火崎勇さんのレビュー一覧

恋愛発展途上 小説

火崎勇  蓮川愛 

犬の前でプレイ

表題作と続編、中編2本が収録されています。春夜の目線で語られます。
ちょっとだけですが陵辱っぽい場面がありますので、苦手な方はご注意ください。

「恋愛発展途上」
春夜(受け)は、大好きな隣人の八坂に頼まれて、八坂の友人・鳴神(攻め)の12匹の犬の世話をすることになった。6年前に一度会ったことのある鳴神は、春夜にとっては良い印象ではなかったが、一緒に過ごすうちに印象が変わっていき…。

1

今宵スイートルームで 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

客とバトラー

表題作とそれより少し短い中編の2本が収録されています。
浮島の目線で進みます。

「お客様のご要望」
バトラー・浮島(受け)は、七日間スィートルームに連泊する岩永の世話をすることになった。下着を見せる姿でドアを開けたり、セックス前後を隠そうともしないばかりか、浮島に誘いをかける始末。だが、そんな岩永との駆け引きのような会話が浮島は楽しくて…。

「今宵スイートルームで」
ホテルに泊ま…

1

世界は恋で満ちている 小説

火崎勇  桜城やや 

リゾラバ!

丸ごと1冊表題作です。小津の目線で語られます。

作者様があとがきで「リゾラバ(リゾートラバー)」がテーマだと書かれてますが、休養先の温泉で知り合って、意気投合して、エッチして、再会を約束して、とリゾラバは43ページ。

残り171ページは、妹を恋人と誤解を生じさせて、相手にも結婚相手がいると誤解して、その誤解を互いに解くのと、改めてのエッチに費やされています。無駄に遠回りした二人の話です…

2

火曜日はもう待たない 小説

火崎勇  yoco 

あとがきに要注意!

あとがきを読むとオチが分かってしまいますのでご注意を。
本編だけ読んでも何となく予測のつく話ではありますが、ネタバレなしで読んだ方が新鮮な驚きを味わえると思います。

あらすじ:
ネット関係の会社を経営する長門(攻め・「俺」)は、行きつけのバーで加藤(受け)という美青年と一夜を共にする。
加藤を気に入る長門だが、加藤は連絡先を明かさず、会いたければ火曜の夜に同じバーに来るよう告げ…‥

13

隣人に恋の降る 小説

火崎勇  北上れん 

どこもかしこも謎ばかり

丸ごと1冊、表題作です。二人は同じ会社でデスクは隣同士、住む部屋も隣同士で、徐々に親しくなっていき…という展開です。

羽曳野の目線でストーリーは進むのですが、羽曳野自身にも謎があるのですが、語らないので終盤まで分かりません。

羽曳野は、大谷の「おじいちゃん」に何を頼まれたのか。
羽曳野は、会社の先輩・宮川や役員達に、誰と間違われたのか。
渋谷は、なぜ会社の人間が嫌いなのか。羽曳野へ…

0

ブルーデザート 小説

火崎勇  佐々木久美子 

日本が舞台のアラブ話

作者様のあとがきでは、「ブルーダリア」のスピンオフ…じゃなくて系列編とのことでした。主人公の違う、前作の続編という感じです。
表題作と、前作の主人公・唯南の目線で語られる「ダリアの憂鬱」が収録されています。

「ブルーデザート」
白鳥卓也(29歳)は、従兄弟・唯南の仕事に同行し、仕事の依頼主であるマージドと出逢う。話し相手として連れまわされるうちに、マージドが唯南の隣人・東城に「愛している…

5

ブルーダリア 小説

火崎勇  佐々木久美子 

謎のある便利屋がカッコイイ

表題作と後日談的SSが収録されています。謎のある便利屋×若きサラリーマンの話です。白鳥の目線で話は進みます。

「ブルーダリア」
白鳥唯南(25歳・受け)は、接待先のホテルで、ひそかに恋心を抱いていた隣人・東城塊(30代・攻め)が不倫している現場を見てしまう。それを本人の口から確認した当日、自分の部屋に泥棒が入り、東城と同居することになる。上司が殺害され、色々な可能性と疑問が渦巻く中、東城の…

4

屋根裏の猫 小説

火崎勇  海老原由里 

王子様な猫と健気な会社員

セレブ臭はしても地味目です。
キラキラ王子様な会社経営者と会社員の恋、ではありますが身分違いの恋の行方的な話とはちょっと違う気がします。

以前火崎さんの作品で、元は犬だったけれどどういうわけか人になったという『恋愛ビースト』を読んだことがありますが、今回のは本当に猫だったと言うんじゃなくて、忙しい仕事から逃れるために何も持たない猫になった気持ちが過ごしたかったというだけでちゃんとした人間で…

1

好きなら一緒 にっ 小説

火崎勇  みずかねりょう 

いろいろあってもやっぱり一緒に

出たばかりの本なのに読んだことがあるような気がする…と思ったら続編でした。
『好きなら一緒に』でも「好きなら一緒2』でもなくて『にっ』ってとこが面白い!

前作は確かみずかねさんのイラストに惹かれて手に取った覚えがありましたが今回もやっぱりカバー絵が目につきました。
3人で写真を見ながらアルバムを作っているほのぼのとした家族の一場面という感じがいいです。
その散りばめられた写真が最後…

1

彼の寡黙な唇 小説

火崎勇  奥貫亘 

再会もの

丸ごと1冊表題作です。笹色の目線で進んでいきます。

笹色(受け)は高校時代に先輩・成川と部室で初H中に、もう一人の先輩・弓削(攻め)に乱入されたのがトラウマになり、恋愛ができなくなりました。それから歳月は流れ…、26歳になった笹色は友人・穴沢に頼まれてネコの世話をするために穴沢の家に住むことになります。その隣に住んでいたのは弓削で…。

本を読み慣れている人には、序盤でキーである穴沢の考…

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