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29/100(合計:999件)
火崎勇 実相寺紫子
M+M
ネタバレ
1冊すべて表題作の長編です。近石(受け)の視点でストーリーは進みます。 近石は高校で好きになった長尾(攻め)と大学時代から付き合い始めます。それから五年、近石は長尾の冷たい態度に不安を感じて…という話です。 サブキャラとして近石の後輩・遠野とその彼氏・谷垣というもう一組のカップルが登場しますが、主役達を脇においてという程でなく良い感じのスパイスになっています。 火崎先生があとがき…
火崎勇 亜樹良のりかず
bonny
大学生の深沢霜が十歳の時に母親が起こした車の事故。同乗していた彼は、頭に受けた衝撃の後遺症から身体の痛覚を失った。不動産会社を経営する父親と美貌の母親。経済的に恵まれた家庭に育ち、将来も安泰だった霜だが、事故以来家族間に暗雲が立ち込める。 スレていた高校生の頃、霜は「イデア」という不良グループに所属し、リーダーの阿川と共に中心的役割を果たしていた。阿川のお気に入りとなっていたラーメン店「松林…
火崎勇 駒城ミチヲ
いるいる
好きな人に身代わりにされる恋。そのテーマだけで切なさが詰まってます。 最初から最後まで一貫して、悲しい片想いを寄せる受け視線でお話が進むので 身代りである諦めと"もしかしたら"という期待が手に取るようにわかり、涙を誘います。 最初 自分が身代りで抱かれたことを知った時に受けが出た行動は 無体な行為に傷ついた身体を隠すことなく曝け出して、攻めに罪悪感を植え付けました。…
火崎勇 Ciel
こにしそる
火崎さんの作品は文章が明快で読みやすく、ライトで王道なものが多いと思うのですが、このお話はちょっと暗めで含みのあるものでした。 内容はシンプルで、自分の父親を恨む相手に拉致監禁され、ひたすら凌辱されるというもの。 ダークなあらすじだと思うのですが、ダーク過ぎなくて、どっちかというとせつなくて悲しい、哀愁のある雰囲気です。 最初から最後まで監禁現場で登場人物も基本的には攻めと受けの二人だけ…
火崎勇 街子マドカ
1冊すべて表題作の長編です。乃坂(攻め)の視点でストーリーは進みます。 乃坂は社長に家庭教師を頼まれて向かった相手は、以前カラダを一晩買った少年・一希(受け)でした。大学に行きたがらない一希は単なる反抗期だと最初は考えていたのですが、何やら理由があるようで…という話です。 二人の恋愛としては、一緒に過ごす時間を重ねるごとに惹かれていくというシンプルなものなのですが、日常的な会話や一希の…
火崎勇 夏珂
1冊すべて表題作で、小日向(攻め)の視点でストーリーは進みます。 花屋の小日向が、殺人事件の聞き込みに来た刑事の相澤(攻め)を好きになって、という話です。 仕事モノとしても、二人の恋愛模様も、事件推理モノとしてもバランスが良い作品です。 第二の被害者が出て、小日向が動揺する場面。相澤の刑事としての頼りがいや魅力も出ていましたし、死への実感も良かったです。その時話していた「友人のケ…
火崎勇 中村春菊
霧笛丸
和風ホラーの雰囲気がとても良かったです。 出版されたのは2004年、雑誌掲載されたのは2001年から02年とやや古い作品で、緑蔭の庭と揺らふ毬、の二編構成。 攻めは体育会系のフリーライター、帯刀(たてわき)壮、受けは三條初音といって、風情ある日本家屋に一人で住み、香りで人の記憶を呼び起こすといった、特殊な仕事をしています。一人でいるのは好きではないのですが、人の気に当てられてしまうので、閉鎖的…
火崎勇 椎名咲月
中編2作品が収録されています。どちらも土佐(攻め)が主人公です。 秘密を抱いたまま、土佐の視点でストーリーは進みます。 氷見(受け)にも読者にもどんな秘密なのかを上手に隠していたのが良かったです。 「至高の華」では読者には提示しますが、氷見には隠したままで終えます。 「孤高の盾」ではそんな土佐を、事情を知った氷見がなじり、支えようとする話です。 良いストーリーだと思ったのですが、…
表題作とショートの2作品が収録されています。 どちらも久原(受け)の視点でストーリーは進みます。 久原は霊媒体質であることを利用して、友人の船戸の仕事を手伝って失せ物探しをしています。 霊に憑かれた後は、身体が冷えて凍えてしまうので、温めるために船戸とセックスをしているのですが、船戸を好きな久原はそんな関係に疲れ始めています。 そんなときに、会社の同期である宮部に「付き合ってほしい」と…
火崎勇 あさとえいり
1冊すべて表題作です。 実輝(受け)の視点でストーリーは進みます。 裏表紙のあらすじでの予想と違った内容でした。 「幼なじみ」で同級生かと想像していたら、創馬(攻め)が年上でした。 ケダモノ…というセリフもあるのですが、身を引こうとする実輝に逆上して乱暴をすることはありませんでした。エッチがいつもよりちょっと強引なくらいです。 実輝の心情は切ないものの、あさと先生の可愛らしいイラ…