火崎勇さんのレビュー一覧

別れてから好きな人 小説

火崎勇  青樹緫 

3カップルの短編集

3カップル4作品の短編集です。それぞれのカップルに関連はありません。
2002年発売ということで、現在では大丈夫かなとちょっと心配になる部分もありました。


「共犯者」
前園(攻め)が主人公です。
結婚相談所に勤める前園の前に、高校時代に恋人だった藤島(受け)が客として来ます。卒業の日に突然フラれたことに納得できないままだった前園は藤島を強引に抱きますが…という話です。
誰かを幸福…

1

傷痕 小説

火崎勇  夏目イサク 

恋と傷

1998年発売エクリプスロマンスの文庫版です。
1冊すべて表題作の長編で、書き下ろしショートはありません。

見沢(受け)の視点で進みます。
大学生の見沢は、中学からの幼馴染である志宮(攻め)が好きで、最後までしていないものの抱き合う関係です。しかし、ベタベタした付き合いを嫌うことから、志宮に冷めた態度をあえてとっています。しかし、自分をそのように偽ることと、志宮が女性を抱いていることに苦…

0

恋愛ビースト 小説

火崎勇  宝井さき 

用を足すときには足をあげない

面白かった!
てっきりお涙頂戴ものかと たかをくくって読み始めたのに
すいません、先生のことナメテました。ごめんなさい。

電車の中で、肩を震わせて笑うところ 2か所。
涙ぐんじゃって恥ずかしかったところ 1か所 という感じでした。
この先生の文章、そんなに好きってわけではありませんでしたが、
この本だけは別!
犬好きでファンタジーOKな方は ぜひ読んでみてくださいーと言いたい!

4

心のカンヅメ 小説

火崎勇  里中守 

迷える高校生

表題作「心のカンヅメ」と続編「恋人は特別?」の2作品が収録されています。
どちらも歩未(受け)の視点でストーリーは進みます。

歩未は従兄弟の秋良(攻め)が好きなのですが同じ高校になってからよそよそしくされて戸惑う話が「心のカンヅメ」、恋人同士になったのですが秋良にふさわしくないのではないかと迷う話が「恋人は特別?」です。

続編「恋人は特別?」の方が表題作より長く、内容も読み応えもあっ…

0

カウントダウン! 小説

火崎勇  高緒拾 

対等感ある年の差カプ

あらすじ:
大学助教授の小田倉(攻め・『俺』)は、大学のコネ社会に嫌気が差し、退職。
辞表を出し、帰る途中、何者かに追われる青年・ユウキ(受け)を保護する。
ユウキは先日亡くなった財界大物の隠し子で、遺産争いで命を狙われているらしく…

小田倉は、長髪に派手な顔立ち、遠慮のない言動で、年長者には受けの悪いタイプ。
クールな性格ですが、ユウキのような見ず知らずの青年を助けてやる面倒見の良…

4

もう一度キスして 小説

火崎勇  えのもと椿 

高校時代か大学時代か・・・

1999年の作品だったそうで。
もう一度キスから を読む予定だったのに、寝ぼけてたのか
手元に来たのはこれ・・・・(泣)

ちょうど半分ずつ 2編入ってます。
1編目 くっつくまで。
2編目 ジャマしい が出てきて、ゆれちゃう話。

で2編目が、なんというか今どき、高校生レベルの話じゃね? という
奥ゆかしさ。
受けさんが 嫉妬してるのがばれるのがヤダ という理由で、しばらく距…

1

恋の片鱗 記憶の欠片 小説

火崎勇  須賀邦彦 

生まれ変わり

表題作「恋の片鱗 記憶の欠片」の長編は綾織(受け)の視点、続編ショート「恋の序章 欲望の覚醒 -黒城の恋の始り-」は黒城(攻め)の視点です。

あらすじにもあるように、前世ネタです。
綾織はバーテンダー。気になっていた常連客・黒城の時計に触れた途端、夢で見ていた「桜田」のセリフを口にして気を失います。綾織は目覚めたら、黒城に昔の恋人である「桜田」の生まれ変わりだと言われて抱かれます。

1

今宵あなたに・・・ただ一人の男3番外編ペーパー グッズ

お互い、ノリノリ

本編が結構ハードだっただけに、こちらのペーパーはお口直しのライトテイスト。
頼まれて他の店に手伝いに行くという設定は、本編と同じようではありますが、実はそのお店は…。
そこでの仕事も、ただのバーテンではなく、ちゃんと衣装に着替えての…。
如月の、人に対しての感情は、まだ壊れたままといえるのですが、ただ尾崎にだけは、いろいろな感情を覚えるようになってきていて、手伝いの姿を見られたくない、見られ…

0

恋人になりたい 小説

火崎勇  六芦かえで 

4人兄弟の三男坊

1冊すべて表題作です。優(受け)の視点でストーリーは進みます。

この作品は一言で説明したら「男前な受け」です。あと脇キャラが魅力的です。

ゲイの河乃(攻め)に初対面の夜にベッドで触りっこをした後、友達になりたい→河乃の暗い顔が気になるけど嫌われたくないから本人には聞けない→嫌われたくないのはなんで?→俺、河乃が好きなんだ!と気が付く優の感情の動きは自然ですし、河乃もイケメンです。

0

ただ一人の男(4) 小説

火崎勇  亜樹良のりかず 

如月が

シリーズ1巻からここまで読んできて、ここで初めて「神」評価。
正直言って、3巻までは、感情の壊れた男とヤクザの同棲物語って設定のありがちなエピソードっていう感想だったけど、そんな定番エピソードを消化してきてのこの第4巻は、如月のトラウマの元凶とガッツリと取り組みます。
ストーリー全体が、如月が自分の感情と闘う話なので、結構重くて辛いですが、こうやって如月が自分で自分の心の問題に決着をつけられた…

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