火崎勇さんのレビュー一覧

Voice 小説

火崎勇  桜城やや 

声に七年の片思い

中編2作品が収録されています。
どちらも翠(受け)の視点でストーリーは進みます。

「Voice-ヴォイス-」は、翠が七年間探していた嶋恒(攻め)と出会い、恋人同士になるまでの話です。
「Voice-響く声-」は、翠が嶋恒の声に操られているわけじゃないということを信じてもらえず苦労する話です。

翠はちゃんと『声』を使われる前から好きだと口にしているのに、嶋恒が『声』の力のせいではない…

0

恋愛ビースト 小説

火崎勇  宝井さき 

犬の恋

1冊丸ごと表題作です。ワンコタイプでなく、犬が人間になるというファンタジー作品です。ワイズ(攻め)の視点で進んで行きます。

ワイズは祐天寺家で暮らすドーベルマン。ある日、ワイズは庭に入り込んだ春哉と知り合います。祐天寺にも気に入られ、春哉が家を訪問するようになった頃、夜中に発作を起こした祐天寺を助けようとしたワイズは人間の姿になり…という話です。

このワイズ視点というのが非常に良かった…

0

惑愛に溺れて 小説

火崎勇  嵩梨ナオト 

甘くない二人の甘くない恋の始まり

記憶喪失ネタ結構好きです。
出し尽くされた感はあっても思いもしなかった展開に出会うと嬉しくなります。

あらすじを読んで木原音瀬さんのCOLDSLEEPシリーズを思い出しました。

生田目は黒河に甘えさせて閉じ込めて可愛がりたいのにちっとも頼ってくれないっと拗ねてるみたいで不憫なようなかわいいような…

はじめは記憶が戻った黒河は生田目を好きにはなるとは思えませんでしたが、黒河が生田…

1

彼につく嘘 小説

火崎勇  青樹緫 

本気の恋未経験な社長×健気秘書

攻めは、学生時代に起業し急成長する会社を経営し、男女かかわらず常に数名の恋人がいて日替わりのように逢瀬を交わす精力的な男 天道。
受けは、入社4年目。真面目で管理能力の高い隠れメガネ美人の清瀬。
天道が気が多く本気の恋をしないことがわかっていても想いを隠しそばにいるだけでいいと思う健気な秘書です。

清瀬が、好きな相手と女とのデートのセッティングや、これからセックスする場所へ車で送る時の胸…

0

心に翼 背にはキスを 小説

火崎勇  海老原由里 

モデルをしている主人公

1冊ぜんぶ表題作です。白藤(受け)の視点で進みます。

白藤は、上司の浅間(攻め)に恋愛感情を抱いています。しかし、浅間は相手に不自由しない女好き。後輩として可愛がられる程度がせいぜいだと思っていたのに、酔った浅間を送った部屋には、白藤がモデルの絵がたくさん飾られていて…という話です。

白藤は絵のモデルをしていますが、描かれるのは背中だけですし、画家は白藤目当てでなく彼の母親が好きで再婚…

0

惑愛に溺れて 小説

火崎勇  嵩梨ナオト 

攻めの執着心◎!男同士の甘くない掛け合い

執着攻めが大好きなのでゾクゾクしました!
話の展開は読めていましたが、謎解きのように記憶を取り戻していくまでのドキドキ感がありました。
ただ、攻めがどうしてここまで受けに執着するのか、一目惚れとは言っていましたが、それだけだとちょっと腑に落ちなかったのと、記憶が戻ったあと攻めをすんなり受け入れて、愛してるまで言っちゃうのは、ちょっと駆け足過ぎたかなーと思いました。
大好きだったヤクザの兄貴分…

4

惑愛に溺れて 小説

火崎勇  嵩梨ナオト 

受も攻も目付きが悪い

目覚めると記憶を失っていた。
病室に付添っていた生田目は、黒河とは恋人同士で、黒河は生田目を庇って交通事故にあったのだと言う。
何も思い出せない黒河は、生田目の申し出を受けて彼と一緒に暮らし始めるが・・・

生田目が黒河の記憶が戻って欲しくないと思っていることはすぐに分かります。二人が恋人同士だというのが生田目の嘘だということも、記憶が戻ったら黒河が去っていくと生田目が確信していることも。…

4

惑愛に溺れて コミコミスタジオオリジナル特典 グッズ

黒川の究極の選択

本品は『惑愛に溺れて』の
コミコミスタジオオリジナル特製イラストカードです。

特製カードは
表面が文庫カバーを使ったカラーイラスト、
裏面にショートショートが掲載されています♪

本編はシリアスでしたが
本品はちょっとコメディチックなSSです。

黒川は自分の人生を振り返っても
怖いもの知らずの人生を送ってきた
と自負しています。

だが今、
目の前に立つスーツ…

3

惑愛に溺れて 小説

火崎勇  嵩梨ナオト 

記憶喪失サスペンス

あらすじ:
事故で記憶喪失になった黒河(『俺』・受け)は、彼の恋人と名乗る男・生田目(攻め)と一緒に暮らすことに。
優しく、時折威圧的な態度を見せる彼に惹かれていくが、彼を愛した記憶はなかなか取り戻せず…

帯でネタバレされていますが、黒河の正体はヤクザ。
そのことは彼が断片的に取り戻していく記憶により早い段階で予想がつきますが、彼がヤクザとしてどんな地位にあって、生田目とはどんな関係だ…

11

秘書喫茶 ―レイジータイム― 小説

火崎勇  いさき李果 

結果的にはOKですが

「秘書喫茶 -ビジネスタイム-」の続編です。前作を読んでいなくても支障はありませんが、読んでいた方がより楽しめます。

表題作は冬海(受け)が主人公で、同時収録の続編ショート「完璧な秘書」では真宮司(攻め)が主人公です。

前作では社長の鮎川(受け)も、秘書の大倉(攻め)も格好良かったですが、今回は冬海はともかく真宮司は子供っぽく短慮です。
結果的にはハッピーエンドでOKなのですが、仕事…

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