでいきます。

「森を出る方法」
榊原(受け)は荏田(攻め)に男娼と間違われて抱かれ、初めてであるはずなのに感じてしまったことで、自分が本質的には淫乱であるのではと恐れます。森の中を逃げ惑う夢を見る榊原。そんな中、荏田が母親の再婚で、義理の兄になると知ったうえ、同居することになり…という話で…

3

悪辣で優しい男 小説

火崎勇  稲荷家房之介 

酷い男、ぐるっと回って酷い男

リゾート会社に勤める同期である、営業部の不破と、経理部の斐川の恋模様です。

丸ごと1冊表題作です。
不破(攻め)は、色仕掛けで契約を取る「悪辣」な酷い男。だが、そんな入社以来ずっと斐川(受け)に片思いをしていた。好きだから嫌われたくないからと大切にしていたのに、斐川から好きだと言われて浮かれて強引に抱いてしまう。翌日から斐川に避けられて…という話です。

斐川に、自分が領収書を経費で落…

3

アナタはソレを我慢出来ない 小説

火崎勇  佐々木久美子 

イラストも必見!

表題作と続編「僕もソレが欲しくなる」が収録されています。表題作より続編が1.5倍長いという珍しい構成です。どちらも須賀目線で話は進みます。

「アナタはソレを我慢出来ない」
88ページ。須賀はウブでちょっと天然なのんびり屋。高校卒業間近の夜、須賀(受け)は一堂(攻め)から告白されて受け入れます。それから1年、それなりにラブラブな二人ですが、一堂はバイトで忙しく頻繁に会えない。おまけに、一堂は…

3

私の知らないアナタが欲しい 小説

火崎勇  杉原チャコ 

見えなさすぎる

子供の頃からの主従関係、リーマンもの、すれ違い、と私の大好きな設定が入っているわりにはハマれませんでした。後日談的SSがあればまだ良かったかもしれません。

丸ごと1冊、表題作です。和緒の目線で話は進みます。
和緒(受け)は目付け係の倉部(攻め)が好き。勇気を出して告白したところ、その夜は応えてくれたものの、それから半年以上進展がない。倉部と自分の恋人・鈴木が以前付き合っていたのではないかと…

3

私の知らないアナタが欲しい スペシャルショートストーリー グッズ

短い後日談

表面は表紙のイラストで、裏面にSSが書かれています。20文字×25行の二段書きなので、短いです。でも本編の後日談の雰囲気がよく表れていると思います。

和緒目線で進みます。
倉部にとって、和緒は「主の子供」という扱い。年下なのに「和緒さん」と呼び、言葉遣いも丁寧口調。
それが、恋人になり、同居するようになってからは変化した。
家では甘いキスもしてくれるし、「和緒」と呼び捨てにし、「こっち…

2

許される恋 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

「身代わり」以下の恋

「萌」と迷いつつも、後日談SSが好きだったので「萌2」評価にしました。メインの二人でもだもだしているのでなく、小出、芦田、雛乃というサブキャラも適当に活躍していて良かったです。

表題作と「女神の許容」17ページ、あとがき(作者様2ページ+イラストレーター様1ページ)が収録されています。

告白した中根(受け)を、酔った勢いで抱く丹羽(攻め)。
中根を抱きながら他の女の名前をつぶやく丹羽…

3

彼氏の彼 小説

火崎勇  祐也 

サブキャラ萌え

作者様のあとがきに寄りますと、諸事情から今の題名になったそうですけれど、正確には「(友人である)彼の彼氏」だそうです。確かに、あらすじからもそんな感じですよね。

「彼氏の彼」「彼氏の彼2」の中編二本立てです。
どちらも伊丹目線で進んでいきます。

「彼氏の彼」
伊丹(受け)と会社の同僚・小野は友人同士。ある日、ゲイである小野が紹介した彼氏・佐枝(攻め)は、会った途端に伊丹をくどいてく…

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