火崎勇さんのレビュー一覧

君に逢いたい 小説

火崎勇  水咲月兎 

90年代を感じさせる

1冊ぜんぶ表題作です。月野(受け)の視点でストーリーは進みます。

月野は同じ会社の先輩である尾上(攻め)が好きです。恋人にフラれた場面に偶然でくわしたのをきっかけに親しくなりますが、月野と尾上の部署は社内では対立していてます。そんな中で、月野は同期の荒井に、二つの部署を仲良くさせたいと頼まれて…という話です。

月野は「どんどん嘘つきになる」と自嘲しますが、酔った尾上との夜を夢だと装う以…

0

甘い罠 小説

火崎勇  あじみね朔生 

そんなに甘いという印象はなく

表題作と続編の中編2作品が収録されています。
どちらも美山(受け)の視点でストーリーは進みます。

「甘い罠」
美山は仕事で知り合った服飾デザイナーの灰原(攻め)に告白され、まずは友人として付き合うことになります。その後、リストラ対象者を選出する命令を受けた心苦しさから、週末を灰原と食事をして過ごすうちに、段々惹かれて…という話です。

「甘すぎる罠」
表題作より長めの続編です。

1

許される恋 小説

火崎勇  駒城ミチヲ 

本音で話せる関係になれたらいい

ついついまた読みたくなります。
ほぼ切なすぎてウルウルですが、最後はニンマリと。

2

てのひらの涙 小説

火崎勇  ひたき 

「大人の男」とウブな26歳の恋

1冊ぜんぶ表題作です。成宮(受け)の視点でストーリーは進みます。
タバコの臭いがポイントになっている場面が結構ありますので、苦手な方はご注意された方が良いかもしれません。

成宮はシナリオライター。友人に連れられて出席したパーティで出会った都築(攻め)と付き合うことになります。初めての恋人で浮かれていたのですが、遊びなれた様子の都築に二股を掛けられているのではと不安になります。合鍵をもらった…

1

お稲荷様のおねだり 小説

火崎勇  高崎ぼすこ 

もふもふ好きじゃなくても楽しめました

1冊ぜんぶ表題作です。誠一郎(受け)の視点でストーリーは進みます。

誠一郎は、亡き祖父の喫茶店を引き継ぎます。友人の助けもあり、無事に開店をしますが、客足は捗々しくありません。そんなときに、隣の稲荷から神様「翡翠」(攻め)がプリンを食べさせろとやってきて…という話です。

コスプレとかでなく、本当の神様です。
誠一郎の危機を翡翠が助けたり、客を招く神通力が使えたりと、人外×人間としては…

1

Voice 小説

火崎勇  桜城やや 

声に七年の片思い

中編2作品が収録されています。
どちらも翠(受け)の視点でストーリーは進みます。

「Voice-ヴォイス-」は、翠が七年間探していた嶋恒(攻め)と出会い、恋人同士になるまでの話です。
「Voice-響く声-」は、翠が嶋恒の声に操られているわけじゃないということを信じてもらえず苦労する話です。

翠はちゃんと『声』を使われる前から好きだと口にしているのに、嶋恒が『声』の力のせいではない…

0

恋愛ビースト 小説

火崎勇  宝井さき 

犬の恋

1冊丸ごと表題作です。ワンコタイプでなく、犬が人間になるというファンタジー作品です。ワイズ(攻め)の視点で進んで行きます。

ワイズは祐天寺家で暮らすドーベルマン。ある日、ワイズは庭に入り込んだ春哉と知り合います。祐天寺にも気に入られ、春哉が家を訪問するようになった頃、夜中に発作を起こした祐天寺を助けようとしたワイズは人間の姿になり…という話です。

このワイズ視点というのが非常に良かった…

0

惑愛に溺れて 小説

火崎勇  嵩梨ナオト 

甘くない二人の甘くない恋の始まり

記憶喪失ネタ結構好きです。
出し尽くされた感はあっても思いもしなかった展開に出会うと嬉しくなります。

あらすじを読んで木原音瀬さんのCOLDSLEEPシリーズを思い出しました。

生田目は黒河に甘えさせて閉じ込めて可愛がりたいのにちっとも頼ってくれないっと拗ねてるみたいで不憫なようなかわいいような…

はじめは記憶が戻った黒河は生田目を好きにはなるとは思えませんでしたが、黒河が生田…

1

彼につく嘘 小説

火崎勇  青樹緫 

本気の恋未経験な社長×健気秘書

攻めは、学生時代に起業し急成長する会社を経営し、男女かかわらず常に数名の恋人がいて日替わりのように逢瀬を交わす精力的な男 天道。
受けは、入社4年目。真面目で管理能力の高い隠れメガネ美人の清瀬。
天道が気が多く本気の恋をしないことがわかっていても想いを隠しそばにいるだけでいいと思う健気な秘書です。

清瀬が、好きな相手と女とのデートのセッティングや、これからセックスする場所へ車で送る時の胸…

0

心に翼 背にはキスを 小説

火崎勇  海老原由里 

モデルをしている主人公

1冊ぜんぶ表題作です。白藤(受け)の視点で進みます。

白藤は、上司の浅間(攻め)に恋愛感情を抱いています。しかし、浅間は相手に不自由しない女好き。後輩として可愛がられる程度がせいぜいだと思っていたのに、酔った浅間を送った部屋には、白藤がモデルの絵がたくさん飾られていて…という話です。

白藤は絵のモデルをしていますが、描かれるのは背中だけですし、画家は白藤目当てでなく彼の母親が好きで再婚…

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